サイン工事とは?費用の目安と発注の流れ|オフィス・店舗のサインの種類、工事区分と許可

サイン工事の画像

※2026年10月時点の料金・法令・基準にもとづいています|執筆:CUVIC大阪 看板施工チーム(屋外広告士在籍)

サイン工事は、看板やロゴ、案内表示など、建物や施設の「表示」をつくって取り付ける工事の総称です。オフィスなら、受付のロゴ、ガラスの目隠しや社名、各部屋の室名札、外の看板までが含まれます。費用は種類で大きく違い、グループのCUVICの料金の目安では、ステンレスの切り文字が製作85,800円〜と施工22,000円〜、窓2か所のウィンドウサインが製作60,500円〜と施工55,000円〜。ガラスの目隠しフィルムは、フィルム施工会社の公開価格で1㎡あたり8,800円(税込、材料費と施工費込み)からです。

発注で差がつくのは段取りです。照明付きのサインや重い切り文字は、壁を仕上げる前に電源や下地を決めておく必要が出ることがあり、テナントとして入るビルでは、管理会社の承認や、ビルが指定する業者での工事(B工事)を求められることがあります。取り付けまでの納期は、ロゴのIllustratorの完全なデータがそろっていれば実働7〜10日ほど、取り付けの作業は多くの場合1日で終わるため、入居日から逆算して、デザインと工事区分を早めに固めます。

オフィスの受付カウンターの後ろの壁に、作業員がステンレスの切り文字のロゴを取り付けている様子
受付のロゴは、オフィスのサイン工事の中心になります

サインの種類と費用の目安|受付ロゴ・ガラス・室名札・外の看板

オフィスや店舗のサイン工事でよく頼まれるものを、公開されている価格の例と並べました。

サインの種類 費用の例
受付・エントランスのステンレス切り文字
4mm厚、赤の焼付塗装・ヘアライン加工(CUVIC)
製作85,800円〜
施工22,000円〜
カルプの切り文字
黒カルプ・総幅約1,500mm・10mm厚(CUVIC)
製作41,800円〜
施工27,500円〜
窓のウィンドウサイン
内貼りのインクジェットシート2か所(CUVIC)
製作60,500円〜
施工55,000円〜
ガラスの目隠しフィルム
1㎡あたり、材料費と施工費込み(フィルム施工会社2社)
8,800円〜(税込)
11,000円〜(税別)
壁に付けるアクリル看板
透明アクリル600×600mm・5mm厚・裏からUV印刷、概算価格(CUVIC大阪)
16,280円(税込)
室名札
正面型のサインプレート、販売価格(サインシティ)
1枚1,727円(税込)
照明付きのサイン(発光サイン)
設置費込み(オフィスコム)
420,000円〜

※2026年10月6日時点で各社のページに載っている金額です。税込・税別を書いたもの以外は、ページに税の表記がありません。CUVICの金額は概算で、施工費は材料費を含まない工事の代金です。CUVICの価格には、デザイン作成費・諸経費・作業車費・電気工事費などは含まれません。アクリル看板と室名札の価格には、取り付けの費用の記載がありません。

同じ切り文字でも、ページによって金額に幅があるのは、文字の数と大きさ、板の厚み、仕上げ、取り付け方が違うためです。オフィスコムの価格表では、ステンレスの切り文字が80,000円から(納期1週間〜)、壁から浮かせて付ける「ピン出し」が85,000円から(納期2週間〜)で、どちらも設置費込みです。CUVICが愛知県の店内にステンレスの切り文字を付けた例では、上の段を壁から10mm浮かせて取り付け、下の段の小さい文字は壁に直接付けています(仕上げはブラックマットの焼付塗装、制作料金の目安は10万円まで、施工費は別)。

ガラスのサインは、目隠しか社名か、どこから貼るかで選ぶ

ガラスのサインには、外からの目線をさえぎる目隠しのフィルムと、社名やロゴを見せるカッティングシート・インクジェットシートがあります。目隠しのフィルムは1㎡あたりで価格が決まり、フィルム施工会社の公開価格では、すりガラス調のものが1㎡8,800円(税込)から、目隠しのプライバシーフィルムが11,000円(税別)からです(いずれも材料費と施工費込み)。どちらの会社も、施工面積が5㎡以下の小さな工事には、別に諸経費や基本工事代金がかかるとしています。

CUVICが愛知県で、接骨院の隣に新設されたリラクゼーションスペースの入口のガラスを手がけた例では、光をさえぎらずに目隠しになるサンドシートを、パンダのイメージキャラクターの形に切り抜きました(制作料金の目安は10万円まで、施工費は別)。東京都のビルの6階の窓に広告を出した例では、地上約20mと高い場所のため、窓の内側から貼る方法を選び、バックライトシートを使っています。

店舗の入口のガラスに、作業員が内側からウィンドウサインのシートを貼っている様子
窓のサインは、目隠しか社名を見せるかで材料を選びます

高い所の作業や照明の配線が加わると、施工費のほかに高所作業車や電気工事の費用がかかります。費目ごとの金額は看板の設置費用・取り付け費用の相場が、アクリルの種類と価格はアクリル看板の価格と種類が参考になります。

受付のロゴから窓のサインまで、デザイン・製作・取り付けを一貫して承ります

エントランスサインを見る›ウィンドウサインを見る›サインシティのオフィスサインを見る›

発注の流れ|入居日から逆算して、何をいつ決めるか

サインの取り付けは内装工事の最後ですが、決めることは内装の設計の段階から始まります。オフィスの移転や店舗の新装では、次の順に進めます。

  1. 内装の設計の段階:サインの位置と大きさ、照明の有無を決める照明付きのサインは電源が、重い切り文字やプレートは壁の中の下地が必要になることがあります。壁を仕上げる前に決めておけば、あとから壁を開けずに済みます。
  2. ビルの工事区分表とサインの規定を確かめるテナントとして入るビルでは、共用部分や外から見える場所のサインに、管理会社の承認や、ビル指定の業者での工事が必要なことがあります(次の見出し)。
  3. デザイン・見積もり・承認ロゴのデータ(Illustratorのデータ)があれば、すぐに図面と見積もりに進めます。ビルの承認が必要なら、承認を受けてから製作に入ります。
  4. 製作CUVICでは、取り付けまでの納期が、Illustratorの完全なデータを支給する場合で実働7〜10日ほど、デザインから作る場合は実働14日からで、デザインの修正が多いとさらに延びます。エッチングの銘板は、一般的なデザイン・仕様なら、デザインが決まってから1〜2週間ほどです(CUVIC大阪)。
  5. 取り付け多くの場合1日で終わります(CUVIC)。照明付きのサインは、電源の工事もこの段階で仕上げます。

開業や移転では、外の看板から室内のサインまで一度に頼むと、段取りが一度で済みます。CUVICが東京都で開業する医院のサインを請け負った例では、デザイン会社からの依頼で、外から室内までのサインを一式で手がけ、室内の切り文字はアクリルの黒マットで仕上げました(制作料金の目安は20万円まで、施工費は別)。同じく東京都の歯科医院では、開業に合わせて入口の上にインクジェットシートを貼り、すりガラス調のガラスフィルムで外からの目線を隠しました。医院のサインで書ける内容はクリニック・歯科の看板で取り上げました。

内装工事中のオフィスで、壁のボードを張る前に、サインを付ける位置に下地の板を入れている様子
重いサインを付ける位置は、壁を仕上げる前に下地を入れておきます

ビルの工事区分(A工事・B工事・C工事)とサイン

テナントとして入るビルでは、だれの費用で、だれが施工するかを「工事区分」で分けます。法律上の定義はなく、中身はビルごとの工事区分表で決まります。公的機関が公開している区分表では、次のように整理されています。

工事区分 費用と施工
A工事 ビル側の費用で、ビル側が設計・施工する
B工事 テナントの費用で、ビル側が指定する施工会社が施工する
C工事 テナントの費用で、テナントが選んだ施工会社が施工する

※東京交通会館ビルの工事区分表(和歌山県のホームページに掲載)と、千葉市の売店の工事区分の定義から。

サインの例では、東京交通会館の区分表で、各階のフロア案内とエントランスの総合案内板(指定書体による社名の文字を含む)はA工事、扉の表示をテナントの都合で追加・変更する工事はB工事です。B工事になる場所は、原則としてビルが指定する施工会社が工事をするため、相見積もりで比べにくくなります。C工事の範囲なら、サイン会社に直接頼んで、仕様と金額を比べられます。

契約の前に、工事区分表とサインの規定(書体・色・位置の指定など)を受け取っておくと、デザインのやり直しを防げます。退去するときの撤去や原状回復の範囲も、同じ書類で確かめておきます。今のオフィスのサインを外す費用は、看板撤去の費用が参考になります。

オフィスビルの共用廊下で、テナントの入口の横に室名札と案内サインが並んでいる様子
共用部分のサインは、ビルの規定や工事区分に合わせます

許可と法令|外の看板・窓・館内で確かめること

サイン工事で確かめる許可や決まりは、サインを付ける場所によって変わります。

場所・内容 確かめること
外の看板
壁面・袖・自立・屋上
屋外広告物の許可(大阪市では、自分の店名などを出す自家用で1つ7㎡以内なら不要。ただし御堂筋などの重点届出区域では、許可が要らない大きさでも景観条例の届出の対象)。高さ4mを超える広告塔・広告板は確認申請、道路の上に出る袖看板は道路占用許可
窓ガラスの内側のサイン
大阪市
原則として屋外広告物にあたらない。御堂筋などの重点届出区域では、景観条例の届出の対象
館内のサイン
消防法施行規則第28条の3
誘導灯・誘導標識のまわりに、まぎらわしいものや、さえぎるものを設けない
標識・案内板・点字の案内
バリアフリー法施行令第20条・第21条
床面積2,000㎡以上の店舗・病院などを建てたり用途を変えたりするときに、エレベーター・トイレなどの標識と、その配置を示す案内板や点字の案内が必要(案内所を設ける場合などを除く)
照明付きのサイン
電気工事士法第3条
電源から配線する工事は電気工事士が行う(高圧で受電するビルでは、第一種電気工事士など)
工事を請け負う会社
建設業法第3条
工事1件が税込500万円以上なら建設業の許可が必要

大阪市の「屋外広告物のしおり」では、窓ガラスに内側から表示するものは屋外広告物にあたりません。ただし、御堂筋・堺筋・中之島などの重点届出区域では、ガラス面の内側に貼る広告物も景観条例の届出の対象で、ガラス面に出せるのは、建物の高さ10m以下の部分で、外観と一体的にデザインされたものに限られます(大阪市景観計画)。外の看板の許可の流れは看板設置の許可申請と法律で、袖看板の道路占用は袖看板の費用相場で取り上げました。

館内サインのデザインでは、消防法の誘導灯・誘導標識に気を配ります。誘導灯や誘導標識のまわりには、まぎらわしい表示や、それをさえぎる広告物・掲示物を設けてはいけないとされています(消防法施行規則第28条の3)。細かい扱いは、所轄の消防署に確かめます。バリアフリー法の標識や案内設備は、床面積2,000㎡以上の店舗・病院・ホテルなど(特別特定建築物)を建てたり用途を変えたりするときの義務です(増築や用途の変更では、その部分の床面積で判断します)。大阪府の条例では、物販や飲食などの店舗は床面積100㎡から対象で、用途の変更の場合は変更する部分が200㎡からです。事務所は努力義務です。

工事を請け負う会社の側では、1件が税込500万円未満の工事だけなら建設業の許可は要りません(建設業法施行令第1条の2)。国土交通省の業種の例示では、ガラスフィルム工事はガラス工事の例に、屋外広告の工事は鋼構造物工事か、とび・土工・コンクリート工事の例に入ります。

見やすいサインの目安|文字の大きさ・高さ・色・ピクトグラム

文字の大きさは、見る距離(視距離)で決めます。国土交通省の旅客施設向けのバリアフリー整備ガイドラインには、視力の低下した高齢者などに配慮した、視距離ごとの文字の高さの目安があります。駅などの旅客施設向けで、オフィスや店舗に義務はありませんが、大きさを決めるときの基準になります。表の文字の高さは最低限の目安で、弱視の人に配慮するなら、さらに大きくします。

視距離 1〜2m9mm以上英文7mm以上視距離 4〜5m(自立型・壁付型の案内)20mm以上英文15mm以上視距離 10m(見出し)40mm以上英文30mm以上視距離 20m(吊り下げ型など)80mm以上英文60mm以上視距離 30m120mm以上英文90mm以上
和文の文字の高さの目安(国土交通省の旅客施設向けバリアフリー整備ガイドラインから)

同じガイドラインでは、吊り下げ型のサインは20m以上、自立型・壁付型の案内サインは4〜5m以下、見出しは10m程度に視距離を置くのが一般的とされています。たとえば、エレベーターを降りて10m先から見せたい社名なら、和文で40mm以上が目安です。

立った人の目1,560mm表示面の中心車椅子の人の目1,175mm1,350mm床
近くで見るサインは、立った人と車椅子の人の目の高さの中間(床から1,350mm程度)に表示面の中心を置く考え方があります

近くで見るサインは、立った人の目の高さ(床から1,560mm)と車椅子の人の目の高さ(1,175mm)の中間、床から1,350mm程度に表示面の中心を置くのが、同じガイドラインの考え方です。色は、文字と背景の明るさの差を大きくし、白内障に配慮して、青と黒、黄と白の組み合わせは避けます。

トイレやエレベーターなどのピクトグラムは、JIS Z 8210(案内用図記号)の図記号に合わせます。バリアフリー法で義務になる建物では、エレベーター・トイレ・駐車場の標識は、表示する内容がJIS Z 8210にあれば、それに適合させるのが決まりです。非常口の誘導灯や誘導標識は、消防法の基準(消防庁長官が定める基準)に適合したものを使います。JIS Z 8210は2017年に図記号を大きく見直し、2022年の改正のあとも追補で図記号が加わっていて、最新は2025年12月です。禁止・注意・安全などを表す安全色(JIS Z 9103)も、2018年の改正で、多様な色覚や高齢者に配慮した色に見直されました。

オフィスの廊下で、壁の室名札と天井から吊り下げた案内サインを、離れた場所から見た様子
見る距離に合わせて、文字の大きさとサインの高さを決めます

内装会社・設計事務所からの外注と、複数拠点のサイン

サイン工事は、内装会社や設計事務所が元請けになり、サインの製作と取り付けをサイン会社に外注することもよくあります。CUVIC大阪には、デザイン制作会社からのデータ入稿による製作や設置工事、工務店や建築会社からの製作の依頼が寄せられ、看板は自社の工場で製作します。グループのCUVICも、ビル管理会社、リフォーム・建設会社、デザイン会社、広告代理店から、製作・施工・電気工事・安全点検・撤去・各種申請の代行まで請け負います。

全国に支店や店舗がある会社なら、拠点ごとに業者を探すより、一括で頼むほうが仕様をそろえやすくなります。CUVIC大阪では、フランチャイズの店舗看板など、複数のエリアにまたがるサイン工事にも対応しています。

内装会社・設計事務所からのご依頼や、全国の拠点のサインもご相談いただけます

看板の外注について見る›フランチャイズ店舗看板を見る›

サイン工事についてよくある質問

夜間や土日にサイン工事をしてもらえますか?

CUVIC大阪では、夜間や早朝、土日祝日の工事にも、できる限り希望の日程で対応しています。営業中の店舗や、平日に工事できないビルの場合は、見積もりのときに工事できる時間帯を伝えます。

ロゴのデータがなくても、サインを作れますか?

作れます。CUVICでは、デザインから作る場合の取り付けまでの納期は実働14日からです(データを支給する場合は実働7〜10日ほど)。CUVICの料金の目安では、デザイン費は5,500円からで、これはロゴのデータや写真などを支給した場合の価格です。ロゴのデータがない場合のデザイン費は、見積もりで確かめます。

移転前のオフィスのサインは、どうすればよいですか?

撤去して原状回復するか、移設して使い続けるかを選びます。CUVICの料金の目安では、撤去費は33,000円から(処分費は別)です。CUVICが神奈川県で事務所の移転に合わせてファサード看板を移設した例では、腐食の少ないアルミ枠の看板だったため、再利用して移設できました。

照明付きのサインの電気代は、どのくらいかかりますか?

消費電力と点灯時間で計算できます。たとえば消費電力20WのLED照明を1日12時間、30日つけると7.2kWhで、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金の目安単価(1kWhあたり31円、税込)で計算すると、1か月に約223円です。実際の単価は電力会社との契約で変わります。

サイン工事の費用は、経理でどう扱いますか?

法人がサインを買って取り付けた場合、取り付けの費用も本体の代金と合わせて取得価額に入れるのが原則です(法人税法施行令第54条)。取得価額が10万円未満なら使い始めた年度に経費にでき、20万円未満なら3年で均等に経費にする方法も選べます。判断に迷うときは、顧問の税理士に相談します。

サイン工事を相談するときに用意するもの

次のものがあると、デザインと見積もりが早く進みます。

  • ロゴのデータ(Illustratorのデータがあれば)
  • 取り付ける場所の写真と、壁の素材(ガラス・石膏ボード・タイルなど)
  • サインの大きさの希望と、どこから見せたいか(見る距離)
  • ビルの工事区分表とサインの規定(テナントとして入る場合)
  • 入居日・オープン日と、工事できる時間帯

オフィス・店舗のサイン工事はCUVIC大阪へ

受付のロゴ、ガラスのサイン、館内の案内、外の看板まで、デザインから製作・取り付けまで一貫して承ります。内装会社・設計事務所からのご依頼や、複数の拠点のサインもご相談いただけます。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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