切り文字看板の種類と価格|カルプ文字・ステンレス・アクリル・チャンネル文字(箱文字)の違いと取り付け方

切り文字看板は、文字を1つずつ切り抜いて壁に付ける看板です。素材は、付ける場所と使う年数で選びます。屋内の受付なら、アクリルやカルプ(発泡材)の文字を両面テープで付けられ、高さ30cmの1文字で数千円ほど。屋外で長く使う店名・社名はステンレスが向き、グループのキュービック東京では高さ30cm・厚さ3mm・ヘアライン仕上げで1文字11,990円(税込)です。夜も店名を光らせるなら、LEDを入れたチャンネル文字で、1文字1万8千〜3万5千円ほどからに、電源と電気工事が加わります。

たとえば店名5文字を高さ30cmで作ると、各社の公開価格で計算して、カルプなら製作2万〜5万円ほど、ステンレスなら4万〜15万円ほど。これに取り付け費(グループのCUVICの目安で2万2千円〜)がかかります。大阪市では、離れた文字でも全部で一つの店名などを表すなら、文字のあいだを含めた外形で面積を数え、自分の店の看板なら1つ7㎡以下は許可が要りません。防火地域で屋上に立てる文字は、不燃材料で造るか覆う決まりもあります。まずは次の表で、やりたいことに合う種類を探してみます。

やりたいこと 向く種類と目安
受付・店内の壁
社名・ロゴ
アクリル・カルプの切り文字。軽いので、平らな壁なら両面テープと接着剤で付けられる。高さ30cmの1文字で数千円ほど
外壁に安く店名
屋外
カルプ文字。軽くて厚みが出る。屋外での持ちは3〜5年が目安(メーカー公称)
外壁に長く
高級感
ステンレスの切り文字(板の厚さ3〜5mm)。屋外で10年以上が目安。50cm角以上の大きな文字は箱文字に
夜も店名を見せる LEDのチャンネル文字(正面・側面・背面発光)。光らない文字をスポットライトで照らす方法もある
ガラス・窓に文字 カッティングシートの切り文字。平らで安く、店の中からも外からも貼れる
防火地域の屋上
社名を立てる
ステンレス・アルミなど不燃材料で造るか覆う(建築基準法第64条)。アクリルやカルプは不燃材料に入らない

※屋外での持ちの目安は、グループのキュービック東京「カルプ文字看板の製作・取付施工」(メーカー公称3〜5年)と「ステンレス切文字の製作・取付施工」(10年以上)の記載。使う場所の日当たりや海からの距離で変わります。

切り文字看板の種類:横から見ると違いがわかる

切り文字看板は、文字の作り方で6つに分かれます。正面から見るとどれも同じ「文字」ですが、横から見ると、厚み・中の作り・光り方がまったく違います。

切り文字の看板の種類(壁に付けた文字を横から見た断面)1カッティングシートシートシートを文字の形に切って貼る厚さは0.1mmほどで平ら2板の切り文字板(2〜10mm)アクリル・ステンレスなどの板を文字の形に切り抜く3カルプ文字表面の色発泡材発泡材を切り抜き、表面にシートや塗装で色を付ける4箱文字金属の面中は空洞金属の板を文字の形の箱に組む(中は空洞)5チャンネル文字(正面発光)光る面中にLED箱の中にLED。前のアクリルの面が光る6背面発光(バックライト)浮かせる壁が光る壁から浮かせて付け、後ろの壁を照らす
左の斜線が壁。厚みは見やすいように大げさに描いています(イメージ)

いちばん薄いのは、カッティングシートを文字の形に切って貼る方法です。立体ではありませんが、ガラスや窓にも貼れて、もっとも安くできます(カッティングシートの選び方)。そこから、板を切り抜く「切り文字」、発泡材で厚みを出す「カルプ文字」、金属の板を箱に組む「箱文字」、箱の中にLEDを入れて光らせる「チャンネル文字」と、厚く・重く・高くなっていきます。素材ごとの数字は次の表のとおりです。

種類 厚み・大きさ・屋外・値段
カッティング
シート
厚み シート1枚(平ら)
大きさ 線の太さ2mmが目安
屋外 屋外用の3M スコッチカル Jで約5年、XLで約8年(耐候年数の目安)
アクリル 厚み 3・5・8mm
屋外 CUVICの見積もりでは屋内のみ
値段 高さ30cmで約2,700〜8,600円
カルプ 厚み 10〜50mm
大きさ 線の太さの下限は会社により約4〜10mm
屋外 3〜5年が目安(メーカー公称)
値段 高さ30cm・厚さ30mmで約4,500〜9,700円
ステンレス
切り文字
厚み 標準3・5mm(SUS304)
大きさ 高さ15mm・線2mmから(ボルトで浮かすなら線3.4mm以上)、最大1,500×3,000mm
屋外 10年以上が目安
値段 高さ30cm・厚さ3mmで約7,600〜30,000円
箱文字
光らない
厚み 文字の高さの10分の1ほど(CUVIC)
大きさ 線の太さ15mm以上などの下限がある
値段 高さ30cmで約13,500円〜(1社の例)
チャンネル
文字・LED
厚み 40〜80mm(CUVICの軽量アルミの例)
大きさ 文字の面の幅10mm以上(13mm以上とする会社も)
値段 高さ30cmで約18,000〜35,000円〜。電源と取り付けは別

※厚み・大きさは、CUVIC「箱文字・切文字概算見積もりフォーム」「ステンレス切文字」「LEDチャンネル文字」「箱文字」、キュービック東京の各ページ、看板会社の製作ページから。カッティングシートの耐候年数は3Mの目安(国内の標準的な環境、屋外の垂直面、保証値ではない)。値段は次の節の表と同じ公開価格(2026年10月26日時点)です。

カルプ文字:軽くて厚く、安い

カルプは、看板に使う発泡プラスチックの板の呼び名です。10〜50mmの厚みのある板を文字の形に切り、表面にシートを貼るか塗装して色を付けます。軽いので両面テープと接着剤で付けられ、高い所にも付けやすいのが長所。グループのキュービック東京では、英数字・高さ200mm・厚さ10mm・白のシート仕上げで1文字2,860円(税込)からで、サインシティの料金シミュレーションの基準に合わせた価格です。

弱いのは、日差しと雨です。表面のシートや塗装が劣化すると、中の発泡材が傷みます。屋外では3〜5年(メーカー公称)を目安に、表面の状態を見て作り直します。凹凸のある壁や風の強い場所では、両面テープだけに頼らず、専用の金具を併用します。カルプ文字とLEDのチャンネル文字の使い分けは、カルプ文字とチャンネル文字の違いの記事で比べています。

ステンレスの切り文字・箱文字:屋外で長く使う

ステンレスの切り文字は、厚さ3〜5mmの板(SUS304)を文字の形に切り抜いたものです。仕上げは、細い筋目のヘアライン(いちばん安い)、鏡のような磨き、色を付ける焼付塗装、金色のチタンゴールド(いちばん高い)などから選べます。金属なので屋外でも形を保ち、10年以上が目安。グループのCUVICでは、高さ15mm・線の太さ2mmの小さな文字から作れます。

文字が大きくなると、板のままでは重く、反りも出ます。CUVICは50cm角以上の文字には箱文字をすすめています。箱文字は、文字の形に切った面に側面の板を立てて箱にしたもので、厚みは文字の高さの10分の1ほどが目安です。グループの施工事例では、社屋の壁に付けた白の焼付塗装のステンレス箱文字(幅4,047×高さ570×厚み60mm、愛知県)が「〜30万円(施工費は別)」でした(施工事例)。

アクリル・アルミ複合板の切り文字:屋内のサインに

アクリルは、透明や色つきの樹脂の板です。厚さ3・5・8mmの板を切り抜き、つやのある仕上がりになります。グループのCUVICの見積もりでは、アクリルの切り文字は屋内用の扱いで、会社の受付や店内の壁、案内のサインによく使われます。アルミ複合板(アルミの薄い板で樹脂をはさんだ板)の切り文字は、軽くて安く、表面にシートを貼って色を付けます。アクリルの看板全体の値段や加工は、アクリル看板の記事で詳しく取り上げました。

看板工場の作業台に、切り出したばかりのアクリル・カルプ・ステンレスの切り文字が素材ごとに並べられている様子
同じ文字でも、素材によって厚み・重さ・値段が変わります(画像はイメージ)

チャンネル文字(光る箱文字):夜も店名が読める

チャンネル文字は、箱文字の中にLEDを入れて、文字そのものを光らせる看板です。前のアクリルの面が光る「正面発光」、ふちが光る「側面発光」、壁から浮かせて後ろの壁を照らす「背面発光(バックライト)」があり、正面と背面を両方光らせることもできます。グループのCUVICの軽量アルミのチャンネル文字は、厚み40〜80mm・文字の面の幅10mm以上です(LEDチャンネル文字)。光らせ方の違いは、あとの「夜も見せる」の節で図にしました。

切り文字看板の使い方の例

素材と付け方の組み合わせを、使う場所ごとにイメージにしました。

オフィスの受付の白い壁に、紺色のアクリルの切り文字で架空の社名とロゴが少し浮かせて付けられ、文字の下に薄い影が落ちている様子

1. 会社の受付

アクリルの切り文字・ピンで浮かせる

受付の白い壁の社名とロゴを、アクリルの切り文字にしました。壁から少し浮かせると文字の下に影ができ、平らな印刷より立体に見えます。屋内なので照明はダウンライトで十分です。

コンクリート打ち放しの外壁に、黒い細身のステンレスの切り文字でローマ字の架空の店名だけが付いている美容室の入口

2. 美容室の外壁

ステンレスの切り文字・黒の塗装

コンクリート打ち放しの外壁に、黒く塗装したステンレスのローマ字で、店名だけを付けています。細めの書体でも、金属の板なら線の細い部分まで形を保てます。

2階建てのクリニックの白い外壁の上部に、紺色の厚みのあるカルプ文字で架空の医院名と「内科・小児科」の文字が付いている様子

3. クリニックの外壁

カルプ文字・白い壁に紺

2階の外壁の医院名と診療科目は、カルプ文字です。軽いので高い所にも付けやすく、厚みがあるので道の向かいからも文字が浮き上がって見えます。

夕暮れの商店街で、飲食店の正面の壁に付いた白く光るチャンネル文字の架空の店名が、まわりより明るく浮かんでいる様子

4. 飲食店の店名

チャンネル文字・正面発光

夜も営業する店なので、正面の店名をLEDで光るチャンネル文字にしています。文字の面そのものが光るので、照明を別に付けなくても夜の通りから店名が読めます。

夜のホテルの入口の石張りの壁に、ステンレスの箱文字の架空の名前が付き、文字の後ろの壁がやわらかく光って文字が影のように浮かんでいる様子

5. バー・ホテルの入口

箱文字・背面発光(バックライト)

石張りの壁から、ステンレスの箱文字を浮かせて付け、後ろの壁を照らしています。文字は影絵のように浮かび、光が強すぎないので落ち着いた入口になります。

郊外の工場の高い外壁に、1文字が人の背丈ほどある青い大きな立体文字で架空の社名が付いていて、手前の道路から見上げている様子

6. 工場・倉庫の社名

大きな箱文字・高い外壁

1文字1mを超える大きな社名は、板のままでは重く反りも出るので、金属の箱文字にします。遠くの道路から読ませるので文字を大きくし、取り付けには高所作業車を使います。

※画像はイメージです(社名・店名はすべて架空)。

同じ店名でも、受付なら軽いアクリル、外壁ならステンレスやカルプ、夜に見せるならチャンネル文字と、場所で素材が変わります。店全体の看板の組み合わせはおしゃれな看板のデザイン例、壁に付ける看板の種類と費用は壁面看板の費用相場の記事も参考になります。

切り文字看板の値段:1文字の価格と総額の目安

切り文字看板の値段は「1文字の値段×文字数」に、取り付けの費用を足して決まります。1文字の値段は、文字の高さ・厚み・素材・仕上げで変わります。看板会社が公開している、高さ30cmの1文字の値段を比べました。

高さ30cmの1文字の値段(各社の公開価格の幅)送料・取り付けは別。税の表記は会社ごとに違う01万円2万円3万円4万円アクリル厚さ3mmアクリル:約2,700〜8,600円約2,700〜8,600円カルプ厚さ30mmカルプ:約4,500〜9,700円約4,500〜9,700円ステンレス切り文字厚さ3mm・ヘアラインステンレス切り文字:約7,600〜30,000円約7,600〜30,000円ステンレス箱文字光らないステンレス箱文字:約13,500〜13,500円約13,500円〜LEDチャンネル文字電源・取り付けは別LEDチャンネル文字:約18,000〜35,000円約18,000〜35,000円〜
同じ素材でも、会社によって値段の幅が大きい。見積もりは同じ条件(高さ・厚み・仕上げ・文字数)で比べる(2026年10月26日時点、看板会社6社の公開価格から。▶は「〜」の上限なし)
素材 高さ30cmの1文字
アクリル
厚さ3mm
約2,700〜8,600円(3社)
カルプ
厚さ30mm
約4,500〜9,700円(3社)
ステンレス
切り文字 3mm
約7,600〜30,000円(3社)
グループのキュービック東京はヘアライン11,990円(税込)、厚さ5mmで12,650円(税込)
ステンレス
箱文字
約13,500円〜(1社、光らない箱文字)
チャンネル文字
LED
約18,000〜35,000円〜(2社)
電源・取り付けは別。背面発光は約1.2倍、正面と側面が光る全面発光は約1.5倍とする会社も

※2026年10月26日時点で、看板会社6社が公開している高さ30cm(300mm角)の漢字1文字の価格(看板宝屋、メイク広告、切文字プロ、キュービック東京、サンケイディライト、TKBネオン)。英数字は、会社によってこれより安くなります。税込・税抜の表記は会社ごとに違い(表記のない会社もあります)、漢字は画数で高くなる会社、文字数で割り引く会社もあります。送料・取り付けは別です。

アクリルと白のカルプの標準的な仕様なら、どの会社でも1文字1万円ほどまでです。ステンレスは会社によって4倍ほどの差があり、漢字を英数字より高くする会社と、同じ値段にする会社があります。光るチャンネル文字は、文字の値段とは別に、LEDの電源と電気工事がかかります。見積もりは、文字の高さ・厚み・仕上げ・文字数と、送料や取り付けが入っているかをそろえて比べます。

取り付けまで頼むと、総額はいくら?

取り付けまで頼む場合は、製作費に次の費用が加わります。

費用 内容と目安
製作費 文字数×1文字の値段。高さ・厚み・素材・仕上げで決まる。取り付け位置を写した原寸の型紙(取付原稿)は無料で付く会社が多い
送料 製作だけ頼むとき。グループのキュービック東京のステンレス切り文字は、3万円未満で2,000円、3万円以上は無料
取り付け費 CUVICの目安でステンレス切り文字22,000円〜、カルプ文字27,500円〜
高所作業車
足場
取り付ける高さが4m以上のときなど。高所作業車33,000〜66,000円、足場22,000円〜
道路の申請 道路に作業車を止めるときの道路使用許可の申請代行 33,000円〜
電気工事 光る文字の電源の取り付けと配線。壁の中を通すか、外に出してカバーで覆うかで変わる(見積もり)
今の看板の撤去 33,000円〜(処分費は別)

※CUVIC「看板工事の料金の目安について」(税の表記なし)、キュービック東京「ステンレス切文字の製作・取付施工」。デザインの作成費・諸経費・作業車費・電気工事費は、料金の目安に含まれていません。現地調査は基本無料で、足場や作業車が要る場合は16,500円〜です。

グループのCUVICの料金の目安では、厚さ4mmのステンレス切り文字(赤の焼付塗装とヘアライン)が製作85,800円〜・施工22,000円〜、総幅約1,500mmの黒いカルプ文字(厚さ10mm)が製作41,800円〜・施工27,500円〜です(税の表記なし)。施工事例では、丸パイプのスペーサーで壁から浮かせた4mmのステンレス切り文字の社名(愛知県)が「〜10万円」、アルミ枠の看板に厚さ30mmのカルプ文字とLEDのアームライトを付けた店舗の看板(愛知県)が「〜30万円」でした(どちらも施工費は別。ステンレスの事例・カルプの事例)。

看板の種類ごとの値段の比べ方は、看板の値段・費用の相場の記事で扱っています。

文字の大きさと厚み:見る距離から決める

文字の高さは、誰がどこから読むかで決めます。国土交通省のガイドラインの目安では、10m先から読ませるなら和文の文字の高さは40mm以上、30m先なら120mm以上です。

見る距離 文字の高さの目安
30m 120mm以上
20m 80mm以上
10m 40mm以上
4〜5m 20mm以上
1〜2m 9mm以上

※国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(旅客施設編)」(令和7年9月)p.99〜100「文字の大きさの選択の目安」の和文(「木」の高さ)。駅などの案内サインの最低限の目安で、看板の決まりではありません。

これは駅の案内サインの最低限の目安なので、看板の店名は余裕をもって大きくします。厚みは、グループのCUVICの目安で文字の高さの10分の1ほど。高さ30cmの文字なら厚さ30mmほどにすると、斜めから見ても立体に見えます。書体を決めるときは、作れる線の太さにも気をつけます。明朝体の細い横線や、画数の多い漢字は、素材によって作れないことがあります。

種類 作れる大きさ・線の太さ
ステンレス
切り文字
高さ15mm・線の太さ2mmから。ボルトを立てて浮かすなら線3.4mm以上。50cm角以上の文字は箱文字をすすめる
カルプ 線の太さの下限は会社により約4〜10mm。細い線は太らせて調整することが多い
箱文字
光らない
金属の板を曲げて箱にするので、線の太さ15mm以上などの下限がある
チャンネル
文字・LED
中にLEDを入れるため、文字の面の幅10mm以上(13mm以上とする会社も)

※CUVIC「ステンレス切文字」「LEDチャンネル文字」、キュービック東京の各ページ、看板会社の製作ページから。下限は会社や作り方で違うので、書体を決める前に確かめます。

書体ごとの線の太さと、作れる文字の大きさの下限は、看板のフォントの記事で計算しました。

夜も見せるには:光らせ方6通り

夜の見え方:光らせ方6通り(正面から見たイメージ)CAFE1. 照明なしCAFE2. 外から照らす(スポット)CAFECAFE3. 正面発光CAFECAFE4. 側面発光CAFECAFE5. 背面発光(バックライト)CAFECAFE6. 正面+背面(両面発光)
同じ「CAFE」の文字でも、光らせ方で夜の印象が変わる(イメージ)

光らない切り文字は、夜は暗い壁に沈みます。夜も店名を見せる方法は、光らない文字を外からスポットライトで照らすか、チャンネル文字にして文字そのものを光らせるかの2つです。スポットライトは、カルプやステンレスの文字にあとから付けられ、文字と一緒に壁も明るく見せます。チャンネル文字は、遠くからでも店名がくっきり読め、照明の器具が外に出ないので、すっきりした見た目になります。

チャンネル文字の光らせ方は、見せたい印象で選びます。正面発光はいちばん明るく遠くから読みやすく、側面発光や背面発光は光が柔らかく、ホテルやバーの入口のような落ち着いた雰囲気になります。背面発光の文字は、壁から浮かせて付けるので、後ろの壁の色や材料で光り方が変わります。値段は、背面発光は正面発光の約1.2倍、正面と側面が光る全面発光は約1.5倍とする会社がありました。外から照らす照明の選び方は看板照明の選び方、中から光る看板全体は電飾看板とはの記事にまとめています。

取り付け方:壁の材料と文字の重さで決める

切り文字の取り付け方(横から見た図)1両面テープ・接着剤で直接両面テープ接着剤文字軽い文字を屋内で。平らでなめらかな壁に2ピンで浮かせるボルト浮かせる壁に穴をあけ、ボルトを差して文字を浮かせる3ベース板に付けてから壁へベース板文字板に文字を並べて付け、板ごと壁に留める4金具とアンカーで固定金具配線アンカー大きく重い箱文字・光る文字に。配線も通す
壁の材料・文字の重さ・光らせるかで、取り付け方が決まる(イメージ)
取り付け方 向く文字と壁
両面テープ
接着剤
屋内の軽いアクリル・カルプの文字。平らでなめらかな壁に。キュービック東京は、ステンレスのベタ付け(両面テープ)を屋内・高さ200mm未満までにしている
ボルトで
平付け・浮かし
ステンレスの切り文字の屋外の標準。壁に穴をあけ、文字の裏のボルトを差して接着剤で留める。浮かすなら10〜40mm
ベース板 文字を板に並べて付け、板ごと壁に留める。タイルの目地やサイディングの溝のように凹凸がある壁、穴を減らしたい壁に
金具
アンカー
大きく重い箱文字や光る文字に。アンカーと金具で固定し、光る文字は電源の配線も通す

※キュービック東京「ステンレス切文字の製作・取付施工」、CUVIC「ステンレス切文字」、看板会社の製作ページから。屋外のカルプ文字や凹凸のある壁は、両面テープだけに頼らず、専用の金具やボルトを併用します。

両面テープで付けられるかは、文字の重さで決まります。高さ30cmの文字の重さを計算すると、ステンレス3mmで漢字1文字約1kg、アクリル5mmなら約0.3kgでした。屋外のステンレスの文字はボルトで留めるのが標準で、両面テープは屋内の小さな文字にとどめます。

素材 高さ30cmの1文字の重さ
ステンレス 3mm 漢字「店」約1.0kg/英字「E」約0.9kg
ステンレス 5mm 漢字「店」約1.7kg/英字「E」約1.4kg
アクリル 5mm 漢字「店」約0.3kg/英字「E」約0.2kg

※こちらの計算。無料フォントNoto Sans JPの太字(Bold)で高さ30cmの文字を描き、文字の面積に板の厚さと密度(SUS304 7.93g/cm³、アクリル1.19g/cm³)を掛けた目安です。書体や画数で変わり、箱文字や光る文字は、側面や中の部品の分さらに重くなります。

店の外壁に原寸の型紙を貼り、施工の作業者が水平器を当てて切り文字の取り付け位置に印を付けている様子
原寸の型紙を壁に貼って位置を決めてから、穴をあけて取り付けます(画像はイメージ)

文字を真っすぐ並べるには、取り付ける位置と穴の位置を実物大で写した原寸の型紙(取付原稿)を使います。型紙を壁に貼って水平を確かめ、穴をあけてから文字を付けるので、1文字ずつ付けても行がそろいます。カルプ文字の専用の取付金具は、サインシティで15・20mm厚用が90個入り8,470円(税込)で買えます(チャンネル用取付け金具)。高い所や光る文字の取り付けは、看板会社に任せます。

屋外で長く使うために:素材ごとの傷み方と手入れ

屋外の切り文字は、日差し・雨・塩分で少しずつ傷みます。素材ごとに傷み方が違うので、選ぶときと手入れのときに次のことを確かめます。

素材 傷み方と手入れ
カルプ 発泡材を表面のシートや塗装で守っている。表面のはがれや色あせが出たら替えどき。屋外は3〜5年が目安(メーカー公称)
ステンレス SUS304が一般的。安いSUS430は耐食性が劣る。海に近い場所では、距離や塩分の量によって、さらにさびにくい316などを選ぶ。鉄粉が付いてできる「もらいさび」は、早めならクリーナーでほぼ元に戻る
アクリル 屋内向き。アルコールなどの溶剤で拭くと、ひびが入ることがあるので、水拭きか中性洗剤で
アルミと
ステンレス
違う金属が触れると、アルミのほうがさびやすくなる(異種金属接触腐食)。アルミの板や枠にステンレスの文字を付けるときは、間を絶縁する
光る文字 LEDや電源は、文字の箱より先に寿命が来ることがある。交換できるように、電源の置き場所を決めておく

※ステンレス協会「よくある質問」(SUS430と304、もらいさび、異種金属接触腐食)、ISSF「ステンレスの耐食性」、国民生活センター(アクリル樹脂とエタノール)、キュービック東京・CUVICの各ページから。

海に近い場所では、塩分でステンレスの表面にもさびが出やすくなります。ステンレス協会も、塩分によるさびは放っておくと茶色の厚いさびになるので、その前に手入れするよう勧めています。屋外で長く使うなら、素材のグレードとあわせて、手入れのしやすい高さかどうかも考えて付ける位置を決めます。

切り文字看板の決まり:面積の数え方・防火地域・電気工事

切り文字看板も屋外広告物です。文字が離れているので面積を小さく数えがちですが、数え方には決まりがあります。

離れた文字の表示面積は、文字のあいだも含めて数える大阪市の例:全部で一つの内容なら、外形の 縦(h)×横(b)店の正面さくら内科横 b=3mh=0.5m3m × 0.5m = 1.5㎡(7㎡以下)工場の外壁ABC工業横 b=8mh=1.2m8m × 1.2m = 9.6㎡(7㎡を超える)※自家用(自分の店・事業所に出すもの)は1つ7㎡以下なら許可が要らない (重点届出区域は景観の届出が要る)。7㎡を超える、または自家用でなければ許可を申請
切り文字は1文字ずつ離れていても、ひとまとまりの店名・社名なら、文字のあいだも含めた外形で面積を数える(大阪市「屋外広告物申請Q&A」から。図の寸法は例)
決まり 内容
面積の数え方
大阪市
文字が1つずつ離れていても、全部で一つの内容を表すなら、文字のあいだの空間も含めた外形(縦×横)で数える。自分の店や事業所に出す看板は、1つ7㎡以下なら許可が要らない(御堂筋などの重点届出区域では、7㎡以下でも都市景観条例の届出が要る)
壁面の大きさ
大阪市
重点届出区域以外では、1つの大きさが取付壁面の3分の1以下、窓や開口部をふさがない(この2つは市長が支障がないと認めた場合を除く)、壁の端から突き出さない
重点届出区域
御堂筋など
地区ごとに、壁面の表示面積の合計(御堂筋の大阪駅前〜土佐堀通などは50㎡以下かつ壁面の10分の1以下)や出幅(30cm以内)の上限があり、市との事前協議が要る(7㎡以下の自家用の看板は景観の届出)。御堂筋の土佐堀川に面する広告物は、内照式を避けるよう努めることとされているが、文字のみの場合は可
防火地域
建築基準法
屋上に設ける看板と、高さ3mを超える看板は、主要な部分を不燃材料で造るか覆う(第64条)。不燃材料には鉄鋼・アルミ・金属板が入り、アクリルや発泡材は入らない
光る文字の電源 電源を屋外の配線や分電盤につなぐ工事は、電気工事士が行う(電気工事士法第3条)
落ちたときの
責任
看板が落ちて人にけがをさせると、まず看板を管理・使用している人(占有者。テナントの店など)が責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が負う(民法第717条)。大阪府の条例では、高さ4mを超える広告物は有資格者による点検が義務(大阪市・堺市・茨木市など、独自の条例をもつ10市はそれぞれの条例による)

※大阪市「屋外広告物申請 Q&A」「屋外広告物のしおり」・屋外広告物条例施行規則 別表、大阪市景観計画 第6章(御堂筋デザインガイドライン地区)、建築基準法第64条、平成12年建設省告示第1400号、国土交通省「建築基準法第64条で求められる看板等の防火措置についてのQ&A」、電気工事士法第3条、民法第717条、大阪府「屋外広告物の安全点検について」から。ほかの市町村は、それぞれの条例を確かめてください。

2025年8月に大阪市中央区の宗右衛門町で起きたビル火災では、火が外壁を伝って上へ燃え広がり、上下の階に並んだ屋外看板を燃やして、隣のビルの看板にも燃え移りました。このあと大阪市は道頓堀川沿いの看板を調べ、2026年4月の発表では、建築基準法第64条の対象110件のうち59件が不適合でした(2026年3月末時点)。屋上に社名の箱文字を立てる場合や、大きな看板に文字を付ける場合は、防火地域かどうかと材料を、市の建築確認の窓口や確認検査機関に確かめます(屋上看板の費用と規制)。

切り文字看板を頼む流れと用意するもの

  1. 相談する付けたい壁の写真と、壁の幅・高さ、入れたい文字とロゴ、屋内か屋外か、光らせたいかを伝えます。
  2. 見積もり素材・文字の高さ・厚み・取り付け方で見積もりを出してもらいます。高い所は高所作業車、道路に車を止めるなら道路使用許可の費用も入ります。CUVIC大阪のお見積もりは無料です。
  3. デザインと大きさの確認壁の写真に文字を合成した図で、大きさと位置を確かめます。線の細い所は、作れる太さに調整します。
  4. 製作CUVICの目安では、完成したデータを渡す場合で取り付けまで実働7〜10日ほど、デザインから頼む場合は実働14日からです。チタンゴールドなどの特別な仕上げや光る文字は、日数が延びます。
  5. 取り付け原寸の型紙を壁に貼って位置を決め、穴あけ・ボルト・接着で取り付けます。多くは1日で終わります。

相談のときに次のものがあると、素材と大きさの案、見積もりが早く出せます。

  • 付けたい壁の写真(正面と、少し離れて建物ごと)と、壁の幅・高さ
  • 壁の材料(コンクリート・タイル・サイディング・ALC・ガラス・壁紙など)
  • 入れたい文字とロゴのデータ(.aiがあれば。なければ画像でも)
  • 屋内か屋外か、夜も光らせたいか、近くに電源があるか
  • 予算と取り付けたい日(賃貸なら、貸主の承諾)

ロゴや店名のデータは、Illustrator(.ai)のデータがいちばん早く進みます。データがなくても、画像から形をなぞって作り直せます。データ入稿で製作だけ頼む場合は、看板の外注・製作のみのご依頼のページから頼めます。

切り文字看板についてよくある質問

切り文字は自分で取り付けられますか?

屋内で、軽いアクリルやカルプの文字を平らな壁に付けるなら、両面テープと接着剤で取り付けられます。グループの製作ページでも、屋内なら両面テープでのDIYができると案内しています。位置は、原寸の型紙を壁に貼って決めると曲がりません。屋外や高い所、ステンレスの重い文字、光る文字は、落下の危険や電気工事の決まりがあるので、看板会社に頼むのが安全です。

割れた・取れた1文字だけを作り直せますか?

作り直せます。切り文字は1文字ずつ作るので、同じ書体・大きさ・色で1文字だけ頼めます。作ったときのデータが残っていると早く、ない場合は写真と寸法から作り直します。色は、年数がたった文字と並べると差が出ることがあります。

切り文字の看板は経費にできますか?耐用年数は?

壁に付けた店名の切り文字は、一般に「器具及び備品」の看板として耐用年数3年で扱われることが多く、屋上に立てた広告塔のような構築物は別の区分です。10万円未満なら少額の減価償却資産として一度に経費にでき、青色申告の中小企業者等は、2026年4月以後に取得したものなら40万円未満まで特例があります(年の合計300万円まで)。区分は税理士に確かめてください。

古い切り文字を外したあと、壁はどうなりますか?

ボルトの穴や両面テープの跡が残ります。新しい文字を付けるなら、穴が隠れるよう大きさや位置を合わせるか、ベース板で覆う方法があります。CUVICの料金の目安では撤去費が33,000円〜(処分費は別)です。賃貸の建物は、退去のときに元に戻す決まりがあるので、付ける前に貸主と取り決めておきます。

ロゴの画像しかなくても作れますか?

作れます。JPEGの画像やスマホで撮った写真、ChatGPTなどのAIで作った画像からでも、形をなぞって切り文字用のデータに作り直せます。細すぎる線は作れる太さに調整します。まずは一度、画像を送ってください。

ステンレスの切り文字は、手入れが要りますか?

ほこりや塩分の汚れは、ときどき水拭きして落とします。近くの工事の鉄粉などが付いてできる茶色い「もらいさび」は、早めならステンレス用のクリーナーでほぼ元に戻ります。放っておくと、ステンレス自体のさびに進むことがあります。

切り文字・カルプ文字・ステンレス文字・光るチャンネル文字の看板は、CUVIC大阪にご相談ください

文字の製作から取り付けまで、全国でご相談いただけます。製作だけのご依頼や、データ入稿での製作も大歓迎です。壁の写真とロゴの画像(AIで作った画像でもかまいません)を送っていただければ、素材と大きさの案と見積もりをお出しします。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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