ターポリンとは?メリット・デメリット徹底解説!

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今回は看板製作で必須な看板材料でもあります

『ターポリン生地』

についてどのような素材か?
またそのメリットやデメリットは何か?
といった点をまとめました^^

ターポリンは、ビニール素材にポリエステル糸を織り込んだ合成樹脂系のシートで、軽量かつ耐候性に優れていることから、元々は看板業界以外でもさまざまな用途に活用されております。

その中で印刷技術の進歩に伴い、デザイン性や色彩の表現力が飛躍的に向上したことで、屋外看板分野から建築現場の養生や建築幕、イベント装飾、さらにはテントなどのアウトドア用品にも幅広く活用されています。

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ターポリンとは?

ターポリン(Tarpaulin)」という名称は、英語圏で使われる「タープ(Tarp)」と呼ばれる防水布から派生したといわれています。

その起源は船の帆布やテント地などにもさかのぼり、防水や耐候性を高めるために塗布処理などを施してきた生地が、現代の「ターポリン」へと発展してきました。現在では合成樹脂などを使ってより軽量、かつ強度のある素材として進化し、看板や横断幕、養生シートなど多種多様な分野に活用されています。

近年、インクジェットプリント技術の要望が高まる中で、ターポリンへの直接印刷が可能となり、大判フルカラー出力技術が普及しました。
この結果、従来の単色や少ない色数での模様のみならず、写真やグラデーション、文字とイラストを組み合わせたデザイン表現が可能になり、屋外広告からスポーツイベント会場のバナー・バックパネル、さらには屋内装飾や展示ブースなど、用途はますます広がっています。

ターポリンの特徴・主なメリット

ターポリンがこれほどまでに広く使われている要因には、以下のようなメリット・特徴があります。

防水・耐水性

ターポリン最大のメリットとして、優れた防水性が挙げられます。
生地にPVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂がコーティング・ラミネートされているため、雨や水分の影響を受けにくく、長期間屋外に設置する看板などにも最適な生地となります。

この優れた防水性から住宅などの建築現場でよく見られます養生シートやテントとしてはもちろん、建築幕と呼ばれるその建設会社様のPRが可能な幕の看板としても頻繁に使用されています。

耐候性・耐久性

雨風や直射日光、紫外線などの厳しい屋外環境にさらされることが多い看板や幕ですが、ターポリンは非常に丈夫で耐久性に優れています。
特に強度が求められる横断幕や建築資材など、多様なシーンで活用される理由の一つが、この耐候性の高さです。

例えば幕を使用した看板として最も定番な『のぼり旗』はテトロンポンジと呼ばれる生地が使用されますが、ポンジと比較しますとターポリン生地は非常にしっかりとした生地で、手で力一杯引きちぎろうとしましてもおそらくできないような頑丈さがございます^^

軽量かつ柔軟性

硬質な金属やガラスと比べて軽量であり、柔軟性があるのもターポリンの重要な特徴です。持ち運びや収納がしやすい点は、イベントや展示会など短期使用の場面でも大変有用です。

また、取り付け時にシワやたるみを調整しながらピンと張ることで、大判の看板を簡易かつスピーディに設営できます。

しっかりとした頑丈さはありながらも軽量な生地といった点も高所などへ設置する用途が多い看板にはまさに最適な生地となります^^

印刷の再現性

近年のインクジェット印刷技術の発達により、ターポリンへのフルカラープリントがきれいに仕上がります。
高解像度の写真やグラデーション、ロゴマークなども忠実に再現でき、屋外広告としてのビジュアルインパクトを大きく高められます。

コロナ以降、特に非常に人気の高いキッチンカーでよく見られます大きな幕の看板は、その多くがターポリンで製作がされております。

ターポリン看板

ターポリン看板

美味しそうな料理の写真がキレイに印刷されております^^

コストパフォーマンス

看板資材として、アルミ複合板やアクリル板に比べて比較的安価でありながら、十分な耐候性と印刷クオリティを得ることができます。
数ヶ月から1年ほどの短期掲出向けや、コストを抑えたい場合にも重宝されます。

もちろん多くのお客様が何年も問題なくご使用をいただけておりますので、コスパの良い看板としてターポリンはオススメです!

ターポリンのデメリット

優れた特徴を持つターポリンですが、注意しなければならないデメリットも存在します。
どのようなデメリットがあるかまとめました!

耐久年数

屋外に長期間掲示した場合、やはり紫外線や風雨の影響で経年劣化が進行します。
高級グレードのターポリンや遮光ターポリンなどを使用すればより長持ちしますが、一般的には2~3年ほどで色あせや劣化が見られる場合があります。
長期掲出が前提なら、より強度やUVカット性能が高い素材選びが必須です。

伸縮による歪みやシワ

ターポリンは柔らかく、張力によって伸び縮みがあります。
長期間テンションをかけて設置していると、気温や湿度などの影響でシワやたるみが生じる場合があります。
定期的にテンションを張り直したり、補強材を使用したりするなどのメンテナンスが必要です。

看板としてご活用いただく場合は、長期間畳んでしまっておくといったことはあまりないかと思いますが、ある程度の期間畳んでしまうような場合には適度に広げるなどをすることでキレイな状態を保つことが可能です。

とくに冬季の低温環境での硬化

気温が著しく低いと、ターポリンが硬化して折れ線(折ジワ)がつきやすくなる場合があります。
設置や撤去のタイミングを考慮したり、取り扱い時に注意することである程度リスクを軽減できます。

環境への配慮

PVC(ポリ塩化ビニル)を主成分とするターポリンを焼却処分する際、ダイオキシンなど有害物質などの問題も指摘されています。
近年ではより環境に配慮した「PVCフリー」ターポリンや再生樹脂を活用した素材の研究・開発も進んでいます。

ターポリンを使用した看板の具体的な種類・形態

ターポリンは看板や横断幕、懸垂幕、タペストリーなどさまざまな形で利用されています。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

横断幕・懸垂幕

ターポリン看板

イベントやキャンペーン告知に用いられる大型バナーのほとんどがターポリン製です。上部・下部にハトメやチチ輪(チチテープ利用)を施し、ロープやバンジーコードなどで固定します。簡単に設置でき、不要時には丸めて保管しやすいのが大きな特長です。

タペストリー・のぼり

屋内の展示会や店舗内装飾にターポリン製のタペストリーを採用するケースも増えています。のぼり旗はポリエステルなど布素材が一般的でしたが、最近は耐候性の高いターポリンをのぼりに活用する事例も見られます。

大型看板・懸垂看板

ターポリン看板

ビルの壁面を覆う大型看板や、建設中の工事現場の仮囲い看板としてターポリンが利用されることもあります。軽量で設置がしやすく、工期も短縮できます。必要に応じて骨組みに引っ掛けるだけで巨大サイズにも対応できるため、イベント・催し物や季節広告にも最適です。

店舗の軒先の店頭幕・テント

ターポリン看板

テント生地にターポリンが使われるケースも多く、特に飲食店や露店などでは手軽で扱いやすい素材として店頭幕という名称の看板で重宝されています。
雨風をしのぎつつ、店舗ロゴを大きく印刷することでPR効果も狙えます。

通常ターポリンの特徴と主な用途

まずは「通常ターポリン」と呼ばれる、最もオーソドックスなタイプをご紹介します。
一般的にはPVC(ポリ塩化ビニル)コーティングを両面に施したポリエステル糸の基布を用いています。

特徴

・耐候性、防水性に優れ、雨雪に強い
・生地自体にある程度の伸縮性と柔軟度がある
・コストが比較的安価で導入しやすい

主な用途

・イベント用横断幕、懸垂幕、店頭告知用ポスター
・工事用看板、選挙用の街頭掲示板、工事現場の養生資材
・催事などでの一時的・短~中期の屋外広告

通常ターポリンは、短~中期の掲示や屋外設営、告知に幅広く利用されるオールラウンダーです。
とにかく汎用性に優れ、安価で大量に作成ができるため、短期間のキャンペーンや数ヶ月程度の広告に非常に適しています。

メッシュターポリンの特徴と主な用途

次に「メッシュターポリン」。「通常ターポリン」との大きな違いは、シート自体に細かい穴が開いており、風や光を通しやすい構造になっている点です。

特徴

・風の抵抗を低減
→ 大型バナーを設置する際に、風によるシートのバタつきや破損を防ぐ効果がある。
・光をある程度透過させる
→ 外壁を覆った際に日差しを極力遮りたくない、または裏面に光源がある場合などに適している。
・シートの質量が通常ターポリンよりもやや軽い

主な用途

・ビルの大規模看板、足場広告
・大面積の横断幕、懸垂幕(特に強風が予想される地域や高所)
・背後に人の出入りや窓がある場面(光を多少通したい場合)

メッシュターポリンは、特に風の影響を受けやすい場所での設置が求められる場合に大きく活躍します。強風による破れや看板落下のリスクを減らしつつ、しっかりと広告面としての役割を果たすことができる優れものです。

グロスターポリンの特徴と主な用途

「グロスターポリン」は、表面に艶(グロス)があり光沢感が強いターポリンを指します。通常ターポリンに比べて表面がツヤツヤしており、発色が鮮やかに映るのが最大の特徴です。

特徴

・艶があるため色の発色やコントラストがきれいに見える
・高級感がある仕上がりで、屋内におけるディスプレイとしても好適
・光を反射しやすいため、見る角度によってはグレア(まぶしさ)を感じる場合もある

主な用途

・店内POPや展示ブースのバックパネルなど、屋内でも見栄えが重要な場面
・限られたスペースで文字やロゴを鮮やかに際立たせたいシーン
・発色の良さを重視したい高品質な広告看板

グロスターポリンは、写真やイラストなど視覚的なインパクトが重視される宣伝広告に適しています。屋外でも使用可能ですが、光の反射が想定より強くなるケースがありますので、設置環境や照明の条件によって検討する必要があります。

遮光ターポリンの特徴と主な用途

「遮光ターポリン」は、シートの内部にブラックの層を挟み込んだり、表裏の層を多層構造にしているため、裏面からの光を完全にシャットアウトする機能を備えています。

特徴

・生地が分厚く、裏面からの光を通さない
・色移りや透け感がなく、印刷したデザインを鮮明に目立たせられる
・両面印刷などにも応用ができる(両面遮光タイプ)

主な用途

・施設の案内板やステージ装飾など、裏面にライトや映像設備があるシーン
・日差しを遮るためのカーテンや室内装飾にも利用可
・屋外イベントでの看板や横断幕において、裏面からの逆光を防ぎたい場合

遮光ターポリンを使用することで、強い逆光環境でも印刷面が透けにくく、はっきりと文字やグラフィックを視認できます。室内外を問わず、視認性を確保したい用途では大きなメリットをもたらすでしょう。

ターポリン看板を選ぶ際のポイント

ターポリン看板

ターポリンを使用した看板や幕を選ぶ際には、どのターポリン種類が適しているのか、以下のポイントを考慮することが重要です。

使用場所と設置環境

・強風が吹きやすい高層ビルの外壁なのか、公共施設の屋内掲示スペースなのか、日差しが強い場所なのかなど、環境要因で素材選定が変わります。

掲示期間・頻度

・短期(数週間~数ヶ月)のイベント向けなのか、長期(1年以上)の常設広告なのかによって、ターポリンのグレードや加工を検討します。

印刷のクオリティと予算

・高級感を重視してグロスタイプを選ぶのか、費用重視で通常版にするのか、裏面からの光を遮りたいのかなど用途で優先順位が変化します。

設置の安全性・法規制

・大きさや重量、設置箇所の許可、広告物としての規制など、確認すべき条例・法律も存在します。特に都市部では看板のサイズや設置場所に規制がある場合があるので要注意です。

ターポリンのお手入れ方法

ターポリンの看板や幕を長期間きれいに保ち、美しい印刷面を維持するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

定期的な清掃

ほこりや汚れをやわらかい布で軽く拭き取るか、中性洗剤を薄めた水を使ってやさしく洗います。強力な薬品や硬いブラシは生地を傷める原因になりますので避けましょう。

保管方法

一時的に取り外す場合は、ゴミや砂など完全に洗浄・乾燥してから巻き取ります。
湿ったままの状態で保管すると、カビや異臭の原因となる可能性があります。

折りたたむ際は深い折り目がつかないように気を付け、丸めるか大判ボックスにゆったりと収納するのがおすすめです。

強風や積雪時の点検

屋外に設置したターポリン幕は、大雨、台風、積雪などの悪天候にさらされることがあります。
定期的に張り具合やロープ・ハトメ部分に問題がないか確認し、緩みや破れがあれば速やかに補修します。

紫外線対策

紫外線による色あせを遅らせるために、UVカット加工が施されたインクやラミネート加工を選択するのも一案です。特に長期掲示を想定する場合には、導入段階で検討しましょう。

まとめ

ターポリンの看板製作もお任せください!

「ターポリンとは?メリット・デメリット徹底解説!」
というテーマに沿って、ターポリンの基礎知識から様々な種類、利用シーン、お手入れ方法などざっとまとめさせていただきました^^

折り目などの点さえ気を付けますとターポリンの看板はサイズ的にも大きなものでも掲げやすく、大きな表示面へフルカラー印刷でキレイに推したい商品も印刷可能な為、大変メリットが多い看板となります!

ターポリンを使用した各種看板も全てどこよりもお値打ちに製作可能ですので、ぜひお気軽にご相談いただきましたら嬉しいです^^
また、ターポリン生地の材料販売も行なっておりますので、ぜひ材料仕入れとしてもご活用くださいませ!

よろしくお願いいたします!

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ターポリン生地をあらためてまとめさせていただきますと、
下記のような特徴がターポリンにはございます↓

ターポリンの魅力・メリット

・防水性・耐候性が高く、屋外使用に最適
・軽量で扱いやすく、展示会やイベントなどで短期的に設置・撤去しやすい
・インクジェット印刷との相性が良く、鮮やかなデザインを表現可能
・生地のコストパフォーマンスが良く、中~短期の掲出におすすめ

ターポリンの注意点・デメリット

・紫外線などの影響で経年劣化が発生し、数年単位での耐久を見込む必要がある
・柔らかい素材のため、風や張り具合によってシワやたるみが出やすい
・PVC素材は廃棄時に環境負荷の問題があるため、リサイクルや再利用への配慮が必要

種類ごとの特徴

・通常ターポリン:オールラウンドに使える基本タイプ
・メッシュターポリン:風通しを確保する必要がある大型看板や建設現場に。
・グロスターポリン:光沢感を活かした鮮やかな表現に。
・遮光ターポリン:裏面からの光を遮り、透けや色移りを防ぎたい場合に。

お手入れ・メンテナンス

・汚れをやわらかい布や中性洗剤で拭き取る
・乾燥させて丸めて保管し、折りジワを防止
・定期的に張り具合や破損箇所をチェックし、補修や管理を徹底

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