※2026年10月時点の情報をもとに作成しています|執筆:CUVIC大阪 看板施工チーム(屋外広告士在籍)
郊外の道路沿いで「この先2km 左折」といった看板を見かけたことはないでしょうか。こうした道路沿いの土地に支柱を立てて設置する看板が、野立て看板です。車で移動するお客様が多い地域では、お店の場所を知らせ、来店まで道案内してくれる心強い看板になります。
ただし、野立て看板は支柱や基礎の工事が必要なうえ、土地の確保や屋外広告物の許可など、ほかの看板にはない準備が欠かせません。この記事では、年間6,000件を超える看板工事を手がけるCUVIC大阪が、野立て看板・自立看板の費用の内訳、設置の流れ、必要な許可、集客効果を高めるデザインのコツまで解説します。

この記事の結論(30秒でわかる要点)
- 野立て看板は、道路沿いの土地に支柱を立てて設置する看板です。地面に自立する看板全般を「自立看板」、高い支柱の上に看板を載せたものを「ポール看板」と呼びます。
- 費用は「看板面の製作」+「支柱・基礎工事」+「設置工事」+「許可申請」で決まり、自分の土地でない場合は土地の使用料も毎月かかります。
- 看板面の製作は5.5万円〜、支柱付きのポール看板は15.4万円〜が公開相場の一例です。大きさや高さ、基礎の規模で総額は大きく変わります。
- 多くの自治体で屋外広告物の許可が必要で、禁止地域には設置できません。高さが4mを超える看板は、建築基準法の確認申請も必要です。
- ドライバーが看板を見られるのは数秒です。店名・業種・方向と距離に情報を絞ると、効果が上がります。
野立て看板・自立看板・ポール看板の違い
野立て看板とは、道路沿いの空き地や田畑、駐車場の一角などに支柱を立てて設置する看板です。店舗から離れた場所に立てて、「この先〇km」「次の信号を左折」のようにお店まで案内する目的で使われることが多く、道路を走る車からよく見える位置に設置します。
似た言葉に「自立看板」「ポール看板」がありますが、次のように使い分けられています。
| 呼び方 | 特徴 | 主な設置場所 |
|---|---|---|
| 野立て看板 | 道路沿いの土地に支柱を立てて設置する看板。店舗から離れた場所での案内に使うことが多い | 国道・県道沿いの空き地や田畑 |
| 自立看板 | 建物に取り付けず、地面に自立する看板の総称。野立て看板やポール看板も含まれる | 店舗の敷地、駐車場の入口など |
| ポール看板(タワーサイン) | 高い支柱の上に看板を載せたもの。遠くからでも見つけやすい | ロードサイド店舗・ガソリンスタンド・病院の敷地 |

野立て看板の費用の内訳と相場
野立て看板の費用は、次のような項目で構成されます。看板の大きさや高さ、設置する場所の地盤によって、基礎工事の規模が変わるのが特徴です。
表は横にスクロールできます →
| 費用の項目 | 内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| 看板面の製作 | アルミ複合板などに、インクジェットシートで表示面を作る | 5.5万円〜(公開相場の一例) |
| 支柱・フレーム | 鋼管やH鋼などの支柱と、看板面を固定するフレーム | 高さ・本数による |
| 基礎工事 | 穴を掘り、コンクリートで支柱を固定する | 看板の大きさ・地盤による |
| 設置工事 | 支柱の建て込み、看板面の取り付け | 33,000円〜(CUVICの施工費) |
| 重機 | 重い看板面や長い支柱を吊り上げる | クレーン車 27,500円〜 |
| 許可申請 | 屋外広告物の許可、高さ4m超の場合は工作物の確認申請 | 自治体の手数料+申請代行費 |
| 土地の使用料 | 自分の土地でない場合に、地主へ毎月支払う | 場所・交通量によって大きく異なる |
※看板面の製作は看板の救急車「料金表」の野立て看板(製作55,000円〜)、施工費とクレーン車はCUVIC「看板工事の料金の目安」(2026年10月時点)をもとにしています。支柱付きのポール看板は、同じく公開相場で154,000円〜が一例です。
野立て看板の総額は、看板の大きさと高さ、基礎の規模によって数十万円から、大型のものでは数百万円まで幅があります。サイズや高さを選んでおおよその料金を確認したい場合は、グループサイトの料金シミュレーションも参考にしてください。
キュービックシティ(CUVICグループ)の料金シミュレーションで試算できます
土地の使用料(月額)はどう決まる?
自分の土地に設置する場合は不要ですが、他人の土地を借りて野立て看板を立てる場合は、地主に土地の使用料を支払います。金額は、道路の交通量や看板の見えやすさ、地域によって大きく変わるため、決まった相場はありません。契約の際は、月額の使用料だけでなく、契約期間、更新の条件、契約終了時の撤去と原状回復をどちらが負担するかまで、書面で決めておきましょう。
土地探しや地主との交渉が難しい場合は、広告会社が管理する看板の広告枠を借りる方法もあります。看板の製作・設置・土地代がまとめて月額に含まれていることが多く、初期費用を抑えられます。
費用を抑えるポイント
- 看板面に定番のサイズを使う:アルミ複合板の定番サイズ(3×6判=約910×1820mmなど)に合わせると、材料のロスが少なく済みます(アルミ複合板のサイズ一覧)。
- 高さを4m以下に抑える:4mを超えると工作物の確認申請や構造の検討が必要になり、費用と期間が増えます。
- 表示面は張り替えで更新する:支柱と基礎はそのままに、表示面だけを張り替えれば、内容の変更や色褪せの補修を安く済ませられます(看板の張り替え費用の解説)。
野立て看板の支柱と基礎の種類
野立て看板は風を正面から受けるため、支柱と基礎の強さが安全性を大きく左右します。看板の大きさや設置場所に合わせて、次のような方法から選びます。
| 基礎の種類 | 特徴 | 向いている看板 |
|---|---|---|
| 直埋め | 支柱を地面に埋め込み、周りを固める。工事が簡単で費用を抑えやすい | 小型の野立て看板 |
| コンクリート基礎 | 穴を掘って鉄筋とコンクリートで基礎を作り、支柱を固定する。強度が高い | 中型〜大型の野立て看板、ポール看板 |
| 置き基礎(ウェイト) | コンクリートブロックなどの重さで支える。地面を掘れない場所でも設置できる | 舗装された駐車場、短期間の設置 |
支柱には、小型なら鋼管、大型ならH形鋼などを使います。台風の多い地域や、風が吹き抜けやすい田畑の中では、看板の面積に対して十分な強度をもたせることが大切です。高さが4mを超える看板は、建築基準法にもとづいて構造の安全性を確認する必要があります。


野立て看板の設置に必要な許可・手続き
屋外広告物の許可
野立て看板は屋外広告物にあたるため、多くの自治体で屋外広告物条例にもとづく許可が必要です。特に、店舗から離れた場所に立てる案内看板は「自家用」の広告物にあたらないため、許可が必要になるのが一般的です。
また、住居専用地域や景観を守る地区、高速道路の沿線などは「禁止地域」に指定されていることが多く、原則として看板を設置できません。たとえば大阪市では、自分の事業所に設置する自家用の広告物で、1物件あたりの表示面積が7㎡以内のものは許可が不要とされています(細かな条件は大阪市の「屋外広告物のしおり」で確認できます)。許可の期間は2〜3年で、更新が必要です(大阪市の場合、有資格の管理者がいれば3年以内、それ以外は2年以内)。
高さ4mを超えるなら「工作物の確認申請」
高さが4mを超える広告塔や広告板は、建築基準法第88条と施行令第138条により、建物と同じように確認申請が必要な「工作物」にあたります。構造計算書などを用意して審査を受けるため、費用と期間がかかります。
田畑に立てるなら「農地転用」の確認も
田畑などの農地に看板を立てる場合、看板の規模や構造によっては、農地法にもとづく農地転用の許可が必要になることがあります。新潟県三条市では、規模が大きく簡易な構造ではない看板について、農地転用の申請などが必要と判断された例もあります。農地に設置する場合は、事前に地域の農業委員会に確認しましょう。
許可を受けずに設置した看板や、禁止地域に立てた看板は、自治体から撤去を求められることがあります。土地を借りる契約を結ぶ前に、その場所に看板を設置できるかを確認しておくと安心です。
集客につながる野立て看板のデザインのコツ
野立て看板を見るのは、主に車を運転している人です。走りながら看板を見られる時間は数秒しかないため、歩いている人に向けた看板とは考え方が変わります。
- 情報は3つまでに絞る:店名、何のお店か、方向と距離。電話番号や細かい説明は、ほとんど読まれません。
- 方向と距離をはっきり示す:「この先2km」「次の信号を左折」など、迷わず来店できる情報が効果的です。
- 文字は大きく、色の差をはっきりと:遠くからでも読めるよう、背景と文字の色の明るさに差をつけます。
- 設置する場所と向きを考える:交差点や曲がり角の手前など、ドライバーが判断する前に目に入る場所が理想です。
- 夜間も見せるなら照明を:電源がない場所では、ソーラー式のLEDライトという選択肢もあります。
看板の大きさと読める距離の関係は、看板サイズの解説記事でも紹介しています。

野立て看板は自作できる?
小型の野立て看板なら、鋼管の支柱とアルミ複合板の看板面を組み合わせて、自分で作ることもできます。材料はホームセンターや看板資材の通販で揃えられます。
ただし、野立て看板は強風を受けやすく、倒れて人や車に被害を与えた場合は、看板の所有者が損害賠償の責任を負うことがあります(民法第717条の工作物責任)。屋外広告物の許可も、自作の看板であっても必要です。一定以上の大きさの看板や、人や車が通る場所に立てる看板は、強度の計算や基礎工事を含めて専門業者に任せるのが安心です。

既製品の自立看板や看板材料は、看板通販サインシティで購入できます
野立て看板を設置するまでの流れと期間
- ご相談・設置場所の検討看板を立てたい場所、案内したい店舗の位置、看板の大きさのイメージをお知らせください。
- 現地調査道路からの見え方、地盤、周囲の障害物、重機が入れるかを確認し、許可の要否を調べます。
- 土地の契約他人の土地に設置する場合は、地主と使用料や契約期間、撤去の条件を取り決めます。
- デザイン・お見積もり看板面のデザインと、支柱・基礎の仕様を決め、総額をお見積もりします。
- 許可の申請屋外広告物の許可、必要に応じて工作物の確認申請や農地の手続きを行います。
- 製作・基礎工事・設置看板面を製作し、基礎を作って支柱を建て、看板面を取り付けて完了です。
コンクリート基礎は固まるまでに日数がかかり、許可の審査期間も加わるため、ご相談から設置まで1〜2か月以上かかることもあります。開店やキャンペーンに合わせたい場合は、早めにご相談ください。
野立て看板・自立看板の製作・設置はCUVIC大阪へ
設置したい場所と、案内したい店舗の位置をお知らせいただくと、ご相談がスムーズです。設置場所の調査から、デザイン、許可の申請、基礎工事、設置まで、まとめて対応します。
0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)
野立て看板の耐用年数とメンテナンス
税法上の耐用年数は、看板を「器具及び備品」の看板として扱う場合は3年です。地面に固定した野立て看板は、構造によって「構築物」として扱われ、耐用年数が長くなる場合もあります。どちらに当たるかは、顧問の税理士にご確認ください。
実際には、表示面のシートは日当たりによって3〜5年ほどで色褪せが目立ち始めます。支柱や基礎は適切に点検すれば長く使えますが、サビや腐食を放置すると、強風で倒れる危険があります。高さが4mを超える看板は、自治体によっては許可の更新時に安全点検の報告も必要です(看板の点検義務の解説)。

野立て看板に関するよくある質問
野立て看板と自立看板の違いは何ですか?
自立看板は、建物に取り付けず地面に自立する看板の総称です。野立て看板はその一種で、道路沿いの土地に支柱を立てて設置し、店舗から離れた場所でお店まで案内する目的で使われることが多い看板です。高い支柱の上に看板を載せたものは、ポール看板やタワーサインと呼ばれます。
野立て看板の設置費用はいくらですか?
看板面の製作、支柱・基礎工事、設置工事、重機、許可申請の費用を合わせた金額になります。公開相場の一例では、看板面の製作が5.5万円〜、支柱付きのポール看板が15.4万円〜です。大きさや高さ、基礎の規模によって、総額は数十万円から、大型のものでは数百万円まで幅があります。
野立て看板の土地代(月額)の相場はいくらですか?
道路の交通量や看板の見えやすさ、地域によって大きく異なるため、決まった相場はありません。地主と契約する際は、月額の使用料に加えて、契約期間や更新の条件、契約終了時の撤去費用をどちらが負担するかを書面で決めておきましょう。
野立て看板の設置に許可は必要ですか?
多くの自治体で、屋外広告物条例にもとづく許可が必要です。住居専用地域や景観を守る地区などの禁止地域には、原則として設置できません。高さが4mを超える場合は、建築基準法の工作物の確認申請も必要です。
田んぼや畑に野立て看板を立てられますか?
看板の規模や構造によっては、農地法にもとづく農地転用の許可が必要になることがあります。農地に設置する場合は、事前に地域の農業委員会に確認しましょう。
野立て看板の設置にはどれくらいの期間がかかりますか?
許可の審査やコンクリート基礎が固まるまでの期間があるため、ご相談から設置まで1〜2か月以上かかることもあります。開店やキャンペーンの時期が決まっている場合は、早めにご相談ください。
野立て看板は自分で作れますか?
小型のものなら、鋼管の支柱とアルミ複合板で自作することもできます。ただし、倒れて人や車に被害を与えた場合は所有者が責任を負うことがあり、屋外広告物の許可も必要です。一定以上の大きさの看板は、専門業者に任せるのがおすすめです。
野立て看板の表示内容だけを変えることはできますか?
はい、支柱や基礎はそのままに、表示面だけを張り替えることができます。店名や案内の内容が変わったときや、色褪せが目立ってきたときは、張り替えで費用を抑えられます。
大阪以外でも野立て看板の設置を頼めますか?
はい。CUVIC大阪は全国50拠点のネットワークで、北海道から沖縄まで野立て看板・自立看板の製作と設置に対応しています。複数の場所に案内看板を立てたい場合もご相談ください。
まとめ|野立て看板は「場所・許可・情報の絞り込み」が成功のカギ
- 野立て看板は、道路沿いの土地に支柱を立てて設置し、車で移動するお客様をお店まで案内する看板です。
- 費用は、看板面の製作、支柱・基礎工事、設置工事、重機、許可申請で構成され、他人の土地なら使用料も毎月かかります。
- 多くの自治体で屋外広告物の許可が必要で、禁止地域には設置できません。高さ4m超は工作物の確認申請、農地は農地転用の確認が必要です。
- ドライバーが看板を見られるのは数秒です。店名・業種・方向と距離に情報を絞りましょう。
- 支柱や基礎は定期的に点検し、表示面は張り替えで更新すれば長く使えます。
野立て看板は、設置場所選びから許可、基礎工事まで、考えることの多い看板です。看板を立てたい場所が決まっていなくても、まずはお店の場所と、どの道路からお客様を案内したいかをご相談ください。
野立て看板のご相談はCUVIC大阪へ
屋外広告士が30名以上在籍する看板のプロが、設置場所の調査から許可の申請、基礎工事、設置まで対応します。お見積もりは無料、全国50拠点のネットワークで対応しています。
0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)












