テナント看板・商業施設の看板の進め方|工事区分と出店の決まり、夜間工事、館内サイン、退去時の撤去

商業施設やテナントビルの看板は、路面の店と違い、施設の「出店の決まり」と「工事区分」で、どこに・どんな看板を・だれの費用で・どの業者が・いつ付けるかが決まります。テナントは出店の手引きをもらってサイン図を作り、施設の承認を受けてから製作して、閉館後などの決められた時間に取り付けます。施設側は、館銘板・フロアガイド・誘導サイン・外壁の大きな看板を、テナントの入れ替えに合わせて差し替えていきます。

CUVIC大阪は、館内の小さなサインから屋上広告塔・自立看板・大型看板まで、製作から取り付けまで一貫してお受けしています。グループの全国50拠点以上・180名以上のスタッフで年間6,000件以上の看板製作・サイン工事を行い、夜間・早朝・土日祝の工事や、屋外広告物・道路占用の申請にも対応しています。製作だけのご依頼もお受けしているので、施設の指定業者が取り付ける場合も、看板づくりを任せていただけます。

立場 最初にやること
テナントの
出店担当
施設から出店の手引き(設計指針書・サインの決まり)と工事区分表をもらい、看板の位置・大きさ・光り方と、どの工事を施設の指定業者が行うかを先に確かめる
チェーンの
多店舗出店
同じ看板でも施設ごとに図面を出して承認を受ける。窓口を1つにして、施設ごとの決まりに合わせて作り分ける
施設・ビルの
管理担当
館銘板・フロアガイド・誘導サインを、テナントの入れ替えで差し替えやすい作りにする。外壁・屋上の大きな看板は、許可の更新と点検もいっしょに管理する
退去する
テナント
契約と工事区分表で撤去の範囲と業者を確かめる。道路の上の突き出し看板や屋外広告物の許可があれば、返還や撤去の届けも出す
空き区画が
出た施設
次の店が入るまで、仮囲いやシートで区画の正面を目隠しする

※決まりは施設ごとに違います。この記事では、公的な資料で確かめられることと、施設に確かめるべき項目を分けて書いています。

商業施設の看板の種類:館の外・館の中と、発注する人

商業施設の看板:館の外・館の中と、発注する人施設が発注する例テナントが発注する例館の外SORA MALLCAFEBOOKSGYMSORA MALLSORACAFEBOOKSGYM館の中← トイレエレベーター →CAFESALENEWOPEN近日123456789101自立看板(パイロンサイン)施設名とテナント名を並べる2屋上・塔屋の館名サイン遠くから施設名を見せる3外壁のテナント看板館の外にテナントのロゴを出す4入口の館名サイン入口の上やひさしの施設名5店頭サイン(ファサード)区画の正面の店名6フロアガイド館内の案内図。入れ替えで差し替える7吊り下げの誘導サイントイレ・エレベーター・出口の案内8区画の中のスタンドメニューや商品を区画の内側で見せる9ガラス面のシート店のガラスに貼る文字や装飾10空き区画の目隠し次の店が入るまでの仮囲い・装飾
色は発注する人の例。だれが発注するかは、施設の工事区分表と出店の決まりで決まる(施設名・店名は架空)

商業施設の看板は、施設が発注するものと、テナントが発注するものに分かれます。施設名を出す館名サインや自立看板、館内の案内は施設、区画の正面の店名やガラスのシートはテナント、というのがおおまかな分け方です。ただ、外壁のテナント看板や自立看板のテナント名の面のように、施設が枠を用意してテナントが面の費用を持つものもあり、だれが発注するかは施設の決まりで変わります。

夕方の郊外のショッピングモールの入口。ガラスの入口の上のひさしに、白く光る切り文字で架空の施設名が付いている様子

1. 入口の館名サイン・館銘板

施設が発注

入口の上やひさしに施設の名前を出すサインです。開業から長く使うので、切り文字や内照式など、傷みにくく夜も見える作りにします。

商業施設の駐車場の入口に立つ背の高い自立看板。上に架空の施設名、その下にテナントのロゴの面が縦に5段並んでいる様子

2. 自立看板(パイロンサイン)

施設が発注・テナント名の面はテナントの負担のことも

敷地の入口に立て、施設名と主なテナントを車から見せます。テナント名の面を1段ずつ差し替えられる作りにしておくと、入れ替えのたびに全体を作り直さずに済みます。

ショッピングモールの吹き抜けの通路。天井から「Toilet」「Elevator」の矢印の吊り下げサインが下がり、通路の脇に館内の案内図の自立したフロアガイドが立っている様子

3. フロアガイド・誘導サイン

施設が発注

館内の案内図と、天井から吊るす誘導サインです。テナントの入れ替えや多言語化に合わせて、面だけを替えられる作りにします。

ショッピングモールの通路に面したテナントの入口。区画の正面の上に、光る立体文字で架空の店名が付き、ガラスの店頭に小さな装飾のシートが貼られている様子

4. テナントの店頭サイン

テナントが発注

区画の正面に出す店名です。施設の決まりで、出せる範囲・高さ・光り方が決まっていることが多く、決まりの中でいちばん目立つ形を考えます。

大きな商業施設の外壁の高い所に、テナントの架空のロゴの大きな看板が並び、下の歩道に高所作業車が止まっている様子

5. 外壁の大きなサイン

施設かテナントが発注

館の外壁に出す大きな看板やテナントのロゴです。高所作業車や足場を使う工事になり、屋外広告物の許可や点検の決まりもかかわります。

ショッピングモールの通路で、空いた区画の正面が白い仮囲いでふさがれ、明るい色の装飾シートで「NEW OPEN 近日」と表示されている様子

6. 空き区画の仮囲い

施設が発注

退去したあとの区画を、次の店が入るまで目隠しする仮囲いです。無地のままより、施設の案内や「近日オープン」の装飾を入れると、通路の印象が暗くなりません。

※画像はイメージです(施設名・店名はすべて架空)。だれが発注するかは施設の決まりによります。

館銘板の素材と表示の選び方は館銘板とは、屋上や塔屋のサインは屋上看板の費用と規制の記事で取り上げています。

工事区分(A・B・C工事)で、だれがどの業者で付けるかが決まる

工事区分(A・B・C工事)と看板法令の言葉ではなく、施設ごとの工事区分表で決まるA工事費用施設発注・工事施設が発注し、施設の業者が工事看板の例・共用部の案内サイン・館銘板・屋上の館名B工事費用テナント発注・工事施設が指定する業者が工事看板の例・扉の表示の追加・変更・電源を館の設備から取るC工事費用テナント発注・工事テナントが選ぶ業者が工事看板の例・区画の中の内装・什器・区画の中の看板
区分の言葉の意味は公的な募集資料の例から。看板の例は区分表に入れられることがある一例で、どの区分になるかは施設の工事区分表で決まる

テナントが入る建物の工事は、費用をだれが持ち、だれが発注するかで、A工事・B工事・C工事に分けるのが一般的です。公的な募集資料に書かれた例を見ると、次のように分けています。

区分 中身
A工事 施設(ビル側)の費用で、施設が設計・施工する工事。盛岡市の資料では「A工事は盛岡市の費用負担にて、盛岡市で設計・施工する工事」
B工事 テナントの費用で、施設が指定する業者が工事する。東京交通会館ビルの区分表では「ビル側指定の設計者が設計監理し、ビル側指定の施工会社が施工する工事」。テナントの都合による扉の表示の追加・変更をB工事の欄に入れている
C工事 テナントの費用で、テナントが選ぶ業者が工事する。ただし、施設への事前の通知と協議は要る

※盛岡市「道の駅もりおか渋民 テナント出店者募集要項」の別紙6、和歌山県の公募資料に付いた東京交通会館ビルの工事区分表(2023年6月)から。A・B・C工事は法令の言葉ではなく、くわしい中身は施設ごとに違います。看板そのものをどの区分に入れるかを決めた公的な決まりはありません。

看板がどの区分になるかは、施設の工事区分表を見ないとわかりません。区画の中の看板をC工事にして、テナントが選んだ会社で付けられる施設もあれば、外から見える部分や、館の電気設備から電源を取る工事を、施設の指定業者が行うB工事にする施設もあります。B工事でも、看板の製作だけを看板会社に頼み、取り付けは指定業者が行う、という分け方ができます。工事区分の考え方はサイン工事とはの記事でも取り上げました。

出店の手引き(サインの決まり)で確かめること

商業施設では、出店するテナントに向けて、内装と看板の決まりを書いた手引きが渡されることがあります。看板の図面を描く前に、次の項目を確かめておくと、承認で何度も描き直さずに済みます。

項目 確かめること
位置と範囲 区画の正面のどこまで看板を出せるか、天井からの高さ、共用通路にはみ出さないか
大きさと数 店頭サインの高さ・幅の上限、突き出しや吊り下げのサインを出せるか
光り方 中から光らせてよいか、明るさ、点滅や動く表示、点ける時間
書体・色・
ロゴ
施設全体の雰囲気に合わせる決まりがあるか
置く看板 区画の外(共用通路)に置き看板やのぼりを出せるか
材料 防炎・不燃の指定、ガラスに貼るシートの範囲
電気 電源の取り出しと分電盤の工事を、だれが・どの区分で行うか
図面と承認 出す図面(立面図・詳細図・照明の仕様)と承認の回数。承認の前に作り始めない
工事 作業できる時間、搬入経路と搬入用エレベーター、作業届、養生、立会い

※施設ごとに中身が違うので、項目の一覧として使ってください。出店の手引きは「設計指針書」「施工指針書」などの名前で渡されることがあります。

館内のサインと、消防・建築の決まり

館内のサインは屋外広告物の許可の対象ではありませんが、消防と建築の決まりがかかわります。とくに、天井から吊るすサインと、通路や壁に付けるサインは、消防の設備をふさがない位置に付けます。

決まり 内容
誘導灯
消防法施行規則 第28条の3第4項
誘導灯の周りには、誘導灯とまぎらわしい、またはさえぎる灯火・広告物・掲示物などを設けない
スプリンクラー
同 第13条の2
ヘッドから下へ0.45m以内かつ横へ0.3m以内の範囲には、何も設けたり置いたりしない(燃えやすい物を置く所は下0.9m)。吊りサインの高さに注意
消火器
消防法施行令 第10条第2項
通行や避難の支障がなく、すぐ持ち出せる場所に置く。看板で隠さない
避難通路・
防火戸
廊下・階段・避難口に避難の支障になる物を置かないよう、施設の管理者が管理する(消防法 第8条の2の4)
防炎
消防法 第8条の3・施行令 第4条の3
百貨店・物販店・飲食店などは防炎の対象の建物。下げ丈おおむね1m以上ののれん・装飾幕、展示用のパネル・掲示板の合板は防炎物品にする
吊り下げの
サイン
建物の屋外に付ける広告塔などは、風や地震で脱落しないように付ける決まり(建築基準法施行令 第39条第1項)。高さ6mを超える部分が200㎡を超える吊り天井(特定天井、同条第3項・平成25年国交省告示第771号)のある大空間では、吊り方を施設や設計者と確かめる

※消防法・同施行令・同施行規則、建築基準法施行令 第39条、平成25年国土交通省告示第771号、消防庁「防炎の知識と実際」、東京消防庁「防炎対象物品」から。のぼりやタペストリーの扱いは消防本部で違うことがあるので、所轄の消防署に確かめます。

開業日から逆算したスケジュール

開業日から逆算した看板のスケジュール(例)承認や許可の期間は施設と自治体で変わる8週前7週前6週前5週前4週前3週前2週前1週前開業出店の手引きを受け取る施設 → テナント現地調査・採寸看板会社サイン図・見積もり看板会社施設の承認・各種の申請施設・自治体製作看板会社閉館後の取り付け看板会社(夜間)点灯の確認・検査施設
例。施設の承認や許可にかかる期間で変わる。CUVICの目安では、イラストレーターの完全データがそろってから取り付けまで実働7〜10日ほど、デザインからなら実働14日〜

いちばん時間が読めないのは、施設の承認と許可の申請です。承認を受ける前に看板を作り始めると、図面の直しが入ったときに作り直しになるので、製作は承認のあとにします。開業日が決まったら、まず出店の手引きをもらい、現地調査とサイン図を早めに進めます。CUVICの目安では、イラストレーターの完全データがそろってから取り付けまで実働7〜10日ほど、デザインからなら実働14日〜です(看板の種類による。デザインの直しが多いと延びます)。

夜間工事と搬入の段取り

営業中の施設では、看板の取り付けは閉館後や開店前の決められた時間に行うことが多くなります。夜間の工事では、作業そのものより、その前の段取りで時間が決まります。

  • 作業届と書類:施設の防災センターや管理事務所に、作業の日時・場所・内容・作業員の名簿を出します。工程表や図面を求める施設もあります。
  • 搬入:搬入経路と搬入用エレベーター・荷さばき場の予約。大きな看板は、エレベーターに入る大きさに分けて作ります。
  • 養生と立会い:床や壁を傷つけないよう養生し、施設の立会いのもとで作業します。
  • 音の出る作業:看板の取り付けそのものは、騒音規制法や大阪府の条例の「特定建設作業」には通常当たりません。ただし、さく岩機でのはつり(騒音規制法)や、コンクリートカッターを使う作業(大阪府の条例)が何日かにわたる場合は特定建設作業に当たることがあり、住宅地・商業地などの1号区域では午後7時〜午前7時の作業ができず、始める7日前までの届出も要ります(その日のうちに終わる作業は対象外)。こうした作業があるときは、時間帯を施設と決めます。
  • 外の作業:外壁の看板で道路に作業車を止めるときは、警察の道路使用の許可が要ります。
閉館後の商業施設の館内で、作業員が高所作業台に乗ってテナントの店頭サインを取り付け、もう1人が下で養生シートを広げている様子
館内のサインは、閉館後の決められた時間に取り付けることが多い(画像はイメージ)

CUVICの施工事例から、商業施設や営業中の店での工事の例です。

事例 中身と条件
飲食店
東京都・新規オープン
ファサードの看板(W5740×H915)・ウインドウサイン・店内のプレート。一部は高所作業車を使うため夜間工事。〜30万円
空港への出店
愛知県
もとからある内照式の看板に電飾用のシートを貼る。施設の中なので、作業の時間帯や搬入の経路が限られる。〜10万円
飲食チェーン
埼玉県・東京都の7店舗
ファサードのメニューのサイン。営業前や客の少ない時間帯に作業し、2日間で7店舗。金額は非公開
商業施設の中の
ラーメン店 東京都
ファサードの壁面のプレート(W10042×H900)と黒いカルプ文字。金額は非公開
屋上広告塔
兵庫県
調剤薬局の屋上広告塔を借りて、2階に入るクリニックの看板に表示を替えた。看板を先に作っておき、1日で完了。50万円〜
ビルの6階の窓
東京都
大きさの違うバックライトシート17枚(仕様表の合計)。地上20mほどの高さなので、外からではなく窓の内側に貼る方法をすすめた。〜20万円

※CUVICの施工事例から。金額は「制作料金の目安」で、施工費は別です(税の表記なし)。

施設側が発注する館内サイン・館銘板・外壁の看板

施設側のサインは、テナントが入れ替わることを前提に作ります。フロアガイドやテナント名を並べた案内板、自立看板のテナント名の面は、入れ替わる部分だけを差し替えられる作りにしておくと、1枚単位で直せます。天井から吊るす誘導サインや、トイレ・エレベーターのピクトのような小さなサインも、今のサインの写真と寸法があれば、同じ仕様で作れます。

外壁の高い所の看板や屋上広告塔は、高所作業車・足場・ロープアクセスを使う工事になり、屋外広告物の許可の更新と点検もかかわります。空き区画が出たときは、次の店が入るまで、仮囲いや装飾シートで区画の正面を目隠しすると、通路の印象が暗くなりません。仮囲いの高さや種類は仮囲いとはの記事で取り上げています。

館の外の看板の決まり(大阪市)

決まり 内容
屋外広告物の
許可
自分の店や事業所に出す看板(自家用)は、1物件7㎡以下なら許可は要らない。看板1つ(1物件)ごとの面積で数え、同じ壁にテナントの看板が並んでいても7㎡を超えるものだけ申請する(Q&Aの例では、A店5㎡・B店6㎡・C店9㎡のうちC店だけ)。手数料は5㎡ごとに950円
許可の期間と
点検
広告塔・広告板は、資格のある管理者を置けば3年以内、置かなければ2年以内。継続の申請のときに点検の報告書を付ける
窓の内側 ガラスの内側から貼るものは屋外広告物の許可の対象外
高さ4m超・
防火地域
高さ4mを超える広告塔・広告板は工作物の確認申請。防火地域では、屋上と高さ3mを超える看板の主な部分を不燃材料で
道路の上・
道路での作業
突き出し看板は道路占用の許可(申請1,100円と毎年の占用料)。作業車を道路に止めるなら道路使用の許可(大阪府警の手数料2,500円)

※大阪市「屋外広告物申請 Q&A」「屋外広告物のしおり」、建築基準法第64条・第88条、道路交通法第77条、大阪府警察事務手数料条例から。大阪府の条例の区域では、テナント名を並べた集合看板は1つの広告物として扱い、申請には占有者全員の記名・押印が要ります(大阪府「屋外広告物 質疑応答集」)。大阪市以外は、施設のある市で確かめます。

高さ4mを超える看板は、大阪府では屋外広告士などの有資格者による点検の決まりもあります(大阪市など独自の条例をもつ10市は各市の条例による)。点検と撤去は看板点検・撤去工事のページで受け付けています。

退去・入れ替えのときの看板の撤去

確かめること 内容
撤去の範囲 契約と工事区分表で決まる。国交省の原状回復のガイドラインは住宅向けで、店舗には参考にとどまる
業者と時間 B工事の部分の原状回復は施設の指定業者が原則、とする施設がある。閉館後の作業になることが多い
道路の上の
突き出し看板
大阪市では、撤去は変更の申請→撤去→写真を付けて返還の届け。納めた占用料は返らない。取り替えるだけでも変更の申請
表示だけ
替える
居抜きで看板の枠を使い続けるなら、表示の面だけ替える。CUVICの例では、今の看板3か所分の表示面を替えて154,000円〜(製作77,000円+施工77,000円)
空き区画 次の店が入るまで、仮囲いや装飾シートで区画の正面を目隠しする

※国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」の解説資料、京都市役所内店舗の公募の質問回答、大阪市「突出看板道路占用 Q&A」、CUVIC「看板工事の料金の目安について」(税の表記なし)から。

通常の使い方で傷んだ部分まで借りた側が直す、という特約については、最高裁が、借りた側が負担する範囲を契約書に具体的に書くなどの合意が要るとした判決があります(平成17年12月16日、住宅の事案)。店舗の契約は事業者どうしの契約なので、撤去と原状回復の範囲は、契約書と区分表で先に確かめておきます。看板の撤去の費用の相場は看板撤去の費用の記事で紹介しています。

多店舗・全国の施設に出店するとき

同じブランドの看板でも、商業施設ごとに出せる範囲・大きさ・光り方が違うので、施設ごとに図面を作り分けて承認を受けます。出店の数が増えるほど、施設ごとの決まりと承認の進み具合を、1つの窓口で管理できるかが大事になります。施工の事例では、埼玉県と東京都の飲食チェーン7店舗のメニューのサインを、営業前や客の少ない時間帯の作業で2日間で替えています。

依頼先を選ぶときに確かめること

商業施設の看板は、施設の作業時間、書類、許可、全国の施設への対応など、看板の出来ばえ以外に求められることが多くあります。施設やテナントの担当者が依頼先を比べるときは、次のことを確かめます。

  • 看板を出す都道府県・市の屋外広告業の登録があるか
  • 屋外広告士などの資格者がいるか(高さ4mを超える看板の点検にも要る)
  • 施設の作業時間(閉館後・早朝)に合わせて工事できるか
  • 工事中と引き渡し後の賠償責任保険に入っているか
  • 施設が求める書類(工程表・作業員の名簿・図面・作業届)を出せるか
  • 全国の施設に同じ品質で付けられ、窓口が1つか
  • 製作から取り付け・申請・撤去・点検まで1社で頼めるか

CUVIC大阪の体制

項目 内容
施工の範囲 店舗内の案内サイン・ポスター・デジタルサイネージなどの屋内サインから、屋上広告塔・基礎工事のいる自立看板・大型看板まで
規模 グループの全国50拠点以上、180名以上の看板のスタッフで、年間6,000件以上の看板製作・サイン工事
資格者 グループで屋外広告士30名以上
工事の時間 夜間・早朝・土日祝の工事に対応。大型商業施設や空港の中での設置も
高所・大型 高所作業車を自社で所有。足場やロープアクセスでの工事も
申請 屋外広告物の許可・道路占用の許可・建築基準法の確認申請をサポート
保険 請負業者賠償責任保険(工事中)と生産物賠償責任保険(引き渡し後)
製作 自社工場で製作。全国の拠点で大型のインクジェットプリンター50台。プレート看板1,000枚などの大量製作も
多店舗 専任の担当者が窓口になり、複数のエリアにまたがる出店・一斉施工・一斉点検に対応
認定 3M MCS保証プログラムの認定(2018年8月)

※CUVIC大阪のトップページ・よくある質問・「看板の外注は全てお任せ!」・会社概要・「看板設置・全国ご対応可能です!」、CUVIC(キュービックシティ)のトップページ・「運営会社」から(2026年10月26日時点)。CUVIC大阪は、上場企業グリーンクロスのグループ会社の株式会社トレードが運営しています。

費用の目安

商業施設の看板の費用は、看板の本体に加えて、取り付けの高さ、作業車や足場、作業できる時間、申請で変わります。グループのCUVICが公開している工事の料金の目安は次のとおりです。

項目 料金の目安
施工費 33,000円〜
高所作業車 33,000〜66,000円(取り付ける高さが4m以上、または障害物があるとき)
クレーン車 27,500円〜
足場 22,000円〜
交通誘導警備員 22,000円〜
道路使用許可の
申請代行
33,000円〜
撤去 33,000円〜(処分費は別)
表示面の変更 154,000円〜(今の看板3か所分の表示面を替えた例。製作77,000円+施工77,000円)
確認申請・
屋外広告の申請
申請の内容による
館内のサイン
の本体
室名札・ピクト(アクリル200×200mm)8,800円〜、フロア案内(アルミ複合板600×450mm)7,480円〜(キュービック東京、製作のみ・税込)

※CUVIC「看板工事の料金の目安について」(税の表記なし。概算で、現地調査のあとに正式な見積もり。表示面の変更は施工例の金額で、デザイン作成費・諸経費・作業車費・電気工事費は含まない)、キュービック東京「オフィスサイン」(2026年10月時点・製作のみ・税込)。夜間・休日の工事の金額は見積もりです。現地調査は基本無料(高所作業車が要る場合や遠方の場合は費用がかかります。CUVIC「よくある質問」)。

取り付けの費用の内訳と計算の例は看板の設置費用、看板の種類ごとの値段は看板の値段・費用の相場の記事で取り上げています。

頼む流れと用意する資料

  1. 資料を送る出店の手引き(サインの決まり)、工事区分表、区画や外壁の図面、現地の写真、開業日を送ります。施設側の場合は、差し替えたいサインの一覧と写真を。
  2. 現地調査寸法と取り付ける壁・天井の下地、電源の位置、搬入経路を確かめます。現地調査は基本無料です。
  3. サイン図と見積もり施設の決まりに合わせたサイン図(立面図・詳細図・照明の仕様)と見積もりを出します。施設の承認に出す図面もここで作ります。
  4. 承認と申請施設の承認を受け、屋外広告物・道路占用・確認申請が要るものは申請します。作業届や作業員の名簿も用意します。
  5. 製作と取り付け自社工場で製作し、閉館後や早朝の決められた時間に取り付けます。点灯と仕上がりを確かめ、写真で報告します。
商業施設の通路で、看板会社の担当者が施設の担当者と図面を見ながら、テナントの区画の正面の寸法を測っている様子
現地調査で、寸法・下地・電源・搬入経路を確かめる(画像はイメージ)

相談のときに次の資料があると、施設の決まりに合った図面と見積もりが早く出せます。

  • 出店の手引き(設計指針書・サインの決まり)と工事区分表
  • 区画・外壁の図面と、看板を付けたい場所の写真
  • 開業日(施設側なら差し替えの希望日)
  • 店名・ロゴのデータ(なければ画像でも)
  • 施設の作業時間・搬入の決まり、指定業者の有無
  • 多店舗なら、出店する施設の一覧と時期

商業施設・テナントの看板についてよくある質問

施設に指定業者がいます。看板だけ別の会社に頼めますか?

看板の工事が工事区分表でC工事なら、テナントが選んだ会社に頼めます。B工事で施設の指定業者が取り付ける決まりなら、看板の製作だけを看板会社に頼み、取り付けは指定業者が行う形にもできます。CUVIC大阪は製作だけのご依頼もお受けしているので、施設の決まりを見て分け方を一緒に決めます。

閉館後の夜間だけで取り付けられますか?

店頭サインや館内のサインは、多くの場合、閉館後の作業で取り付けます。CUVIC大阪は夜間・早朝・土日祝の工事に対応しています。大きな看板やコンクリートに穴をあける作業がある場合は、何日かに分けたり、作業できる時間を施設と決めたりします。施設への作業届や搬入用エレベーターの予約も、工程に入れて進めます。

全国の複数の施設に出店します。一括で頼めますか?

頼めます。専任の担当者が窓口になり、グループの全国50拠点以上のネットワークで、複数のエリアの出店や一斉の施工に対応しています。同じ看板でも施設ごとに決まりと承認の図面が違うので、施設ごとに作り分けて、承認の進み具合も1つの窓口で管理します。

退去するとき、看板の撤去はだれが行いますか?

撤去の範囲と業者は、賃貸借の契約と工事区分表で決まります。B工事の部分は施設の指定業者が行う決まりの施設もあります。道路の上に出した突き出し看板や、許可を受けた屋外広告物は、撤去のあとに返還や撤去の届けを出します。看板の撤去の費用は、CUVICの目安で33,000円〜(処分費は別)です。

館内のサインを1枚だけ作り直せますか?

できます。フロアガイドやテナント名の案内板は、テナントが入れ替わる部分だけを差し替えられる作りにしておくと、1枚単位で直せます。室名札・ピクトのような小さなサインから、天井から吊るす誘導サインまで、今のサインの写真と寸法があれば同じ仕様で作れます。

外壁の看板の屋外広告物の許可は、だれが申請しますか?

看板を出す人(テナントや施設)が申請します。大阪市では、自分の事業所に出す看板は1物件7㎡以下なら許可は要らず、看板1つずつ(1物件ごと)の面積で数えます。施設名とテナント名を並べた自立看板などは、だれが申請するかを施設と決めておきます。許可の申請や更新の代行もご相談ください。

商業施設・テナントの看板は、館内のサインから大型の屋外看板まで、CUVIC大阪にご相談ください

CUVIC大阪は、館内のサイン・テナントの店頭サインから、外壁・屋上・自立の大型看板まで、製作から取り付けまで一貫してお受けしています。グループの全国50拠点以上のネットワークで、複数の施設への出店や一斉の施工、夜間・早朝・土日祝の工事、屋外広告物や道路占用の申請にも対応します。製作だけのご依頼も大歓迎で、デザインの制作からもお受けします。出店の手引きや図面、現地の写真を送っていただければ、施設の決まりに合わせた図面と見積もりをお出しします。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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