LEDチャンネル文字の値段と仕組み|正面・背面・側面発光の違い、1文字の価格、電気代と電気工事

LEDチャンネル文字は、金属や樹脂で作った箱形の文字の中にLEDを入れて、文字そのものを光らせる看板です。値段は、高さ30cm前後の1文字で約1万8千〜3万5千円(製作のみ、看板会社の公開価格)。グループのキュービック東京では、高さ20cmの1文字で約2万円前後、一式で10万円からです(税込・製作のみ)。これに電源装置、取り付け、電気工事の費用が加わります。

光り方は、前の面が光る「正面発光」、後ろの壁を照らす「背面発光」、ふちが光る「側面発光」と、その組み合わせから選びます。電気代は思うほどかからず、店名5文字・高さ30cmを1日12時間点けて月200円ほど(LEDの消費電力からの計算)。LEDは明るさが約70%に下がるまで約4万時間もちますが、電源装置はそれより先に交換が要ります。また、電源装置をAC100Vの配線や分電盤につなぐ工事は、電気工事士でなければできません。

知りたいこと 答え
1文字の値段 高さ30cm前後で約1万8千〜3万5千円(製作のみ、各社の公開価格)。グループのキュービック東京は高さ20cmで約2万円前後(税込・製作のみ)
一式の値段 店名5〜6文字で約9万円〜(税別、電源・送料込みの例)。グループのキュービック東京は一式10万円〜(税込・製作のみ)。取り付けと電気工事は別
光り方 正面発光がいちばん明るく、遠くから読める。背面発光は後ろの壁が光り、落ち着いた見え方
電気代 店名5文字・高さ30cmを1日12時間点けて月200円ほど(LEDの消費電力から計算した目安)
寿命 LEDは明るさが約70%に下がるまで約4万時間(1日12時間で約9年の計算)。電源装置は3〜4万時間で交換が目安
工事と資格 電源装置をAC100Vの配線や分電盤につなぐ工事は電気工事士が行う。高い所は高所作業車も要る

※2026年10月26日時点。1文字の値段は看板会社の公開価格(社名は値段の節の表の注)、キュービック東京「会社看板の製作・取付施工」、寿命はパナソニック・日本照明工業会の資料とキュービック東京の記載、電気代は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhでの計算です。

LEDチャンネル文字の仕組み:箱の中にLEDを並べた立体文字

LEDチャンネル文字の中身(正面発光・横から見た断面)建物の中外電源AC100V直流123456781面板乳白のアクリル。ここが光る2トリムキャップ面板のふちを留める枠3側板アルミ・ステンレスの板。光を通さない4LEDモジュール裏板に並べて貼る小さな光源5裏板文字の形の底の板。壁に付ける面6取付金具壁に打ったアンカーと金具で固定7電源装置AC100Vを直流の低い電圧に変える8配線壁の穴やカバーの中を通す
箱の中にLEDを並べ、前のアクリルの面を光らせる。電源は建物の中や看板の近くに置く(奥行きは見やすく大げさに描いたイメージ)

チャンネル文字は、文字の形の裏板に側板を立てて箱にし、中にLEDモジュールを並べ、前を乳白のアクリルの面板でふさいだ作りです。LEDは直流の低い電圧(12Vや24V)で光るので、建物のAC100Vを電源装置で変えてから送ります。電源装置は、文字の裏の壁の中や天井裏、看板の近くの防水の箱に置きます。

看板工場の作業台で、作業者がアルミの箱文字の裏板に小さなLEDモジュールを等間隔に貼り、配線をつないでいる手元
箱の中にLEDを等間隔に並べると、面がむらなく光ります(画像はイメージ)

光らない箱文字や切り文字との違いは、中にLEDと配線が入ることだけです。そのぶん厚みが要り、電気工事もかかります。光らない立体文字の素材や値段は切り文字看板の種類と価格、カルプ文字との比べ方はカルプ文字とチャンネル文字の違いの記事で取り上げました。

文字を光らせる方法はほかにもある

夜に店名を見せる方法は、チャンネル文字だけではありません。看板全体が光る内照式の看板(箱の看板・突き出し看板)、ネオン管のような見た目のLEDネオン、光らない文字をスポットライトで照らす方法もあります。文字の形のまま光らせたいならチャンネル文字、手軽に始めたいならLEDネオンやスポットライト、と選び分けます。サインシティでは、「OPEN」の文字のLEDネオンが13,860円(税込)で買えます。中から光る看板全体は電飾看板とは、照らし方は看板照明の選び方の記事にまとめています。

発光方式4つ:正面・背面・側面・組み合わせの違い

発光方式4つ:夜の見え方と、横から見た光の向き1正面発光CAFECAFE前の面が光る。いちばん明るく、遠くから読める。2背面発光CAFECAFE壁から浮かせ、後ろの壁を照らす。文字は影絵に。3側面発光CAFECAFE側板が光る。面は金属や不透明なアクリル。4正面+背面CAFECAFE前の面と後ろの壁の両方が光る。
上は夜に正面から見たイメージ、下は壁(斜線)に付けた文字を横から見た図で、黄色の線が光の向き(イメージ)
発光方式 見え方と向く場所
正面発光 前の面(乳白のアクリル)が光る。いちばん明るく、遠くからでも店名が読める。向く場所 道路沿いの店、夜も営業する店
背面発光
バックライト
文字を壁から浮かせ、後ろの壁を照らす。文字は影絵のように浮かぶ。向く場所 ホテル・バー・オフィスの受付。鏡・ガラス・つやのあるタイルの壁は、LEDが映り込むので向かない
側面発光 側板が光り、文字のふちが浮かぶ。面は金属や光を通さない板。向く場所 美容室・ブランドのロゴ
組み合わせ 正面と背面、正面と側面などを両方光らせる。値段は上がるが、近くでも遠くでも目立つ

※値段の差は会社によって逆になることもあります。価格の目安で、正面発光を1として背面発光を約1.2倍、正面と側面の全面発光を約1.5倍とする会社がある一方、角200mmでバックライト9,000円・正面発光13,000〜14,000円(税別)と、背面発光を安くしている会社もあります(作りの違いによる)。

迷ったら、何m先から読ませたいかで決めます。道路の向かいや車から店名を読ませたいなら、正面発光がいちばん確かです。入口の前まで来た人に雰囲気を伝えたいなら、背面発光や側面発光が合います。背面発光の文字は昼は光らない金属の文字に見えるので、昼と夜で見え方を変えたい店にも向きます。

光の色は、白(昼白色)と電球色がよく使われます。白は遠くからくっきり、電球色は温かく落ち着いた印象です。白いLEDに色のついたアクリルを重ねれば、ロゴの色に近い光も出せます。

作りの種類と、作れる大きさ・線の太さ

作り 特徴
軽量アルミ 面がアクリル、側板がアルミ。正面発光。厚み40〜80mm、文字の面の幅10mm以上(CUVICの例)
フチなし
フレームレス
面のふちの枠(トリムキャップ)を見せない作り。すっきり見える。CUVICの例で厚みは正面だけ光るもの33mm程度、正面と背面が光るもの50mm〜
ステンレス
バックチャンネル
ステンレスやスチールの箱で、背面発光が中心。昼は金属の箱文字に見える
樹脂 アクリルなどの樹脂を成形・削り出して作る。小さな文字やロゴにも

※CUVIC「LEDチャンネル文字」の4つの種類(軽量アルミ・フレームレス・バックチャンネル・テーパー樹脂)と、看板会社の製作ページから。厚みや作れる大きさは会社ごとに違います。

チャンネル文字は中にLEDを入れるので、作れる線の太さに下限があります。明朝体の細い横線や、画数の多い漢字は、そのままでは作れないことがあります。

項目 目安
線の太さ 会社と作りで10〜30mmほど。10〜13mm以上の会社が多く、フチありの正面発光は15mm、バックライトは25mmとする会社や、作りによって20〜30mm(バックライト20mm・フチなし25mm・フチあり30mm)とする会社もある
文字の高さ 10〜15cmほどから作れる会社が多い。背面発光で20〜100cmをすすめる会社もある
厚み 30〜80mmほどが多く、大きな文字は200mmほどまで。厚いほど光が広がり、むらが出にくい。作れる線の太さは厚みの半分ほどを基本にする会社も(厚いほど細い線は作りにくい)

※CUVIC「LEDチャンネル文字」、看板会社の製作ページ(看板宝屋・看板王国・発研セイコー・朝日エティック)から。書体を決める前に、作れる線の太さを確かめます。

文字の高さは、読ませたい距離から決めます。国土交通省のガイドラインの目安では、10m先から読ませるなら和文の文字の高さは40mm以上、30m先なら120mm以上です。光る文字は夜にくっきり見えますが、近くの看板の光に埋もれない大きさにします。

見る距離 文字の高さの目安
30m 120mm以上
20m 80mm以上
10m 40mm以上
4〜5m 20mm以上

※国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(旅客施設編)」(令和7年9月)p.99〜100 の和文の目安。駅などの案内サインの最低限の目安です。

書体ごとの線の太さと、LEDの文字で作れる大きさの下限は、看板のフォントの記事で計算しました。

LEDチャンネル文字の使い方の例

発光方式と光の色の組み合わせを、店の種類ごとにイメージにしました。

夕暮れのカフェの白い外壁に、白く光るLEDチャンネル文字で架空のローマ字の店名が付き、店の窓から温かい光がもれている様子

1. カフェの外壁

正面発光・白い光

白い外壁の店名を、白く光るローマ字のチャンネル文字にしました。正面発光は面そのものが光るので、夕方から夜まで、道の向かいからも店名がはっきり読めます。

夜の商店街で、木の板張りの居酒屋の外壁に、電球色に光る漢字の架空の店名のチャンネル文字が付いている様子

2. 居酒屋の店名

正面発光・電球色

木の板張りの外壁には、電球色に光る漢字の店名がなじみます。白い光より柔らかく、木の質感に合います。線の細い筆文字は、作れる太さに調整します。

夜の美容室の入口の黒い外壁に、ステンレスの面のローマ字の店名が付き、文字のふちだけが細く光っている様子

3. 美容室の入口

側面発光・金属の面

面はステンレスのまま、文字のふちだけを光らせた例。昼は金属の文字、夜はふちの光で輪郭が浮かび、落ち着いた印象になります。

夜のバーの入口のコンクリートの壁に、黒い金属のチャンネル文字の架空の店名が浮かせて付き、文字の後ろの壁が電球色に光っている様子

4. バーの入口

背面発光・電球色

コンクリートの壁に、文字を浮かせて付け、後ろの壁を電球色で照らした例。強い光を出さずに、店の場所を知らせられます。

オフィスの受付の白い壁に、架空の社名とロゴのチャンネル文字が付き、文字の後ろの壁が白く光っている様子

5. オフィスの受付

背面発光・屋内

受付の壁の社名とロゴを、背面発光にしています。屋内でも、壁が光ることで来客の目に入りやすくなります。電源は壁の中や天井裏に置けます。

夜のホテルの入口の石張りの壁に、正面も後ろの壁も光るチャンネル文字の架空のホテル名が付いている様子

6. ホテルの入口

正面と背面の両面発光

正面と背面の両方を光らせた例。遠くからは正面の光で読め、近くでは後ろの壁の光で立体に見えます。値段は片方だけより上がります。

※画像はイメージです(社名・店名はすべて架空)。

店全体の看板の雰囲気の作り方は、おしゃれな看板のデザイン例の記事も参考になります。

LEDチャンネル文字の値段:1文字の価格と一式の例

1文字の値段は、文字の高さで決まり、発光方式・素材・LEDの色で上下します。高さで値段がどう変わるかを、1社の公開価格で見てみます。

文字の高さ別の1文字の値段(1社の公開価格の例)製作のみ。発光方式で倍率が変わり、電源・取り付け・電気工事は別02万円4万円6万円高さ10cm以下高さ10cm以下:25,000円〜25,000円〜10〜20cm10〜20cm:30,000円〜30,000円〜20〜30cm20〜30cm:35,000円〜35,000円〜30〜45cm30〜45cm:45,000円〜45,000円〜45〜60cm45〜60cm:50,000円〜50,000円〜
文字が高くなるほど1文字の値段は上がるが、高さが2倍でも値段は2倍にならない(2026年10月26日時点、看板会社1社の公開価格、税別)

高さが倍になっても、値段は倍にはなりません。LEDや電源の手間は文字の大きさだけで決まらないからです。会社ごとの1文字の値段は、次のとおりです。

会社 1文字の値段の例
A社 高さ20〜30cmで35,000円〜(1文字・税別)
製作のみ。高さ10cm以下25,000円〜、45〜60cm 50,000円〜
B社 30cm角で約18,000〜23,000円前後(1文字・税別)
同じ会社のページで2通りの金額。20cm角は約12,000〜17,000円
C社 角200mmで正面発光13,000〜14,000円、背面発光9,000円(税別)
注文ごとに基本料金5,000円
キュービック
東京(グループ)
高さ20cmで1文字約2万円前後、一式10万円〜
税込・製作のみ。送料・取付部材・施工は別

※2026年10月26日時点。A社=TKBネオン、B社=サンケイディスプレイ(株式会社サンケイディライト。トップページと価格のページで金額が違う)、C社=看板宝屋(株式会社高昇)。サイズの数え方が「文字の高さ」「文字が入る四角の一辺(角)」と会社で違うので、同じ条件で見積もりを比べてください。

同じ高さでも、会社によって2倍ほど(高さ20cmでは2倍以上)の差があります。海外の工場で作って納期を長くとる会社、注文ごとに基本料金をとる会社、電源や送料を含める会社があり、値段の数え方がそろっていないためです。店名をそろえて作った一式の例を見ると、目安がつかみやすくなります。

店 一式の例
カフェ 正面発光・30cm角・5文字で89,000円〜(税別)
バー 背面発光・10cm角と20cm角・10文字で93,000円〜(税別)
美容室 正面と側面の発光・32cm角・6文字で98,000円〜(税別)

※B社(サンケイディスプレイ)の事例の価格。電源のトランス・取付ボルト・施工図面・送料を含み、取り付けと電気工事は含みません。

取り付けまで頼むときに加わる費用

費用 内容と目安
製作費 文字数×1文字の値段。発光方式・高さ・素材・LEDの色で変わる
電源装置 文字の数とLEDの量に合わせて選ぶ。製作費に含む会社と別の会社がある
取り付け CUVICの目安で施工費33,000円〜。重い文字は金具とアンカーで固定する
電気工事 電源装置の設置、分電盤からの配線、スイッチやタイマー。CUVICでは聞き取りのうえで見積もる
高所作業車
足場
取り付ける高さが4m以上のときや、取り付ける場所に障害物があるとき(CUVICの目安)。高所作業車33,000〜66,000円、足場22,000円〜
道路の申請 道路に作業車を止めるときの道路使用許可の申請代行 33,000円〜

※CUVIC「看板工事の料金の目安について」(税の表記なし)。デザインの作成費・諸経費・作業車費・電気工事費は料金の目安に含まれていません。現地調査は基本無料で、足場や作業車が要る場合は16,500円〜です。

店名5文字を高さ30cmで作るなら、製作は1文字の値段から計算して9万〜18万円ほど。これに取り付け(33,000円〜)と電気工事、高い所なら高所作業車がかかります。グループのCUVICの施工事例では、店内の天井から吊るすLED内照の立体文字(約40kg、天井を補強して3人で取り付け、東京都)が「50万円〜」、ステンレスの土台に乳白のアクリルの文字をはめ込み、文字の中のLEDで側面を光らせた看板(幅1,210×高さ750mm、愛知県)が「〜30万円」でした(どちらも施工費は別。天吊りの事例・側面発光の事例)。

電気のしくみ:電源装置・電気代・寿命

電気の流れ:AC100Vを電源装置で直流に変えてLEDへ分電盤漏電遮断器スイッチタイマーなど電源装置直流12V・24VLEDモジュール文字の中AC100V(一次側):電気工事士の工事直流(二次側)1分電盤60Vを超える金属製の機器の回路には、原則として漏電遮断器2スイッチタイマーや明るさセンサーで、点ける時間を決める3電源装置特定電気用品(ひし形のPSE)として扱われた例がある4電源装置雨の当たらない所や防水の箱に置き、交換できるようにする5直流側低い電圧でも、資格が要らないとは言い切れない
分電盤から電源装置までのAC100Vの配線は電気工事士の工事。電源装置の置き場所は、交換のしやすさまで考えて決める(図はイメージ)

チャンネル文字のLEDは、AC100Vのままでは光りません。分電盤から引いた配線をスイッチやタイマーに通し、電源装置で直流の12Vや24Vに変えて、文字の中のLEDへ送ります。電源装置は、つなぐLEDの消費電力の合計に余裕をもたせた容量を選びます(海外メーカーの資料には、電源装置を定格の8割ほどまでで使う、つまりLEDの合計の約1.25倍の容量をすすめる例があります)。

広告灯に組み込むLEDの電源装置(単品でも売られるもの)が、経済産業省の解釈(平成20年7月17日)で特定電気用品の「直流電源装置」として扱われた例があり、その場合はひし形のPSEマークの対象です。使う電源装置にひし形のPSEマークがあるかは、見積もりのときに確かめます。

電気代は、消費電力から計算できる

電気代は「消費電力(W)×点ける時間×日数÷1,000×電気の単価」で計算できます。LEDの数を仮に置いて計算すると、次のようになりました。

条件 月の電気代(計算)
5文字・高さ30cm
12時間
LED 25個で約18W → 月約200円(年約2,400円)
5文字・高さ30cm
夕方〜深夜6時間
月約100円
10文字・高さ50cm
12時間
LED 90個で約65W → 月約720円

※こちらの計算。消費電力(W)×点ける時間×30日÷1,000×31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価、税込、2022年7月改定)。LEDは1個0.72W(12V、海外メーカーの看板用LEDモジュールの資料の例)とし、1文字の個数は仮に、高さ30cmで5個・50cmで9個と置きました。電源装置の損失の分、実際は少し多くなります。見積もりで消費電力(W)を聞けば、同じ式で計算できます。

光るのは文字の部分だけなので、同じ大きさの看板全体を光らせる内照式の看板と比べると、LEDの数は少なく済むことが多くなります。閉店後も点けるかどうかで、電気代と寿命の両方が変わるので、点ける時間はタイマーで決めておきます。

寿命:先に替えるのは電源装置

部品 寿命の目安
LED 明るさが初めの約70%に下がるまでの時間が約4万時間(パナソニックの例)。1日12時間なら約9年の計算
電源装置 3〜4万時間で交換が目安(キュービック東京)。1日12時間なら約7〜9年。LEDより先に替えることが多い
面のアクリル
箱
色あせ・汚れ・割れは使う場所で変わる。電源やLEDを替えても、箱は使い続けられることが多い

※パナソニック「LEDの寿命」、日本照明工業会「照明器具の寿命表記について」(2024年7月)、キュービック東京「会社看板の製作・取付施工」。年数は計算上の目安で、暑さや湿気で短くなります。

LEDの「4万時間」は、点かなくなる時間ではなく、明るさが初めの約70%に下がるまでの時間です。暗くなったと感じたら、LEDか電源装置の交換を考えます。電源装置は熱で傷みやすいので、日の当たる場所を避け、交換しやすい所に置きます。

取り付けと電気工事:配線のルートと資格

チャンネル文字の取り付けで先に決めるのは、配線のルートと電源装置の置き場所です。配線を壁の中に通す方法と、壁の外に出してカバー(モール)で覆う方法があります。壁の中を通す方法は見た目がすっきりしますが、建てるときに配線を通しておかないと、あとからは難しいこともあります。あとから付ける場合は、壁に小さな穴をあけて建物の中へ通すか、紫外線に強いカバーで配線を覆います。

夕方、高所作業車に乗った作業者が店の外壁にLEDチャンネル文字を取り付け、もう1人が配線をつないで点灯を確かめている様子
取り付けたあと、配線をつないで点灯を確かめます(画像はイメージ)

電源装置をAC100Vの屋外の配線や分電盤、壁のスイッチや埋め込みのコンセントにつなぐ工事は、電気工事士法で電気工事士が行うことになっています。電気工事士法施行令の「軽微な工事」には、インターホンや豆電球などに使う小型変圧器(二次電圧36V以下)の二次側の配線が入っていますが、LEDの看板がこれに当たるとする国の資料は見当たりません。金属の箱の電源装置など、60Vを超える電圧で使う金属製の機械器具につながる回路には、原則として漏電遮断器を付けます(電気設備の技術基準の解釈 第36条)。作られたままの状態でプラグをコンセントに差し込むだけの看板は電気工事にあたりませんが、屋外で長く使うチャンネル文字は、配線まで看板会社に頼むのが確かです。

雨のかかる場所では、LEDモジュールや電源装置の防水の等級も確かめます。IPコード(JIS C 60529、旧JIS C 0920)の「IP65」は粉じんが入らず噴流の水を受けても大丈夫、「IP67」は一時的に水に沈んでも大丈夫という意味です。屋外のチャンネル文字には、IP65やIP66のLEDモジュールを使う例があります。重い文字は、壁の下地にアンカーを効かせて金具で固定し、天井から吊るす文字は天井の補強も考えます。

LEDチャンネル文字の決まり:電気・光・防火

決まり 内容
電気工事
電気工事士法
電源装置をAC100Vの屋外の配線・分電盤・壁のスイッチや埋め込みのコンセントにつなぐ工事は、電気工事士が行う
電源装置
電気用品安全法
広告灯に組み込むLEDの電源装置は、特定電気用品の「直流電源装置」(ひし形のPSEマーク)として扱われた解釈がある
漏電遮断器 金属製の外箱をもつ60Vを超える機械器具の回路には、原則として漏電遮断器を付ける(電気設備の技術基準の解釈 第36条)
点滅・回転
大阪市
重点届出区域(御堂筋など。国道2号地区を除く)の広告物は、点滅や回転をしない(市長が支障がないと認めたときを除く)。許可の申請では照明の概要も書く
内照式
御堂筋
土佐堀川に面する広告物は、内照式を避け外照式とするよう努めることとされているが、文字のみの場合は可
信号に似せない 信号機や道路標識に似たものをみだりに置かない。その効用を妨げるものも置かない(道路交通法第76条第1項・第2項)。赤・緑・黄の点滅を道路の近くで使うときは気をつける
防火地域 屋上に設ける看板と高さ3mを超える看板は、主要な部分を不燃材料で造るか覆う(建築基準法第64条)。アクリルは不燃材料に入らない
ネオン管 大阪市では設備容量2kVA以上のネオン管灯設備は消防署への届出が要る。LEDの扱いは所轄の消防署に確かめる

※電気工事士法第3条・施行令第1条、経済産業省「電気用品安全法の解釈(広告灯組込用の直流電源装置)」、電気設備の技術基準の解釈 第36条、大阪市「屋外広告物許可の基準」「大阪市景観計画」第6章、道路交通法第76条、建築基準法第64条・平成12年建設省告示第1400号から。屋外広告物の許可と面積の数え方は、切り文字看板の記事にまとめました。

光の明るさには、法律の上限はありません。目安として、国際照明委員会(CIE 150)の指針では、看板の平均輝度の上限(消灯時間前)を、都市の中心や繁華街(E4)で1,000cd/㎡、郊外(E3)で800cd/㎡、地方の住宅地など(E2)で400cd/㎡としています。住宅の窓に向く看板は、明るさを落とすか、点ける時間を短くします。高さ4mを超える看板は点検の決まりもあり、大阪府では屋外広告士などの有資格者が点検します(大阪市・堺市・茨木市など独自の条例をもつ10市はそれぞれの条例による)。屋上に文字を立てる場合は、屋上看板の費用と規制も見てください。

LEDチャンネル文字を頼む流れと用意するもの

  1. 相談する付けたい壁の写真と幅・高さ、入れたい文字とロゴ、光り方の希望、近くに電源(コンセントや分電盤)があるかを伝えます。
  2. 現地調査と見積もり壁の材料・配線のルート・電源装置の置き場所・取り付けの高さを確かめ、製作・電気工事・取り付けの見積もりを出します。CUVIC大阪のお見積もりは無料です。
  3. デザインと仕様の確認発光方式・LEDの色・厚み・線の太さを決め、壁の写真に合成した図で大きさを確かめます。
  4. 製作会社によって2週間ほどから、海外の工場で作る場合は4〜5週間ほど。LEDを並べ、点灯を確かめてから出荷します。
  5. 取り付けと電気工事金具で文字を固定し、電源装置を置いて配線をつなぎます。点灯と、タイマーの時間を確かめて完成です。

相談のときに次のものがあると、現地調査と見積もりが早く進みます。

  • 付けたい壁の写真(正面と、少し離れて建物ごと)と、壁の幅・高さ
  • 壁の材料と、壁の裏(建物の中)に配線を通せるか
  • 近くの電源(分電盤・屋外のコンセント)の場所
  • 入れたい文字とロゴのデータ(.aiがあれば。なければ画像でも)
  • 光り方の希望と、点けたい時間(閉店後も点けるか)
  • 賃貸なら、貸主の承諾と電気工事の条件

ロゴのデータがなくても、画像や写真から形をなぞって作り直せます。CUVIC大阪の問い合わせフォームでは、メッセージ本文に「チャンネル文字」と書いていただくと話が早く進みます。

LEDチャンネル文字についてよくある質問

LEDチャンネル文字は自分で取り付けられますか?

電源装置を屋外の配線や分電盤につなぐ工事は、電気工事士でなければできません。作られたままの状態でプラグをコンセントに差し込むだけなら電気工事にはあたりませんが、看板の重さに合った金具と防水の処理も要るので、取り付けと配線は看板会社に頼むのが安全です。

夜だけ自動で点けたり消したりできますか?

できます。タイマーや明るさセンサーを回路に入れれば、日の入りに点けて閉店後に消すといった使い方ができます。AC100Vの回路に入れる工事になるので、看板の電気工事と一緒に頼みます。

光の色は選べますか?

白・電球色などのLEDの色と、面のアクリルの色の組み合わせで決まります。白いLEDに色のついたアクリルで店のロゴの色を出すこともできます。色の変わるRGBのLEDもありますが、点滅や色の変化には地域の決まりがあるので、付ける場所で確かめます。

1文字だけ点かなくなったら、どうなりますか?

その文字のLEDか配線、電源装置の不具合のことが多く、文字ごとに直せます。全部の文字が消えたなら、電源装置や回路の漏電遮断器を先に疑います。電源装置は消耗品なので、交換しやすい場所に置いておくと修理が早く済みます。

テナントのビルにも付けられますか?

貸主の承諾が要ります。ビルによっては、外壁の看板の工事をビル指定の業者が行う決まり(B工事)があり、電気の容量や配線のルートにも条件があります。退去のときは元に戻す取り決めになっていることが多いので、付ける前に確かめます。

チャンネル文字は経費にできますか?耐用年数は?

看板は一般に「器具及び備品」の「看板、ネオンサイン、気球」で耐用年数3年です。電源や配線を建物の電気設備として分けるかどうかは扱いが分かれることがあるので、税理士に確かめてください。

光るチャンネル文字の製作から取り付け・電気工事まで、CUVIC大阪にご相談ください

LEDチャンネル文字の製作から、取り付け・電気工事まで、全国でご相談いただけます。製作だけのご依頼も大歓迎です。壁の写真とロゴの画像(AIで作った画像でもかまいません)、近くの電源の場所がわかれば、発光方式と大きさの案と見積もりをお出しします。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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