看板照明は、看板を外から照らすライト(アームライト・スポットライト・投光器・ライン照明)と、看板の中から光らせる内照式(電飾看板)、文字そのものを光らせるLED文字の3つに分かれます。今ある看板を夜も見せたいなら、外から照らすライトを足すのがいちばん手軽です。壁の看板はアームライトで上から、低い位置の看板や柱の上の看板はスポットライトや投光器で下から照らすのが基本で、グループの看板通販サインシティでは、看板用のLEDのアームライトが12,727円から、コンセントにつなぐだけで光るA型の電飾スタンド看板が49,500円からあります(税込)。
器具は、明るさ(ルーメン)、光の色(色温度)、雨への強さ(IPコード)、電源(コンセントか配線か)の4つで選びます。明るさの目安は、白い看板なら周りが明るい繁華街で500lx、暗い郊外で200lx。壁の配線から器具に電気を引く工事は電気工事士の仕事で、コンセントに差して使う器具なら自分で置けます。電気代はLEDなら小さく、14WのLEDのアームライト2灯を日の入りから22時まで点けて、1年の平均で1か月約104円です。まずは看板と場所から、合う照らし方の見当をつけます。
| 看板・場所 | 合う照明 |
|---|---|
| 壁に付けた看板 平看板・壁面看板 |
アームライトで上から。高さ90cmの看板なら、アームの出幅は約23〜45cm。看板用のLEDのアームライトは1灯12,727円〜 |
| 横に長い看板 店の正面の看板 |
ライン照明を看板の上か下に沿わせると、面をむらなく照らせる。高さ60cmほどまでの看板なら、アドビューCの幅600mmで20,350円〜 |
| 柱の上の大きな看板 野立て・自立看板 |
LED投光器で下から。看板の面の高さ2m程度なら40Wで26,675円、3m程度なら75Wで33,143円 |
| 店の前の置き看板 A型・スタンド |
屋外用のクリップライト(6,820円)で照らすか、置くだけで光る電飾スタンド看板に替える |
| 近くに電源がない 駐車場・空き地 |
ソーラーライト(8,690円〜)。冬は点く時間が短くなる |
| 遠くから店名を 読ませたい |
内照式(電飾看板)やLEDの文字。光る突き出し看板は既製品で44,550円〜 |
| 蛍光灯・水銀灯の 古い看板 |
LEDに替える。内照式は中の蛍光灯を、外のライトは器具ごと替える |
看板照明の種類:外から照らす・中から光る・文字が光る
看板照明は、光を当てる場所で3つに分かれます。いちばん多いのが、看板の外に器具を付けて表示面を照らす外照式で、今ある看板にも後から足せます。看板の中にLEDを入れて表示面ごと光らせるのが内照式で、電飾看板とも呼ばれます。遠くからでも文字が読めますが、看板そのものを光る構造で作る必要があります。もう1つは、切り文字の中や裏にLEDを入れて、文字や文字の周りを光らせる方法です。
どれにするかは、今ある看板を生かすか、作り直すかで決まります。看板はそのままで夜も見せたいなら外照式、看板を新しく作るなら内照式やLEDの文字も選べます。外照式の中でも、器具の形で向く看板が違います。
| 種類 | 向く看板と価格の目安 |
|---|---|
| アームライト アームスポット |
壁の看板を上から照らす定番。ビュートロンVT20(14W)が12,727〜14,850円、VT40(32W)が16,775〜19,943円(アームの形で変わる) |
| スポット・ クリップライト |
小さな看板や置き看板を近くから。屋外用のクリップライト6,820円、防雨型のビュークリップランプ7,854円 |
| 投光器 | 野立て・自立看板の広い面を離れた所から。ビューフラッドVF40(40W)26,675円〜VF120(125W)49,775円 |
| ライン照明 | 横長の看板の縁に沿わせて、面をむらなく照らす。アドビューC(照らせる距離0.6mまで)は幅600mm20,350円〜幅1,800mm37,400円。高さのある看板には、照らせる距離の長いN2・L2を選ぶ |
| ソーラーライト | 電源のない所に。小型のMINI8,690円、看板の幅に合わせたL300〜L1200が32,120〜61,380円 |
| 内照式 電飾看板 |
看板の中にLEDを入れて面ごと光らせる。光る突き出し看板44,550円〜、コンセント式のA型の電飾スタンド看板49,500円〜 |
| LEDの文字 チャンネル文字 |
切り文字そのもの、または文字の裏側を光らせる。大きさと文字数で見積もり |
※2026年10月24日時点のサインシティの表示価格(税込、器具の本体。取り付け・電気工事は別)。ビュートロンの消費電力はキュービック東京の商品ページ、投光器の消費電力はサインシティの商品ページの仕様から。
器具の名前が分からないときは、形で探します。壁から腕を伸ばした先にライトの付いた器具が「アームライト」で、通販では「アームスポット」の名前で売られていることもあります。細長い器具で看板の縁を照らすのが「ライン照明」、四角い器具で広く照らすのが「投光器」です。サインシティでは、アームスポット、LED投光器、アドビュー(タテヤマアドバンス)、ソーラーライトのカテゴリから選べます。
看板照明の照らし方の例
どんな看板に、どの照らし方が合うか、例をイメージにしました。看板の材料と、器具が付いている位置に注目して見てください。
※画像はイメージです(店名はすべて架空)。
グループの施工事例では、医院の既存の自立看板の両面にライン照明(アドビュー)を2台付け、前にLED化した壁面看板にアームライト(ビュートロンVT40)を1灯足した例があります。自立看板は建物から離れていて電源がなかったため、屋上のアームライトから架空配線で電気を引いています(CUVICの施工事例、制作料金の目安は〜10万円、施工費は別)。看板を新しく作る場合の料金の例では、高さ600mm×幅3,600mmの店の正面の看板にLEDのアームライトを3灯付けて、製作99,000円〜と施工55,000円〜です(CUVICの料金の目安。税込・税別の表記はなく、デザイン費・作業車費・電気工事費などは別)。
上から照らすか、下から照らすか
外から照らす照明は、器具を看板の上に付けるか、下に付けるかで向き不向きが変わります。照明メーカーのパナソニックの整理では、上に付ける方法は、器具が広告を隠しません。一方で、看板の表面に器具が映り込んでまぶしく見えやすく、昼は看板に器具の影が落ちることがあり、手入れもしにくくなる場合があります。下に付ける方法は、映り込みが少なく昼の影も出ない代わりに、器具が広告の一部を隠すことがあり、光が空へ漏れないよう抑える必要があります。
環境省の光害対策ガイドラインは、広告物の照明は光の向きが水平より下になるように付け、看板の面の外へ漏れる光を抑える必要がある、としています。夜空や近所への光を考えると、壁の看板は上から照らすのが基本です。植え込みの中の看板や柱の上の看板のように上に器具を付けにくい所は下から照らし、器具の向きと光の広がりを看板の面に合わせて、外へ漏れる光を減らします。岩崎電気の照明技術資料の目安では、看板の高さが1〜5mなら上か下のどちらか、5〜8mの大きな看板は上下の両方から照らします。
アームの出幅と、光を向ける所
アームライトで多い失敗が、アームが短くて看板の下まで光が届かず、上だけ明るく下が暗くなることです。岩崎電気の資料の目安は、器具の出幅(壁から器具までの長さ)が看板の高さの4分の1〜2分の1ほどで、光は器具から見て看板の面の3分の2より遠い所を狙います。高さ90cmの看板を上から照らすなら、出幅は約23〜45cmで、光の中心は看板の上の端から60cmより下に向けます。通販のアームライトはアームの長さを選べるものが多く、ビュートロンのLアーム・Sアームは約500〜900mmです(キュービック東京の商品ページ)。小さな看板には、短いSSアームや、壁に直接付けるフランジ型も選べます。
横に長い看板は、器具を何灯か並べます。器具の間隔は器具の明るさと光の広がりで変わるので、メーカーの配光のデータやシミュレーションで決めます。パナソニックは、看板の面のいちばん明るい所といちばん暗い所の照度の比を4以下にするのが望ましいとしており、灯数が足りないと器具と器具の間が暗く抜けます。
明るさの目安:白い看板は200〜500lx、濃い色の看板は500〜1,000lx
看板の面をどのくらいの明るさで照らせばよいかは、看板の地の色と、周りの明るさで変わります。白や淡い色の面は光をよく返すので弱い光でも明るく見え、黒や濃い色の面は強い光が要ります。周りが明るい繁華街では、周りが暗い郊外より明るく照らさないと目立ちません。パナソニックの推奨照度は次のとおりです。
| 看板の面 | 照度の目安 |
|---|---|
| 白・淡い色の面 光をよく返す |
周りが明るい場所:500lx 周りが暗い場所:200lx |
| 黒・濃い色の面 光を返しにくい |
周りが明るい場所:1,000lx 周りが暗い場所:500lx |
※パナソニック「看板の照明」(照明設計サポート P.L.A.M.)の、外から照らす看板の推奨照度。明るい所と暗い所の照度の比(最大÷最小)は4以下が望ましいとしています。
照度(lx)は、器具の明るさ(lm)と、器具から看板までの距離、光の広がりで決まります。同じ器具でも、看板から離すほど面は暗くなります。照度計があれば、夜に看板の面の何か所かで測って確かめられます。
明るすぎるのもよくありません。環境省の光害対策ガイドラインは、看板の明るさ(輝度)の上限の目安を、都市の周辺の住宅地などで800cd/㎡、都市の中心部や繁華街で1,000cd/㎡としています。外から照らす看板の輝度は「照度×反射率÷π」で計算でき、反射率80%の白い面を500lxで照らすと約127cd/㎡、1,000lxでも約255cd/㎡です。上限に近づきやすいのは、面そのものが光る内照式やLEDの文字で、住宅に面した店では明るさを抑えた製品や調光を選びます。
器具を選ぶときに見る表示:明るさ・光の色・防水・電源
| 表示 | 見方 |
|---|---|
| 明るさ 全光束 lm |
ワット(W)は使う電気の量で、明るさではない。同じ形の器具なら、ルーメン(lm)の大きいほうが明るい |
| 光の色 色温度 K |
数字が小さいほど赤みのある光、大きいほど青白い光。木や暖色の看板には色温度の低い光、青など寒色の看板には高い光が合う |
| 色の見え方 演色性 Ra |
ロゴの色を正しく見せたいならRa80以上が目安 |
| 雨・ほこり IPコード |
IPの後ろの2つ目の数字が水への強さ。IPX4はどの方向からの水しぶきにも耐え、IP65はほこりが入らず水の噴流にも耐える |
| 電源 | プラグをコンセントに差す器具か、電線を直接つなぐ器具か。直接つなぐ器具の取り付けは電気工事になる |
| 安全の表示 PSEマーク |
100Vで使うLEDの照明器具は、電気用品安全法の対象。表示のない電気用品は販売できない |
※パナソニック「看板の照明」「特殊環境用照明設備:防水型器具」、岩崎電気「照明技術資料」、経済産業省「電気用品安全法の概要」から。IPコードの規格は、JIS C 0920 の後継として2026年1月に JIS C 60529 が制定されたと報じられています。
光の色は、看板の色に合わせます。パナソニックは、赤や黄など暖色系の看板には色温度の低い光、青など寒色系の看板には色温度の高い光が合うとしています。岩崎電気の資料の区分では、3,300K以下が暖かい感じ、5,300K以上が涼しい感じの光です。環境省のガイドラインは、夜の屋外照明は電球色など色温度の低いものが望ましいとし、夜空を暗く保つには3,000K以下が望ましいという国際ダークスカイ協会の考え方も紹介しています。木の看板やカフェには電球色、白地に青い文字の会社の看板には昼白色、という選び方がよく合います。
屋外に付ける器具は、雨に耐える表示のあるものを選びます。製品によっては取り付けてよい向きが決まっていて、上向きに付けられないものもあるので、説明書で確かめます。海の近くは、メーカーが耐塩害仕様としている器具を選ぶと長く持ちます。
電気代と点ける時間:LEDなら2灯で月100円ほど
看板照明は、日が暮れてから点けて、営業が終わったら消すのが基本です。国立天文台の暦では、大阪の日の入りは12月上旬が16時47分ごろ、7月上旬が19時15分ごろで、2時間半ほど違います。決まった時刻に点くタイマーだけだと、冬は暗くなっても点かず、夏は明るいうちから点いてしまうので、季節ごとに時刻を合わせ直すか、暗くなると点く明るさセンサーと組み合わせます。
日の入りから22時まで点けると、点灯する時間は冬で1日約5時間、夏で約2時間45分、1年の平均で1日約4時間です。電気代は「消費電力(kW)×時間×単価」で計算でき、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込、2022年7月22日改定)で照らし方ごとに出すと、次のようになります。
LEDのアームライトなら、2灯で1か月100〜240円ほどです。古いバラストレス水銀灯(160W)2灯の約1,190円と比べると、同じ明るさの目安のLEDのVT20(バラストレス水銀灯160W相当)に替えるだけで、電気代は10分の1以下になります。グラフは電気の基本料金を含まない、使った分の電気代の目安です。契約の種類や単価で実際の額は変わります。内照式と外照式の電気代は看板の照明にかかる電気代で詳しく比べました。

営業時間が終わった後も点けたままにするかは、決めておきます。環境省のガイドラインは、広告物の照明を営業時間外などに積極的に消すよう求めています。屋外の照明全般についても、タイマーや照度センサー、人がいるときだけ点ける人感センサー、調光を使うと、より適切に管理できるとしています。壁の配線に組み込むタイマーやセンサーの取り付けは電気工事ですが、コンセントとプラグの間に挟むタイマーなら、工事なしで使えます。
ソーラーライトは看板に使える?
ソーラーライトは、昼に太陽の光で電池をためて夜に光るので、電源がなく、配線の工事も電気代も要りません。駐車場や空き地の看板、電源から遠い野立て看板の補助に向きます。弱点は、ためた電気の量で明るさと点灯時間が決まることです。日の入りが早く夜が長い冬ほど長く点けたいのに、日照は短くなります。北向きの壁や庇の下、建物の陰では十分にためられません。明るさも、コンセントや配線で電気をとる器具より弱いものが多いので、大きな看板の主な照明にするより、小さめの看板や、配線の工事ができない場所の補助として選びます。電池は消耗品なので、交換できる製品を選ぶと長く使えます。
サインシティのソーラーライトは、小型のMINIが8,690円、看板の幅に合わせたL300〜L1200が32,120〜61,380円です(税込)。L300〜L1200(ソーラーライトIII)には、別売りの補助用ソーラーパネル(8,470円)もあります。
今ある看板に後付けする:自分でできること、工事が要ること
| 区分 | 作業 |
|---|---|
| 自分でできる | コンセントに差して使う器具を置く・差し込む/電池や太陽光で光る、配線のない器具を取り付ける |
| 電気工事士の 資格が要る |
器具を壁に固定して電線を引き回す/電線どうしをつなぐ/屋外のコンセントやスイッチ・タイマーを壁の配線に付ける |
| 業者に頼む | 蛍光灯の看板の安定器を外して配線を変え、LEDにする(器具の中の配線を変える作業で、感電や火災のおそれがある) |
| 別の手配が要る | 高さのある看板は、高所作業車や足場を手配する。高所作業車は、作業床の高さ10m以上なら技能講習、10m未満なら特別教育を受けた人が運転する |
※電気工事士法第3条、同法施行令第1条、同法施行規則第2条、経済産業省「電気工事士法 よくある質問」から。電池式・太陽光の器具やコンセント式の器具の扱いは、条文からの読み取りです(電圧30V未満で、それ以上の設備とつながっていないものは電気工作物から除かれる:電気事業法施行令第1条第3号)。高所作業車は労働安全衛生法施行令第20条第15号・労働安全衛生規則第36条第10号の5。
器具を看板の上の壁に付けて、建物の中の配線から電気を引く工事は、電気工事士の資格を持つ人の仕事です。電気工事士法は、電線を建物などに直接取り付ける作業や、電線どうしをつなぐ作業、コンセントやスイッチなどの配線器具を付ける作業を、資格のある人がする作業としています。経済産業省のよくある質問でも、壁に埋め込んだ照明のスイッチを取り替える作業は電気工事士の仕事とされています。
一方で、プラグをコンセントに差して使う器具は、置くだけなら工事に当たりません。店の前の置き看板をクリップ式のライトで照らす、電飾スタンド看板を置く、といった方法なら自分でできます。屋外のコンセントを使うときは、雨のかからない所でプラグをつなぎ、延長コードは屋外で使えるものを選びます。後付けの工事は、次の流れで進みます。
- 看板と電源を写真に撮る看板の正面、看板の下から上を見上げた所、近くのコンセントや分電盤の位置を撮ります。看板の大きさと、地面からの高さも測っておきます。
- 照らし方と器具を決める看板の色と周りの明るさから明るさの目安を決め、上から照らすか下から照らすか、器具の数と出幅を決めます。
- 電源の取り方を決めるコンセントから取れるなら工事は要りません。壁の中の配線から引くなら電気工事になり、タイマーや明るさセンサーもこのとき組み込みます。
- 取り付けて、夜に向きを合わせる取り付けたら、日が暮れてから道の向こう側や歩く人の目の高さから見て、光の向きと明るさを合わせます。まぶしい所や暗い所がないかも見ます。

後付けの費用は、器具の代金に、取り付けの施工費と電気工事費が加わります。CUVICの料金の目安では、施工費が33,000円〜、取り付ける高さが4m以上か、取り付ける場所に障害物があるときは高所作業車が33,000〜66,000円です。電気工事費と電線などの材料費は、お話を伺ってから出します。現地調査は基本は無料ですが、足場や作業車が要る場所では費用(16,500円〜)がかかります(いずれも税込・税別の表記なし)。器具だけをサインシティで買い、取り付けだけを頼むこともできます。今ある看板の写真と、近くのコンセントや分電盤の位置が分かると、見積もりが早く出せます。設置の費用全体の目安は看板の設置費用・取り付け費用の相場で確かめられます。
蛍光灯の内照式看板は、LEDに替える時期
| 蛍光ランプの形 | 製造・輸出入の禁止 |
|---|---|
| 電球形 | 2026年1月1日から(30Wを超えるものは2027年1月1日から) |
| コンパクト形 | 2027年1月1日から |
| 直管形・環形 | 2028年1月1日から(ハロりん酸塩を主にした蛍光体のものは2027年1月1日から) |
| 高圧水銀ランプ | 2020年12月31日から |
※環境省「水銀を使用した製品の製造・輸出入の規制」、経済産業省・環境省の発表(2023年11月)、環境省・経済産業省(令和2年7月)から。一般照明用のものの製造と輸出入の禁止で、今ある蛍光灯を使い続けること、売り買いすることは禁止されていません。
中に蛍光灯が入った内照式の看板は、今すぐ使えなくなるわけではありません。水銀に関する水俣条約に合わせて、一般照明用の蛍光ランプは形ごとに製造と輸出入が禁止されていきますが、今ある蛍光灯を使い続けることや、売り買いすることは禁止されていません。ただ、製造が止まれば交換用のランプは手に入りにくくなり、古い看板は安定器も傷んでいきます。日本照明工業会は、照明器具の適正な交換の時期を8〜10年、耐用の限度を15年としています(使う環境で変わる)。
LEDにする方法は、看板の中の蛍光灯の器具をLEDのモジュールに替える方法と、蛍光灯の代わりに直管形のLEDランプを差す方法があります。安定器を外して配線を変える方法は、器具の中の配線を変える作業です。感電や火災のおそれがあるので、電気工事士のいる業者に頼みます。費用と方法は看板の蛍光灯LED化の記事で詳しく比べています。看板の面の板も古くなっていれば、面の張り替えと一緒にすると、足場や高所作業車の手配が1回で済みます。

光の決まり:まぶしさ・点滅・信号と紛らわしい色
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 明るさと 漏れる光 |
環境省の光害対策ガイドラインは、看板の明るさ(輝度)の上限の目安を、都市の周辺の住宅地などで800cd/㎡、都市の中心部・繁華街で1,000cd/㎡としている。照明は光の向きを水平より下にし、看板の面の外へ漏れる光を抑える、営業時間外は消す、が求められている(規制ではなく目安) |
| 点滅・回転 大阪市 |
御堂筋・堺筋・四つ橋筋・なにわ筋・土佐堀通・中之島などの重点届出区域(国道2号地区を除く)では、看板の点滅・回転は原則として認められない。大川沿いの景観形成地区も点滅させない |
| 許可の申請 | 照明の付いた看板の許可を申請するときは、申請書に照明の概要を書く(大阪市は条例施行規則第1条。大阪府の条例第11条は、大阪市・堺市・中核市などを除く府内に使われる) |
| 信号と 紛らわしい光 |
信号機や道路標識に似たもの、その効き目を妨げるものは置けない。交差点の近くで赤・黄・青の光や点滅を使うなら、警察署に相談する |
※環境省「光害対策ガイドライン」(令和3年3月)表7・p.35・p.37、大阪市屋外広告物条例施行規則(別表)と「大川広告物景観形成地区」、大阪府屋外広告物条例第6条第3号・第11条、道路交通法第76条から。大阪府の条例は、大阪市・堺市・中核市・茨木市には使われません。大阪市以外は、その市や府県の条例を確かめます。
照明を足すと、看板そのものの許可の扱いが変わることもあります。大阪市では、構造・位置・大きさを変えず意匠だけを変えるなら、そのときの手続きは要らず、次の継続許可の申請で表示の内容を書き直します。ただし、長堀通・大川の広告物景観形成地区と、景観計画の重点届出区域では、事前の審査や協議が要ります。照明を付けるのが意匠だけの変更に当たるかは、看板の種類と区域で変わります。許可を受けている看板に照明を足すときは、工事の前に市の窓口(建設局)に確かめます。屋外広告物の許可と点検の流れは看板の点検の記事にあります。
決まりのほかに気をつけたいのが、近所への光です。住宅や病院に面した看板は、夜遅くまで点けると苦情になりやすく、寝室の窓に光が入るとなおさらです。取り付けたら、日が暮れてから道の向かい側や近くの家の窓のほうから見て、まぶしくないかを確かめます。

照明を頼む前・器具を買う前に、次のことを確かめておくと話が早く進みます。
- 看板の横幅と高さ、地面から看板の下の端までの高さ
- 看板の地の色(白・淡い色か、黒・濃い色か)と、周りが明るい通りか暗い場所か
- いちばん近いコンセントの位置と、壁の中から電源を取れるか
- 何時から何時まで点けるか(毎日か、営業日だけか)
- 看板が屋外広告物の許可を受けているか、点滅させたい看板が大阪市の重点届出区域にかからないか
- 賃貸の建物なら、壁に穴をあける工事の承諾をもらえるか
看板照明についてよくある質問
看板照明の器具代や工事代は、経費にできますか?耐用年数は何年ですか?
事業に使う看板照明は経費にできます。1つの取得価額が10万円未満なら、使い始めた年(法人は事業年度)に全額を経費にでき、20万円未満なら3年に分けて経費にする方法もあります(法人は法人税法施行令第133条・第133条の2、個人は所得税法施行令第138条・第139条)。青色申告の中小企業者等は、2026年4月1日以後に取得したものなら40万円未満まで、年300万円の範囲で全額を経費にできる特例があります(法人は租税特別措置法第67条の5、個人は第28条の2)。耐用年数は、看板と一体の照明なら器具及び備品の「看板、ネオンサイン、気球」の3年、建物に付けた照明設備なら建物附属設備の電気設備の15年に当たることがあります。どちらになるかは付け方で変わるので、顧問の税理士に確かめます。
賃貸の店舗に、看板照明を付けてもいいですか?
壁に穴をあけて器具を付けたり、建物の配線から電気を引いたりする工事は、建物の持ち主や管理会社の承諾をもらってからにします。多くの賃貸の契約は、建物に手を加えるときの承諾と、退去するときの原状回復を決めています。ビルの共用部の電源を使う場合も、管理会社との取り決めが要ります。工事の承諾が難しい場合は、コンセントにつなぐ電飾スタンド看板や、置き看板をクリップ式のライトで照らす方法なら、建物に手を加えずに済みます。
LEDの看板照明は、どのくらいで取り替えることになりますか?
LEDは光の源そのものは長持ちしますが、器具には電源の部品や水を防ぐパッキンがあり、そちらが先に傷むことがあります。日本照明工業会は、照明器具の適正な交換の時期を8〜10年、耐用の限度を15年としています(周りの温度や湿度、ほこりで変わる)。屋外で雨や日差しを受ける看板照明は、点かない、ちらつく、器具の中に水がたまっている、といった症状が出たら、早めに点検します。
雨の日に看板照明が点かない、ブレーカーが落ちるのはなぜですか?
器具や配線のつなぎ目に水が入って、電気が漏れている(漏電)ことが考えられます。漏電遮断器が落ちたら、何度も入れ直さず、電気工事士のいる業者に点検を頼みます。コンセントで使う器具なら、屋外のつなぎ目が雨に濡れていないかも確かめます。古い看板では、器具だけでなく看板の中の配線や安定器が傷んでいることもあります。
防犯のために、閉店後も看板照明を点けておいたほうがいいですか?
看板照明は人を呼ぶための照明なので、閉店後まで点ける必要はありません。環境省の光害対策ガイドラインは、広告物の照明を営業時間外などに積極的に消すよう求めています。防犯が目的なら、入口や駐車場に人感センサーの付いた照明を付けるほうが、電気代も近所への光も抑えられます。
ネオン管の看板(ネオンサイン)を付けるときは、手続きが要りますか?
ネオン管の設備は高い電圧で光らせるので、大阪府の屋外広告物のてびきは、設備の容量が2kVA以上のネオン管灯設備は、所轄の消防署への届出が要るとしています。取り付けは、ネオン工事に慣れた業者に頼みます。高圧で電気を受けているビルでは、ネオン工事の資格(特種電気工事資格者)を持つ人が工事をします。ネオンのように見えるLEDのサイン(LEDネオン)は、ネオン管とは別のものです。手軽に細い光の線を出したいなら、LEDネオンのサインも選べます。
看板照明の後付け・光る看板は、CUVIC大阪にご相談ください
今ある看板へのアームライトや投光器の後付け、蛍光灯の看板のLED化、光る看板の新しい製作まで承ります。タイマーや明るさセンサーの取り付けもご相談いただけます。看板の正面と、近くのコンセントや分電盤の写真を送っていただければ、合う照らし方とお見積もりをご案内します。器具だけならサインシティで買えます。
0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)
- サインシティ「看板照明」
- サインシティ「アームスポット(ビュートロン)」
- サインシティ「LED投光器」
- サインシティ「ソーラーライト」
- キュービック東京「看板照明ビュートロン」
- CUVIC 施工事例「既存自立看板に明るい看板用照明器具の取付、前回LED化した壁面看板に追加で1灯取付したい」
- サインシティ「看板照明とは?」
- サインシティ「電飾スタンド看板」
- CUVIC大阪「内照式看板LED」
- CUVIC大阪「光る看板」
- CUVIC大阪「看板設置」
- CUVIC「看板工事の料金の目安について」
- パナソニック「看板の照明」(照明設計サポート P.L.A.M.)
- パナソニック「特殊環境用照明設備:防水型器具」(照明設計サポート P.L.A.M.)
- パナソニック「塩害地域向け 屋外照明器具」
- 岩崎電気「照明技術資料 3.5 サイン広告照明」(PDF)
- 日本照明工業会「照明器具の寿命表記について」(2024年7月26日、PDF)
- 環境省「光害対策ガイドライン」(令和3年3月、PDF)
- 環境省「一般照明用の蛍光ランプの規制について」
- 環境省 ecojin「今月のキーワード 蛍光ランプの製造・輸出入禁止」(2026年4月15日)
- 環境省・経済産業省「2020年12月31日から一般照明用の高圧水銀ランプの製造、輸出及び輸入の禁止措置が始まります!」(令和2年7月31日、PDF)
- 経済産業省・環境省「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議の結果について」(PDF)
- 国立天文台 暦計算室「日の出入り 大阪(2026年12月)」
- 国立天文台 暦計算室「日の出入り 大阪(2026年7月)」
- 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」(電力料金の目安単価)
- e-Gov法令検索「電気工事士法」
- e-Gov法令検索「電気工事士法施行令」
- e-Gov法令検索「電気工事士法施行規則」
- e-Gov法令検索「電気事業法施行令」(第1条)
- 経済産業省「よくある質問(電気工事士)」(PDF)
- 経済産業省「電気用品安全法の概要」
- 大阪市「屋外広告物の許可について(屋外広告物のしおり、屋外広告物条例等)」
- 大阪市「屋外広告物申請 Q&A」(PDF)
- 大阪市「大阪市屋外広告物条例施行規則」(PDF)
- 大阪市「大川広告物景観形成地区」(PDF)
- 大阪府「大阪府屋外広告物条例」
- 大阪府「屋外広告物のてびき」(令和8年7月、PDF)
- e-Gov法令検索「道路交通法」(第76条)
- 国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」(PDF)
- 国税庁「No.5403 少額の減価償却資産になるかどうかの判定の例示」
- 国税庁「No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例」












