バナースタンドの種類と選び方|ロールアップ・Xバナー・Iバナーの違い、価格と展示会の防炎

バナースタンドの画像

※2026年10月時点の価格・規定にもとづいています|執筆:CUVIC大阪 看板施工チーム(屋外広告士在籍)

バナースタンドは、布やシートに印刷した表示面を、自立する支柱に張って立てる看板です。主な種類は、本体から表示面を引き出すロールアップ、X字の支柱で四隅を引っ張るXバナー(ハトメ式)、上下のバーで挟むIバナー(上下展張式)の3つ。スタンドに印刷した表示面を付けた1台の価格は、各社の公開価格で、W850×H2000前後のロールアップが約1.1万〜2.5万円、W600〜700×H1800前後のXバナーが約1万〜1.7万円です。

選ぶときは、使う場所と表示面を替える回数で決めます。展示会で何度もデザインを替えるなら表示面を交換できるロールアップ、店頭や屋外なら注水タンクで重くできるXバナーとターポリンの表示面、という組み合わせが基本です。インテックス大阪のように、装飾の資材をすべて防炎加工のものにするよう求める会場もあるため、展示会で使うなら防炎ラベル付きの生地を選びます。

展示会のブースの両脇に、ロールアップのバナースタンドが2台立っている様子
バナースタンドは、展示会やセミナーの会場でよく使われる看板です

バナースタンドの種類と価格の目安

種類ごとの特徴と、価格の例です。本体の価格はサインシティ、印刷込みの価格は他社の公開価格から整理しました。

種類 特徴と価格の例
ロールアップ
本体に巻き取った表示面を引き出す。W850×H2000が定番
設置と収納が早く、奥行き40cmほどあれば置ける。屋内向け
本体:8,800円〜
印刷込み:約1.1万〜2.5万円
Xバナー(ハトメ式)
X字の支柱で表示面の四隅を引っ張る
軽く、表示面を付け替えやすい。注水タンク付きなら屋外でも使える
本体:6,490円〜
印刷込み:約1万〜1.7万円
Iバナー(上下展張式)
上下のバーで表示面を挟んで張る
本体が最も安い。パイプが細く安定性は低いため、屋内向け
本体:2,640円〜
印刷込み:約1.3万円〜
屋外用
注水タンク付きなど屋外対応の本体
水や砂で重くして立てる。強風のときは使わない
本体:9,900円〜
印刷込み:約1.9万円〜
両面・大判
両面表示、幅2,000mm前後のワイド
通路の両側から見せる、ブースの背景にする
両面ロールアップ:14,520円〜
幅2,000mmの本体:34,540円〜

※2026年10月7日時点の価格(税込)です。本体の価格はサインシティの表示価格で、表示面を印刷していない本体の最低価格です。印刷込みの価格は、アクセア・ビジプリ・ホーコーズ・大判プリントの達人・インクイットが公開している1台の価格(税込、送料は別のことがある)の幅です。

サイズは、ロールアップならW850×H2000前後が定番で、W600・W1200・W1500・W2000などの幅があります。Xバナーは幅600〜800mm・高さ1600〜1800mmが中心です。展示会の基本のブースは、高さの上限やパネルの高さを2.7mとする例が多く(POWTEX 2025の出展規定、JASIS 2026 共創コーナーの出展要綱)、高さ2mのバナーならたいてい収まります。

白い床の上に、ロールアップ、Xバナー、Iバナーの3種類のバナースタンドが並んでいる様子
左からロールアップ、Xバナー、Iバナー。支柱の形が違います

「本体のみ」「印刷込み」「完成品」を見分ける

バナースタンドの価格には、本体だけの価格、本体と印刷した表示面のセットの価格、表示面を組み込んで届ける完成品の価格が混在します。サインシティの商品ページの価格は、表示面に何も印刷していない状態の最低価格で、デザインデータの印刷や、デザインの作成から頼む場合は、その分を含めた見積もりになります。

同じ表示面を何台も作るなら、完成品のロット販売が割安です。サインシティでは、ロールアップのエコロールZERO(W850×H2000)が10台で180,950円から(税込)で、1台あたり18,095円です。

バナースタンドは、デザイン作成から表示面の印刷まで、サインシティで一度に頼めます

ロールアップタイプを見る›Xバナー(ハトメ式)を見る›Iバナー(上下展張式)を見る›

表示面を替えるなら、交換できる本体を選ぶ

ロールアップには、表示面を交換できる本体と、できない本体があります。サインシティで扱うくるりん2は、表示面の上をクリップで留め、下をテープで貼る作りで、表示面を差し替えられません。i-LooK 90は表示面を交換できます。本体の価格は、くるりん2 W850が8,800円から、i-LooK 90が26,070円から(いずれも税込)です。

交換できない(くるりん2 W850)交換できる(i-LooK 90)1デザイン8,800円26,070円2デザイン17,600円26,070円3デザイン26,400円26,070円4デザイン35,200円26,070円
デザインの数ごとの、スタンド本体の累計(サインシティの本体価格・税込。表示面の印刷代は含まない)
デザインの数 本体の累計(税込)
1デザイン 交換できない:8,800円
交換できる:26,070円
2デザイン 交換できない:17,600円
交換できる:26,070円
3デザイン 交換できない:26,400円
交換できる:26,070円
4デザイン 交換できない:35,200円
交換できる:26,070円

交換できない本体は、デザインを替えるたびに本体ごと買い直すことになります。本体の代金だけで比べると、3つ目のデザインで交換できる本体のほうが安くなります(表示面の印刷代は、どちらも別にかかります)。展示会のたびに製品や告知を替える会社や、季節ごとに店頭の訴求を替える店なら、交換できる本体を選びます。交換用の表示面だけの価格は、ホーコーズの例で850×2,000mmが9,460〜15,180円(税込、生地による)です。

i-LooK 90は、本体がW910×H900〜2160mmで高さを調整でき、重さは3.8kg、収納するとおよそ990×140×140mmです。くるりん2 W850は、表示面がW850×H2000mmで、重さは3.7kgです(メーカーの仕様)。

表示面を交換できるロールアップの代表です

i-LooK 90の特集を見る›

表示面の生地の選び方

表示面の生地は、使う場所と見せ方で選びます。サインシティの解説をもとに整理しました。

生地 特徴
ターポリン
塩化ビニール製
強度と耐候性が高く、屋外で使える唯一の素材。耐候は3年が目安。ロールアップ・Xバナーに多い
防炎ターポリン 防炎性能のあるターポリン。展示会など防炎が求められる場所で使う
クロス
ポリエステル系
白さが高く発色がきれい。光が当たると裏へよく透け、折れ目が付きやすい。屋内向け
遮光塩ビ 光が当たっても裏へ透けず、反り(カール)を抑えた素材。屋内向け
合成紙
樹脂を主な原料にした紙
コシが強い。表面のUVカットラミネートで色あせやインクのはがれを防ぐ。屋内向け

照明の当たる展示会場で、裏に人や物があるなら、裏へ透けない遮光塩ビや合成紙が向きます。ロールアップは表示面を巻き取るため、左右がずれたまま巻くとシワの原因になります。ターポリンの性質はターポリンとは?が参考になります。

作業台の上で、印刷したロールアップの表示面を本体に巻き取って収納している手元の様子
ロールアップは、表示面を本体に巻き取って収納します

デザインと入稿の目安

バナースタンドは、通路を歩く人に数秒で読まれる看板です。立った人の目の高さは床から1,560mmが目安とされ(国土交通省の旅客施設向けガイドライン)、高さ2,000mmのバナーなら上から4分の1ほどの位置が目の高さにあたります。

2,000mm目の高さ1,560mm下端は本体の中遠くから見える上の部分床
高さ2,000mmのロールアップバナーと、立った人の目の高さ(床から1,560mm)

文字の大きさは、読ませたい距離で決めます。同じガイドラインでは、4〜5m先から読ませる文字は高さ20mm以上、10m先なら40mm以上が目安です(和文)。展示会の通路の向こう側から社名を読ませたいなら、社名やキャッチの文字は少なくとも40mm以上にし、上の部分と目の高さのあたりに置きます。ロールアップの下端は本体の中に入るため、文字やロゴは下端から離して配置します。

入稿データは、サインシティではIllustrator形式(.ai)かPhotoshop形式(.psd)で、文字のアウトライン化と、特色をプロセスカラーに変える作業が必要です。ロールアップは表示面の下の部分が本体に巻き込まれるため、ビジプリでは、見える部分850×2000mmに下の40mmを足した850×2040mmでデータを作り、デザインを40mmの部分まで延ばすよう案内しています。巻き込まれる長さや解像度の指定は会社によって違うため、注文先のテンプレートに合わせます。目を引く配色は目を引く看板デザインの鉄則が参考になります。

展示会の通路から、来場者がロールアップバナーの社名とキャッチコピーを見上げている後ろ姿
社名やキャッチは、通路の向こうから読める大きさにします

展示会で使うときの防炎

展示場は、消防法で防炎の規制がかかる防火対象物です(消防法施行令第4条の3、別表第一(四)項)。防炎性能が必要な物品として挙げられているのは、カーテン、布製のブラインド、暗幕、じゅうたん等、展示用の合板、舞台で使う幕などで、バナーそのものは挙がっていません。

資料 書かれていること
インテックス大阪
利用案内 第4章 装飾・展示物規定
装飾における資材はすべて防炎加工のものを使う
東京ビッグサイト
防災ガイドライン
装飾のために壁などに沿って下げる布製のもの、装飾幕などは防炎性能のあるものを使う
福岡市消防局
消防用設備等の技術基準
室内装飾のため壁に沿って下げる布製のものや装飾幕で、下げ丈がおおむね1m以上のものは防炎物品(カーテン)に含む。のぼりや外壁に沿って下げる広告幕は含まない
展示会の出展者マニュアル
POWTEX 2025の例
幕類やクロスなど可燃性の装飾材料は、防炎処理済みのラベルの付いたものを使う。防炎性能のない防炎対象物品は撤去

自立するバナースタンドの表示面が防炎対象物品にあたるかは、公式の解釈が見当たりません。ただ、会場や主催者が装飾の資材に防炎を求めているため、展示会で使うなら防炎ラベル付きの生地を選んでおくと、防炎の点で撤去を求められるおそれを減らせます。防炎の表示を付けられるのは消防庁長官の登録を受けた者だけで、表示のない品を防炎物品として販売したり、販売のために陳列したりすることは禁じられています(消防法第8条の3、消防法施行規則第4条の4)。出展する展示会の規定は、出展者マニュアルで必ず確かめます。

店頭・屋外で使うとき

屋外で使うなら、注水タンク付きのXバナーなど屋外対応の本体と、ターポリンの表示面を選びます。サインシティの解説では、ロールアップで屋外に使えるのはツインクルタフだけです。タンクには水や砂を十分に入れ、強風のときは使わずに片付けます。

店の前の自分の敷地に置くスタンドで、自社の店名や営業の内容を表示するものは、大阪市では1つあたりの表示面積が7㎡以内なら屋外広告物の許可が要りません(大阪市屋外広告物条例第7条第1項第3号、施行規則第7条)。歩道など道路に置くには道路法第32条の占用許可が必要で、通行の妨げになる置き看板は道路法第43条や道路交通法第76条第3項に違反するおそれがあります。大阪市も、歩道をふさぐ看板はこれらの法律に違反する行為だとしています。ほかの市町村では基準が違うため、設置する場所の窓口で確かめます。

注水タンク付きなど、屋外で使えるバナースタンドの一覧です

屋外対応のバナースタンドを見る›

飲食店の店先の敷地内に、注水タンク付きのXバナーが立っている様子
屋外では、注水タンクに水や砂を入れて立てます

ブースの背景には、バックパネルや大判を

ブースの背景や記者会見の背面に使うなら、幅の広いバックパネルや大判のバナースタンドを使います。サインシティのらくらくバックパネル3×3(W2265×H2265mm)は、本体と表示面の製作込みで53,680円から(税込)です。CUVIC大阪でも、展示会やイベントのバックパネルを製作します。展示会でよく使う看板の種類は展示会で活躍する看板で紹介しました。

ブースの背景や撮影用のパネルも承ります

バックパネルの価格を見る›CUVIC大阪のバックパネルを見る›

バナースタンドについてよくある質問

デザインから頼めますか?

頼めます。サインシティは、デザインの作成からバナーの表示面の印刷まで、一貫して請け負います。デザイン費は、デザインの複雑さや画像・イラストの有無、文字数などで変わるため、データ作成費を含めて見積もります。

注文から届くまで、何日かかりますか?

サインシティのi-LooK 90の場合、本体だけなら午前11時までの注文と入金で最短当日出荷(在庫がある場合)、本体と表示面の印刷まで頼むと、入稿(デザインを頼む場合はデザインの確定)から実働5〜7日後の出荷です。展示会の日から逆算して、デザインの確定を早めにします。

展示会で使ったバナーを、店先の屋外でも使えますか?

屋内向けの本体や生地は、屋外では使えないことが多いです。サインシティの解説でも、ロールアップのうち屋外で使えるのはツインクルタフだけです。屋外で使う予定があるなら、最初から屋外対応の本体とターポリンの表示面を選びます。

使い終わったら、どう保管すればよいですか?

ロールアップは、表示面を左右にずらさずに本体へ巻き取り、付属の収納バッグに入れて保管します。ずれたまま巻くとシワの原因になります。Xバナーや Iバナーの表示面は、折らずに丸めて保管すると折れ目が付きません。

バナースタンドの費用は、経費にできますか?

法人の場合、1台の取得価額が10万円未満なら、事業に使い始めた事業年度に全額を費用として経理処理(損金経理)すれば、損金にできます(法人税法施行令第133条)。青色申告の中小企業者等は、2026年4月1日以後に取得したものなら40万円未満まで、年300万円を上限に同じように扱える特例もあります(租税特別措置法第67条の5)。処理の方法は、顧問の税理士に相談します。

バナースタンドを注文するときに決めておくこと

次のことが決まっていると、本体の選定と見積もりが早く進みます。

  • 使う場所(展示会・セミナー・店頭・屋外)と、使う回数・期間
  • 表示面を替える予定があるか(交換できる本体にするか)
  • サイズ(W850×H2000など)と台数
  • デザインデータがあるか、デザインから頼むか
  • 展示会で使うなら、会場と出展者マニュアルの防炎の規定

展示会のバナー・バックパネルの製作はCUVIC大阪へ

バナースタンドの表示面のデザインから、バックパネル、のぼり、ブースの装飾まで、一度にご相談いただけます。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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