垂れ幕・懸垂幕とは?値段とサイズの決め方、デザイン、取り付け方|学校・会社・イベントの用途別

垂れ幕・懸垂幕の画像

※2026年10月時点の価格・資料にもとづいています|執筆:CUVIC大阪 看板施工チーム(屋外広告士在籍)

垂れ幕(懸垂幕)は、建物の屋上や壁から、縦に長く下げる幕です。校舎に掲げる部活動の大会出場、工場の安全標語、商業施設のセールなど、遠くの人にまで一度に知らせたいときに使います。定番は幅0.9m×長さ5〜9mのターポリン(ポリエステルの布を塩化ビニルで覆った、雨に強い生地)で、幕の通販各社の公開価格では、1枚約1.5万円から、長さ9mで約3万円です(印刷と加工、税込)。

頼む前に決めるのは、長さ(吊るす位置から下端まで)、文字の大きさ(どこから見せるか)、取り付け方(屋上の手すり・壁の金具・懸垂幕装置・足場)の3つ。3階建ての校舎の屋上から2階の床の高さまで下げるなら長さは約8m、100m先から読ませるなら文字の高さは40cm以上が目安になります。取り付けは高い所での作業なので、幕の製作と取り付けを同じ会社に頼むと、寸法の確認から撤去まで一度に決まります。CUVIC大阪は、製作だけのご依頼も、全国での取り付けも、イベントなどでの大量製作も受けています。

3階建ての校舎の屋上から、部活動の大会出場を知らせる縦長の垂れ幕が2本下がっている様子
校舎の屋上から下げた、部活動の垂れ幕のイメージ

垂れ幕・懸垂幕とは?横断幕・足場幕との違い

垂れ幕と懸垂幕は、同じものを指す言葉です。自治体の発注書では「懸垂幕」、文化祭などでは「垂れ幕」の呼び名がよく使われ、どちらで頼んでも縦長の幕が届きます。やりたいことから選ぶと、次のようになります。

やりたいこと 選ぶ幕と、値段・サイズの目安
校舎や会社の屋上から、大会出場や周年を知らせたい 懸垂幕(垂れ幕)
幅0.9×長さ5.1〜9mで約1.7万〜3万円(税込)
文化祭で、校舎の窓や体育館の壁に飾りたい 小さめの垂れ幕
0.6×1.8mで7,513円の例(税込)
工場や現場のフェンスに、安全標語を横長に張りたい 横断幕
W5,400×H860mmの既製品で19,800円(税込)
商業施設の吹き抜けや、ホールの中に下げたい 屋内の懸垂幕
両面印刷や防炎の生地を選ぶ
季節ごとに、何度も掛け替えたい 懸垂幕装置と幕
装置は33万円から(税別、幕は別)の例
イベントで、同じ幕を何十枚も使いたい 懸垂幕・横断幕の大量製作
枚数に合わせて単価を相談できる

※2026年10月時点の公開価格の例(幕はのぼり屋さんドットコムとラクスル、横断幕はサインシティ、装置は懸垂幕昇降装置ユニットの販売店)。送料と取り付けの費用は含みません。

1垂れ幕・懸垂幕屋上や壁から縦に長く下げる2横断幕壁やフェンスに横長に張る3足場幕工事の足場に付ける縦長の幕4店頭幕店の軒先や入口の横に下げる1234
幕の看板は、付ける場所と向きで呼び名が変わります(青が幕)

横長に張る幕は「横断幕」、工事の足場に付ける縦長の幕は「足場幕」とも呼ばれます。グループのCUVICのオリジナル ターポリン幕でも、懸垂幕を「建設中の建物や建物の外壁に吊り下げて使用する幕」として、横断幕と並べて受けています。店の軒先に下げる小さな幕は、日除け幕・布の看板の選び方で詳しく説明しました。

用途別に見る、垂れ幕の使い方

垂れ幕は、掲げる人と目的によって、ちょうどよい大きさや期間、気をつける決まりが変わります。よく使われる場面ごとに見ていきます。

学校:部活動の大会出場・合格実績・周年・文化祭

学校の垂れ幕で多いのは、部活動の大会出場や入賞を知らせる幕です。校舎の屋上の手すりから下げ、登下校の生徒や、前の道を通る人に見せます。毎年作るなら、幅0.9mで長さをそろえておくと、ロープや金具をそのまま使い回せます。創立の周年や、進学の実績を掲げる学校もあります。

文化祭の垂れ幕は、期間が数日と短く、校舎の窓や体育館の壁に付けることが多いため、小さめの幕でも十分目立ちます。0.6×1.8mのターポリンなら、通販で7,513円(税込)の例があります。模造紙や布に手で描く方法もありますが、雨に当たる屋外や高い所に下げるなら、印刷した幕のほうが破れや色流れの心配がありません。

会社・工場:創立記念・安全標語・社員募集

工場の外壁に、「創立60周年」と書かれた赤い垂れ幕と、「安全第一」と書かれた緑の垂れ幕が並んで下がっている様子
工場の外壁に下げた、周年と安全標語の垂れ幕のイメージ

会社や工場では、創立○周年、安全標語、社員の募集などを掲げます。安全標語の幕は、全国安全週間(毎年7月1〜7日、6月は準備期間)や全国労働衛生週間(10月1〜7日、9月は準備期間)に合わせて、毎年同じ時期に掲げ直すことになります。付け替えが多いなら、懸垂幕装置を付けておくと、地上や屋上で幕を交換できます。

工場のフェンスや足場に横長に張るなら、サインシティの安全標語の横断幕(グリーンクロス、W5,400×H860mm、「安全第一」など10種)が19,800円(税込)で、既製品から選べます。会社名やオリジナルの標語を入れるなら、1枚から作れます。

商業施設・店舗:セール・開店・催事

ショッピングモールの吹き抜けに、セールを知らせる縦長の垂れ幕が3本下がっている様子
商業施設の吹き抜けに下げた、セールの垂れ幕のイメージ

商業施設やスーパーでは、セールや催事、新しい店の開店を、建物の外壁や吹き抜けの懸垂幕で知らせます。屋外に出す広告の幕は、許可が要る場合の期間が短く決められているので(大阪市の広告幕は30日以内)、掲出の日程とあわせて段取りします。

建物の中の吹き抜けに下げる幕は、両側から見られるので両面に印刷し、生地は防炎のものを選びます。百貨店などの建物では、カーテンや舞台の幕などに防炎物品を使う決まりがあり、施設の管理者から防炎の生地を求められることもあります。店の入口の横や軒先に下げる小さな幕は、CUVIC大阪の店頭幕 製作・オーダーで1枚から頼めます。

建設現場・マンション販売:工事のお知らせと販売の告知

建設中のビルの足場に、「安全第一」と書かれた縦長の幕が取り付けられている様子
工事の足場に付けた、縦長の幕のイメージ

建設現場では、足場に縦長の幕を付けて、会社名や安全の標語、工事のお知らせを出します。工事中の建物では工事用シートが防炎物品と決められているため(消防法施行令第4条の3)、足場に付ける幕も防炎の生地にしておくと、現場の決まりに合わせやすくなります。現場を囲う仮囲いのシートや看板は、仮囲いとは?が参考になります。

新築マンションの販売では、建物や現地の販売センターに、販売中を知らせる垂れ幕を下げます。不動産の広告の業界ルール(不動産の表示に関する公正競争規約)は、垂れ幕も「表示」に含まれると明記しているので(第4条第5項第3号)、文言は規約に沿って作ります。売地や入居者募集の看板は、不動産看板の種類と価格の目安で値段を比べられます。

自治体・公共施設・病院:啓発・お知らせ・表彰

市役所や区役所の懸垂幕は、選挙の投票の呼びかけや、交通安全、こどもの週間などの啓発に使われます。川崎市選挙管理委員会の2025年の参議院議員選挙の仕様書では、区役所など7か所に縦8,000×横900mm(1か所は6,000×700mm)のターポリンの懸垂幕を掲げ、設置・撤去と撤去後の処分まで受注者が行う内容でした。那覇市の2026年度の児童福祉週間の業務でも、幅80×長さ640cm(目安)の懸垂幕1枚の設置から撤去までが業務の範囲です。

国や地方公共団体、公益法人などが出す、道案内など公益上やむを得ない幕は、大阪市では屋外広告物の許可は要りませんが、事前に市長への届出が要ります。病院やホールの中に下げる幕は、商業施設と同じく防炎の生地を選びます。

スポーツ・イベント・展示会:応援と会場の装飾、大量製作

イベント会場の建物の外壁に、同じデザインの縦長の垂れ幕が5本、等間隔に並んで下がっている様子
同じデザインの幕を何枚も並べた、イベント会場のイメージ

スポーツの大会やイベント、展示会では、会場の外壁や入口、場内に、同じデザインの幕を何枚も並べます。デザインとデータ作りは1回で済むので、枚数が多いほど1枚あたりの費用は下げやすく、サインシティでも大量注文の値引きの相談を受けています。会場ごとに、幕の大きさや取り付け場所、防炎についての掲出の決まりがあるので、主催者や会場の規定を先に確かめます。展示会のブースで使う幕やバナーは、バナースタンドの種類と選び方で、価格と防炎の決まりを確かめられます。

大阪市は2024年11月、景観計画の重点届出区域で、イベントなどのために一時的に出す広告物について、市との事前協議が成立すれば景観計画の広告物の基準を適用しないよう要綱を改正しました(掲出は原則1か月以内)。屋外広告物の許可とは別の手続きなので、許可が要るかどうかは窓口で確かめます。

選挙事務所:数と大きさに決まりがある

選挙事務所に掲げる幕は、公職選挙法で「ポスター、立札及び看板の類」として数と大きさが決められています。選挙事務所ごとに、ポスター・立札・看板を通じて3つまで、縦350×横100cm以内です(第143条第7項・第10項)。候補者や現職の議員など(公職の候補者等)と後援団体が政治活動に使う事務所では、事務所ごとに2つまで、縦150×横40cm以内で、選挙管理委員会が交付する証票を付けたものに限られます(同条第16項・第17項)。懸垂幕も「看板の類」に入ると説明している選挙管理委員会の資料があり、作る前に地元の選挙管理委員会に確かめます。

垂れ幕の値段と、取り付けまで頼んだときの費用

幕の値段は、大きさ(面積)、生地、加工で決まります。幅0.9mのターポリンの懸垂幕の公開価格は次のとおりです。

大きさ(幅×長さ) 値段(印刷と加工、税込)
0.6×1.8m
文化祭などの小さめの幕
7,513円
ラクスル
0.9×3.0〜9.0m
懸垂幕
14,751円〜
ラクスル。ページの説明では最短3営業日出荷
0.9×5.1mまで
ターポリン
17,160円
のぼり屋さんドットコム
0.9×7.2mまで
ターポリン
24,200円
のぼり屋さんドットコム
0.9×9.0mまで
ターポリン
30,360円
のぼり屋さんドットコム
防炎の加工 +1,650円
のぼり屋さんドットコム。ロープの縫い込みとハトメは込み
オリジナル防炎ターポリン幕
サインシティ
7,040円〜
サイズは商品ページで選ぶ

※2026年10月時点の各社の公開価格。送料は別にかかります。

取り付けまで頼む場合は、幕の値段に工事の費用が加わります。高さと、屋上に上がれるかどうかで、使う機材が変わります。

工事の内容 費用の目安
取り付けの施工費
CUVIC
33,000円〜
高所作業車
12m・27m
33,000〜66,000円
足場 22,000円〜
道路使用許可の申請代行 33,000円〜
ロープで降りて作業する工事
他社の例
1日2人で150,000円〜
懸垂幕装置
ステンレス製の昇降ユニット
330,000〜450,000円(税別)
たて2〜6m用。屋外にも設置できる。幕は別

※CUVICの料金の目安(2026年10月時点、ページに税の表記なし)。ロープの工事は万兵衛、懸垂幕装置は株式会社ヤマガタの公開価格。諸経費とデザイン費は別です。

たとえば3階建ての校舎の屋上の手すりから、0.9×9mの防炎の幕を1枚下げる場合、幕が32,010円(のぼり屋さんドットコムの例)、取り付けが33,000円からで、合わせて約6.5万円からです。屋上から作業できず高所作業車を使うなら、33,000〜66,000円が加わります。取り付け工事の費用の考え方は、看板の設置費用・取り付け費用の相場で、内訳と計算例を示しました。

頼み方は3通り:製作だけ・取り付けも・大量製作

頼み方 向いている場合と流れ
製作だけ
データ入稿も可
文化祭や低い壁など、自分たちで付けられる場所に。そのまま印刷できるデータがあれば実働7〜10日ほど、デザインからなら実働14日からが目安(CUVIC)
取り付けも
全国で対応
屋上・高い壁・足場・道路の近くなど。下見で寸法と取り付け方を決め、製作、取り付け、期間後の撤去まで同じ窓口で進める
大量製作
イベントなど
同じデザインで枚数をまとめる。会場や拠点ごとのサイズ違い、名前だけ替える幕、拠点ごとの取り付けも相談できる

イベントの主催者、学校や施設の担当者から、直接のご相談も受けています。デザイン、製作、取り付け、撤去を一つの窓口で受けるので、寸法の測り違いや、取り付け方と幕の加工の食い違いが起きにくく、掲出の日程も組みやすくなります。グループのCUVICは全国に施工の拠点と協力会社があり、オリジナル ターポリン幕も全国で設置できます。

製作だけ、取り付けまで、大量製作のどれでも受けています

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垂れ幕の長さと文字の大きさの決め方

長さは、幕を吊るす位置(屋上の手すりなど)から、下端を止めたい高さまでです。人が出入りする屋上広場の手すり壁やさくは、建築基準法施行令第126条で高さ1.1m以上と決められています(3階建て以上の建物や、学校・病院などが対象)。下端は、人や車が触れず、塀や植え込みに隠れない高さに置きます。手すりを1.1m、1階分の高さを3.5m、下端を2階の床の高さとして計算すると、次の図のようになります。

屋上の手すりから、2階の床の高さまで下げる場合1階分の高さ3.5m、手すり1.1mとして計算(建物の正面図)0m5m10m15m約4.6m2階建て→ 長さ5.1mの幕約8.1m3階建て→ 長さ9mの幕約11.6m4階建て→ 9m超は特注3.5m
階数から見た、屋上から下げる幕の長さ(縮尺どおり。オレンジの線が下端の高さ)

通販の幕は、長さ5.1m・7.2m・9mの区切りで値段が決まっていることが多く、2階建てなら5.1m、3階建てなら9mの幕が合います。4階建て以上は、9mを超える長さで特注するか、9mの幕にして下端を高めにします。実際の階の高さは建物で違うので、図面の立面図を見るか、屋上からメジャーを下ろして測ります。

文字の大きさは、看板を読む人との距離で決めます。国土交通省のガイドラインは、案内サインの文字の高さを、視距離10mで40mm以上、30mで120mm以上を最低限の目安としています。この比率(距離1mにつき4mm)で、幅0.9m×長さ9mの幕に縦書きで1列に入れる場合を計算すると、次のとおりです。

文字の大きさ 読める距離と、入る文字数
文字の高さ70cm 約175m先から読める
9mの幕に10文字まで
文字の高さ50cm 約125m先から読める
9mの幕に15文字まで
文字の高さ40cm 約100m先から読める
9mの幕に19文字まで
文字の高さ30cm 約75m先から読める
9mの幕に25文字まで

※幕の上下に30cmずつ余白をとり、1文字あたり文字の高さの1.1倍(文字の間隔を高さの1割)として計算しました。幅0.9mの幕で左右に10cmずつ余白をとると、文字は70cm角までです。距離はガイドラインの比率を延ばした値で、看板の決まりではありません。

たとえば「祝 全国大会出場 女子バレーボール部」は16文字なので、同じ大きさで1列に入れるなら、文字の高さは40cm以下になります。いちばん伝えたい「祝 全国大会出場」の7文字を60cm、「女子バレーボール部」の9文字を35cmにして、空白を入れずに詰めると、1列(約8.1m)に収まり、遠くからでも用件が伝わります。色の組み合わせや文字の太さの選び方は、のぼりデザインの作り方で紹介している考え方がそのまま使えます。

垂れ幕の生地と加工、防炎の選び方

屋外に長く下げる垂れ幕は、雨と日差しに強いターポリンが標準です。風の強い所や高い所ではメッシュターポリン、屋内では布の風合いのあるトロマットも使います。

生地・加工 特徴と、向いている場所
ターポリン
屋外の標準
ポリエステルの布を塩化ビニルで覆った生地。雨に強く、屋外の懸垂幕の多くはこれ
メッシュターポリン
細かい穴がある
風を通すので、高い所や強風の場所に向く。後ろが少し透ける
トロマット
ポリエステルの布
布の風合いで、屋内の吹き抜けやホールに
四方ロープ縫い込み+ハトメ
屋外の定番
縁にロープを縫い込み、ハトメ(金属の輪)でロープを結ぶ。ハトメの間隔は30〜50cmが目安
棒袋(パイプ袋)
上下に付ける
パイプを通して幕をまっすぐに張る。袋の径はパイプより10〜15mm大きくする
風穴・スリット
切れ込みを入れる
風を逃がし、幕と取り付け部分にかかる力を減らす

※ハトメの間隔と棒袋の径は、幕の販売店(ビジプリ)の取り付け方法の解説による目安です。

防炎は、建物の種類で決まりがあります。百貨店・展示場・病院・ホテル・劇場や、高さ31mを超える建物、地下街など(防炎防火対象物)では、カーテンや暗幕、舞台で使う幕などに防炎物品を使うことが消防法で決められています。小学校・中学校・高校・大学はこの対象に入っていません(幼稚園と特別支援学校は対象)。屋外の懸垂幕は防炎物品と明記されてはいませんが、幕類には日本防炎協会が認定する「防炎製品」があり、防炎の加工は幕1枚で1,650円(税込)の例です。ターポリンの種類と長所・短所は、ターポリンとは?で比べられます。

垂れ幕の取り付け方と、風・高所作業の注意

取り付け方は、建物の形と、どのくらいの頻度で付け替えるかで選びます。

① 屋上の手すり上の棒袋にパイプを通し、手すりにロープで結ぶ。下も壁に固定② 壁の金具壁にアンカーで金具を付け、ハトメとロープで四隅を張る③ 懸垂幕装置ワイヤーや巻き取りで上げ下げ。交換は地上や屋上でできる④ 足場に結ぶ足場のパイプに、ハトメを結束バンドやロープで留める
垂れ幕の取り付け方(横から見た図。青が幕、オレンジがロープや結束バンド)
取り付け方 向いている場所と注意
屋上の手すりに結ぶ
学校・会社の定番
上の棒袋にパイプを通し、手すりにロープで結ぶ。下も壁の金具などにロープで止めて揺れを抑える。横断幕では、壁と幕の間を10cm以上あけるよう勧める例がある
壁の金具に張る
アイプレートなど
壁にアンカーで金具を付け、四隅のハトメをロープで張る。毎年同じ場所に掲げるなら金具を残しておける
懸垂幕装置
下巻き・上巻き・ワイヤー式
下巻き式やワイヤー式は地上などの下から、上巻き式(R型)は屋上で幕を替えられる。台風の前に幕を下ろすのも早い
足場に結ぶ
建設現場
足場のパイプにハトメを結束バンドやロープで留める。足場を解体する前に外す
屋内の吹き抜け
商業施設・ホール
天井や手すりの金具からワイヤーで吊るす。施設の管理者の了解をとる
高所作業車
屋上に上がれない場合
屋上に手すりがない、上がれない建物では、高所作業車のかごから取り付ける

※壁と幕の間隔はイタミアート(横断幕の設置方法)、懸垂幕装置の方式は三榮の製品の説明(イプロス掲載)によります。

屋上の端や高い壁での作業は、高さ2m以上で墜落のおそれがある作業にあたり、作業床や手すり、墜落制止用器具(安全帯)などの対策が労働安全衛生規則で決められています(第518条・第519条)。作業床を設けられない高い壁で、ロープにつり下がって行う作業(ロープ高所作業)は、事業者が特別教育を行った人でなければ就かせられません(同第36条第40号)。学校や会社の方が自分たちで付ける場合も、屋上の手すりから身を乗り出す作業は避け、高い所は工事を頼みます。

大きな幕は風を受けると大きな力がかかります。風を受ける力は風速の2乗に比例し、おおよその目安として「0.6×風速²(N/㎡)×面積」で計算すると、幅0.9×長さ9m(8.1㎡)の幕では次のとおりです。

風の強さ 8.1㎡の幕が受ける力の目安
平均風速10m/s 約50kg分
486N
平均風速15m/s 約112kg分
1,094N
平均風速20m/s 約198kg分
1,944N

※風の圧力(速度圧)は「空気の密度÷2×風速²」で、空気の密度を約1.2kg/㎥とすると0.6×風速²(N/㎡)です。これに面積を掛けた、おおよその値で、実際の力は形に応じた係数を掛けて求めるため、これより大きくなることがあります。

気象庁によると、瞬間的な風は平均風速の1.5倍程度になることが多く、大気が不安定なときは3倍以上になることもあります。平均風速15〜20m/sでは「看板やトタン板が外れ始める」とされています。常設するならメッシュターポリンや風穴で風を逃がし、台風が近づくときは幕を外すか、装置で下ろしておきます。

作業着の職人2人が、ビルの屋上の手すりの内側から、ロープで縦長の幕を下ろしている後ろ姿
屋上からの取り付けのイメージ

垂れ幕を出すときの許可と決まり(大阪市)

屋外に出す垂れ幕は、屋外広告物です。大阪市で出すときに確かめることは、次のとおりです。

場面 手続きと決まり
自分の建物に出す
自分の名前や事業の内容
1つ7㎡以内なら屋外広告物の許可は要らない。0.9×7.2m(6.48㎡)は7㎡以内、0.9×9m(8.1㎡)は超えるので許可の対象になる。学校の部活動の告知などが当たるかは窓口に確かめる
大阪市屋外広告物条例第7条第1項第3号、施行規則第7条
期間限定の広告
セール・催事など
許可が要る場合、広告幕の許可の期間は30日以内で、手数料は1張300円。懸垂幕が「広告幕」として扱われるかは、しおりに書かれていないので窓口で確かめる
施行規則第4条、条例別表、「屋外広告物のしおり」
国・自治体が出す
公益法人なども
道案内など公益上やむを得ないものは、許可は要らないが、事前に市長への届出が要る
条例第7条第1項第2号・第2項
工事の期間中
管理上必要な表示
自分が管理する土地や建物に、管理上の必要から出す表示のうち、工事のためにその期間中だけ出すものは、7㎡を超えても許可は要らない。会社名などを出す幕がこれに当たるかは窓口で確かめる
条例第7条第1項第4号、施行規則第7条第2項ただし書
道路の上に張る
横断幕など
道路を使う許可(道路管理者の占用許可と、警察署の道路使用許可)が要る
道路法第32条、施行令第7条、道路交通法第77条
景観の区域
重点届出区域(御堂筋地区など)
イベントなどで一時的に出す広告物は、市との事前協議が成立すれば景観計画の広告物の基準を適用しない(2024年11月の改正、掲出は原則1か月以内)。屋外広告物の許可は別
「重点届出区域におけるデジタルサイネージ等取扱要綱」

許可が要るかどうかは、幕の大きさ、出す場所、内容、出す人で変わります。CUVIC大阪にご相談いただければ、許可の要否の確認や申請の段取りも一緒に進めます。

垂れ幕・懸垂幕についてよくある質問

使い終わった垂れ幕は、どう保管すればいいですか?

濡れたまま畳むとカビやにおいの原因になるので、よく乾かしてから、折らずに芯に巻いて保管します。ターポリンは折り目が残りやすい生地です。直射日光と湿気の少ない場所に置くと、翌年もきれいに掲げられます。

垂れ幕は何年くらい使えますか?

幕の販売店が示す目安は、1〜2年程度から3〜5年程度まで幅があります。日が長く当たる南向きの壁や、風でよくあおられる場所ほど、色あせや生地の傷みが早く進みます。掲げない期間は外しておくと長持ちします。

注文してから、どのくらいで届きますか?

幕の通販では、最短3営業日で出荷の例があります。グループのCUVICでは、そのまま印刷できるデータを支給した場合で実働7〜10日ほど、デザインから頼む場合は実働14日からが目安です。取り付けまで頼むなら、下見と取り付けの日程も合わせて逆算します。

両面から見える垂れ幕は作れますか?

作れます。吹き抜けや道路の両側から見られる場所では、両面に印刷した幕を使います。片面だけの印刷だと、裏から文字が反転して透けて見えることがあるため、光を通しにくい生地を選ぶか、2枚を貼り合わせます。

デザインのデータがなくても頼めますか?

頼めます。手書きの下書きや、入れたい文字の一覧があれば、デザインから作ります。校章やロゴは、Illustratorのデータか、なるべく大きな画像を用意すると、拡大しても線がぼやけません。

垂れ幕を頼む前に用意しておくもの

次のものがそろっていると、見積もりと提案が早く進みます。

  • 掲げる場所の写真(建物の正面と、屋上の手すりや足場の様子)
  • 何階建てか、吊るす位置と下端を止めたい高さ
  • 見せたい相手と距離(前の道を歩く人、校庭、道路を走る車)
  • 入れたい言葉と、校章・ロゴのデータ
  • 掲げる期間と、外した後の保管や次の掲出の予定
  • 枚数(同じデザインを何枚か、名前だけ替えるか)
  • 製作だけか、取り付け・撤去まで頼むか

垂れ幕・懸垂幕のご相談は、CUVIC大阪へ

CUVIC大阪では、垂れ幕・懸垂幕のデザインから製作、取り付け、撤去まで全国で受けています。データがあれば製作だけのご依頼も、イベントなどで同じ幕をまとめて作る大量製作もできます。学校や施設、イベントの主催者の方からの直接のご相談も歓迎です。写真やおおよその寸法を送っていただくと、話が早く進みます。お見積もりは無料です。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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