車のマグネットシートの作り方と値段|社用車に社名を入れるサイズの決め方、付かない車・跡・剥がれの対策

社用車や営業車に社名を入れるなら、付け外しできる車のマグネットシートが手軽です。車両用の厚さ0.8mm前後のマグネットに印刷し、UVカットのラミネートを貼って角を丸くしたものを、ドアの平らな鉄の部分に貼ります。値段は、ドアに貼る定番の大きさ(高さ300×幅450〜600mm)で、1枚3,300〜3,850円(税込・送料別、グループのキュービック東京の参考価格)です。

ただし、マグネットは貼りっぱなしにするものではありません。外して拭かないと塗装に跡が残ることがあり、高速道路や洗車機の前は外すのが基本です。何年も貼ったまま走るなら、カッティングシートや印刷シートのほうが向きます。この記事では、方法の選び方、付かない車の見分け方、サイズと文字の大きさ、値段と作り方、跡と剥がれを防ぐ使い方、社用車の表示のルールまで、図と表で整理しました。

やりたいこと 向く方法
平日だけ社名を出したい
リース車・自家用と兼ねる
マグネットシート。車両用の厚さ0.8mm前後、UVカットのラミネート、角を丸く
何年も貼りっぱなし
高速道路をよく走る
カッティングシート(3M スコッチカル Jで約5年、XLで約8年)か、ラミネートした印刷シート
写真・グラデーション
車体の大きな面
印刷シート(部分ラッピング)かラッピング
産廃の収集運搬車 車体の両側面に表示。マグネットでもよい(走行中にはがれ落ちないもの)
緑・黒ナンバー
白ナンバーの貨物車も
使用者の名称などの表示が要る。黒ナンバーは「はっきりと消えないもので」と案内する運輸支局もあり、カッティングシートなら迷わない
社名を一時的に隠したい 無地の白・黒のマグネットを上から貼る(表示の義務がある車は隠せない)

※耐候年数は3Mの製品説明書の値で、日本国内の標準的な環境で屋外の垂直面に貼った場合の予想値です(保証値ではありません)。

社用車に社名を入れる4つの方法:マグネット・カッティングシート・印刷シート・ラッピング

方法 持ち・値段の例・向く場面
マグネットシート
付け外しできる
持ち:3年前後(1〜5年)が目安(グループのキュービック東京)
値段の例:幅600×高さ300mmで1枚3,850円(税込・送料別、印刷・ラミネート・角丸込み)
注意:高速道路・洗車機の前は外す。鉄の平らな面にしか付かない
カッティングシート
文字やロゴを切って貼る
持ち:3M スコッチカル Jで約5年、XLで約8年
値段の例:切り文字200mm角で漢字1字1,155円、前の左右のドアへの貼り付け5,400円(税込、他社の例)
向く:1〜2色の社名・ロゴ・電話番号
印刷シート
部分ラッピング
持ち:3M IJ180Cv3で約6年(推奨のラミネートを貼った場合)
値段の例:軽バンの両側のドア2枚で45,000円〜(出力・施工、他社の例)
向く:写真・グラデーション・多色のデザイン
ラッピング
車体の色ごと変える
持ち:3M ラップフィルム2080で約3年(上向きの面はもっと短い)
値段の例:軽ワンボックスの全体(屋根を除く)で360,000円〜(税込、他社の例)
向く:車を丸ごと広告にしたいとき

※2026年10月21日時点の公開価格。マグネットはグループのキュービック東京の参考価格。カッティングシートはアルフォリア・ジャパン、印刷シートは善友印刷(表に税の表記なし)、ラッピングは広友社の料金表の例です。持ちの年数は、マグネットはキュービック東京の目安、ほかは3Mの製品説明書の値(日本国内の標準的な環境で屋外の垂直面に貼った場合の予想値で、保証値ではありません)。

マグネットの強みは、付け外しができることです。平日は社用車、休日は自家用という車や、リース車、短い期間だけ宣伝したい車に向きます。新しい車に替えても、同じマグネットを貼り直せます。一方で、外して拭く手間がかかり、鉄の平らな面にしか付きません。高速道路を毎日のように走る車や、外す手間をかけられない車には向きません。

カッティングシートは、文字やロゴの形に切ったシートを車体に貼る方法です。一度貼れば外す手間はなく、3M スコッチカルなら5〜8年の耐候性があります。写真やグラデーションを入れたいなら、印刷したシートを貼る部分ラッピング、車の色ごと変えたいならラッピングです。シートの選び方はカッティングシートの選び方、自分で車に貼る手順はカッティングシートの貼り方で順を追って説明しました。

白い軽バンの運転席のドアに、社名が入った横長のマグネットシートを両手で当てて貼っている手元
社用車のドアに社名入りのマグネットを貼るイメージ

マグネットが付く車・付かない車の見分け方

わかば設備0120-000-000123451ドアの平らな鉄板マグネットが付く。角を丸くして貼る2運転席・助手席の窓ステッカーや社名は貼れない(保安基準)3樹脂のバンパーマグネットは付かない4ドアの継ぎ目・取っ手またがない。開け閉めで浮く5プレスライン(折れ目)またぐとすき間から風が入る
軽バンの側面で、マグネットを貼る場所と避ける場所(緑の番号は貼れる場所、赤は避ける場所。車種によって鉄でない部分がある)

マグネットは、鉄にしか付きません。軽くするために、ボンネットやドア、バックドアにアルミや樹脂を使う車が増えています。日本アルミニウム協会の2011年・2013年の東京モーターショーの調査では、当時のプリウスPHVはフードとバックドアに、日産リーフはフードとドアにアルミが使われていました。同じ車でも、付く部分と付かない部分があるので、車種名で判断せず、貼りたい場所に身近な磁石を当てて確かめます。バンパーは多くが樹脂で、マグネットは付きません。

鉄の部分でも、曲面や凹凸、モールの上、ドアの継ぎ目、プレスライン(車体の折れ目)をまたぐ場所は避けます。マグネットのメーカーは、端が浮いた状態で使うと剥がれや落下の原因になるとしており、すき間から走行中の風が入ります。ボンネットは日差しとエンジンの熱で高温になりやすく、メーカーの資料も貼り付けをすすめていません。ニチレイマグネットは70℃以上で変形・劣化することがあるとし、トヨタ系の公式グッズの説明にも、70℃以上では熱で剥がれなくなるおそれがあるという注意書きがあります。

トラック・軽トラックの場合

トラックも、運転席のドアが鉄なら乗用車と同じように貼れます。迷うのは荷台です。アルミのバン型の荷台(アルミバン)や、アルミ製のアオリ(荷台の側面の板)には、マグネットが付きません。鉄のアオリでも、補強の凹凸が入っていて平らな部分が細いことが多いので、帯のような横長のマグネットにするか、凹凸を避けて貼れる大きさにします。荷台の側面に大きく社名を入れたいなら、カッティングシートやラッピングのほうが向きます。

マグネットのサイズの決め方

わかば設備平らな幅平らな高さ12341窓の下の縁にかけないゴムやモールの上は浮く2取っ手・鍵穴を避けるマグネットの上に重ねない3プレスラインより上か下折れ目をまたがない4ドアの端に寄せすぎない開け閉めで端がめくれる緑の点線が平らな部分。マグネットは、そこから上下左右に1〜2cmほど小さくした大きさを目安にする
ドアの平らな部分を測って、マグネットの大きさを決める(貼る前に身近な磁石で、鉄の部分かを確かめる)

サイズは、車種の早見表で選ぶより、自分の車のドアを測って決めるのが確実です。同じ車種でも年式でドアの形が変わり、取っ手やプレスラインの位置も車によって違います。窓の下の縁、取っ手、プレスライン、ドアの端を避けて、平らな部分の幅と高さを測り、上下左右に1〜2cmほど小さくした大きさを目安にします。左右のドアで形が違う車もあるので、両側を測ります。

縦×横 1枚の値段(税込)・使う場所
150×300mm 2,200円
車のドア用の小さめのサイズ(社名と電話番号など)
200×400mm 2,750円
軽バン・軽トラックのドア
300×450mm 3,300円
営業車のドアの定番
300×600mm 3,850円
ハイエース・トラックのドア
500×700mm 5,500円
車の側面のパネル

※グループのキュービック東京の「製作のみの参考価格」(2026年9月時点・税込・送料別・1枚あたり、2026年10月21日に確認)。異方性0.8mm厚、フルカラー印刷+UVカットラミネート、角R込み。使う場所は、同じページの「よく使われる用途」から車に関わるものを抜き出しました(本文には「ドアに社名+電話番号(300×450〜300×600mm)が定番」とあります)。車種や年式でドアの大きさは違うので、必ず実際に測ってから決めます。

大きくするほど扱いにくくなります。横幅が1mを超えるとマグネットにゆがみが出て、車体とのすき間ができやすいとして、2枚に分けて作る販売店もあります(双葉加工のマングース)。スライドドアのように広い面でも、1枚を大きくしすぎないほうが安定します。磁力は、同じ0.8mmでも、磁石の向きをそろえた「異方性」のほうが強く(キュービック東京の説明では、そろえていない等方性の約1.5倍)、車両用には異方性のシートがよく使われます。

文字の大きさとデザイン:社名と電話番号に絞る

社名と電話番号だけわかば設備0120-000-000社名 100mm約25m先から読める電話番号 50mm約12m先から読める情報を詰め込んだ例わかば設備株式会社給排水・空調・リフォーム0120-000-000大阪市中央区○○1-2-3社名 55mm約14m業務内容 30mm約7.5m電話番号 35mm約9m
幅600×高さ300mmのマグネットに文字を入れた例(比率どおり。読める距離は国土交通省のガイドラインの目安〈10mで文字の高さ40mm〉と同じ比率で計算)

車の文字は、すれ違う数秒のあいだに読まれます。国土交通省のガイドラインの目安(10m先で読む文字は高さ40mm以上)と同じ比率で計算すると、高さ100mmの社名は約25m先から、50mmの電話番号は約12m先から読めます。時速40kmの車なら、25mを走るのは約2.3秒です。業務内容や住所まで詰め込むと、どの文字も小さくなり、遠くからは何も読めなくなります。

入れるのは、社名(またはロゴ)と電話番号を基本に、業種がわかる一言を足す程度にします。色は、車体の色とマグネットの地の色、文字の色の明るさの差を大きくします。白い車なら、白地に紺や黒の文字か、濃い色の地に白い文字。書体は線の太さがそろったゴシック体が遠くから読みやすく、書体ごとの見え方の違いは、看板のフォントおすすめの記事に図で並べました。

業種別のデザイン例

社用車によく使われるマグネットのデザインを、業種ごとにイメージにしました。大きさは、ドアに貼る場合の一例です。

白い軽バンの運転席のドアに、紺色の大きな文字で「わかば設備」、下に電話番号が入った横長のマグネットが貼られている様子

1. 設備・工務店の軽バン

左右のドア|幅400×高さ200mm×2枚

社名を大きく、電話番号はその下に1行で。白い車に紺や緑の文字は、遠くからでもくっきり読めます。

濃いグレーの乗用車の後ろのドアに、ロゴと「あさひ不動産」の文字だけの小さな白いマグネットが貼られている様子

2. 不動産・営業車のセダン

後ろのドア|幅400×高さ200mm×2枚

会社のロゴと社名だけの小さめのマグネット。お客様の家の前に停めても目立ちすぎない大きさにします。

白い軽自動車のドアに、淡い緑の地に丸みのある書体で「訪問介護 ひだまり」と書かれたマグネットが貼られている様子

3. 訪問介護・訪問看護の軽自動車

左右のドア|幅450×高さ300mm×2枚

やわらかい色と丸ゴシック体で、親しみやすい印象に。「訪問介護」などのサービス名を社名の上に添えます。

白いワンボックス車のスライドドアに、水色の帯と「ハウスクリーニング きらり」の大きな文字、電話番号が入ったマグネットが貼られている様子

4. ハウスクリーニングのワンボックス

スライドドア|幅700×高さ500mm×2枚

面の広いスライドドアには大きめのマグネット。サービス名と電話番号を、離れた場所からも読める大きさにします。

白いワゴン車のドアに、紺の地に黄色の文字で「さくら学習塾」と書かれたマグネットが貼られ、夕方の住宅街を走っている様子

5. 学習塾の送迎車

左右のドア|幅600×高さ300mm×2枚

塾の名前とロゴを入れ、送迎中だとわかるようにします。夜も走るなら、白や黄色の明るい色を選ぶと見つけやすくなります。

移動販売の軽トラックのドアに、赤い地に白い文字で「やきいも」と大きく書かれたマグネットが貼られ、荷台に販売用の箱が載っている様子

6. 移動販売の軽トラック

左右のドア|幅400×高さ200mm×2枚

商品名を大きく、店の名前とSNSは小さく。販売のない日は外して、ふだんの車として使えるのがマグネットの利点です。

※画像はイメージです(社名・店名・電話番号はすべて架空)。

ロゴや社名のデータがなくても、デザインから頼めます(サインシティのデザイン料は別、税抜5,000円〜)

デザインから頼む(サインシティ)›何台分もまとめて相談する(CUVIC大阪)›

値段と作り方:注文する・無地のマグネットで自作する

印刷込みのマグネットは、グループのキュービック東京の参考価格で、幅600×高さ300mmが1枚3,850円(税込・送料別)です。他社の公開価格では、同じくらいの大きさで1枚約4,000〜8,000円、10枚まとめると1枚約2,500〜4,700円でした。サインシティの車用マグネットは、厚さ0.8mmの国産強磁力マグネットシートに、屋外看板にも使われる塩ビシートでラテックスインクのフルカラー印刷をし、UVカットのラミネートを貼る仕様です。丸い形や、ロゴの輪郭に沿った形に切るのも、型なしでできます。大きさと枚数を伝えて、1枚から頼めます。

※他社の価格は、幅600×高さ250〜300mm前後のフルカラー印刷の1枚あたりの税込価格。2026年10月に、ネット通販で税込価格を公開している5社(1枚の価格は4社、10枚の価格は3社)を確認した範囲です。送料は1社が込みでほかは別、ラミネートを選ぶ方式の会社を含みます。

  1. ドアを測る貼りたい場所に磁石が付くかを確かめ、平らな部分の幅と高さを左右とも測ります。
  2. 入れる文字を決める社名(ロゴ)と電話番号を基本に、業種がわかる一言を足す程度にします。
  3. データを送るか、デザインを頼むIllustratorのデータがあれば入稿、なければデザインから頼めます。今あるロゴの画像や、手書きのラフを添えると伝わりやすくなります。
  4. 製作グループのキュービック東京の目安では、データが決まってから実働5〜7日ほどで発送、デザインからなら実働10日ほどです。
  5. 車体を拭いてから貼る車体とマグネットの裏の汚れと水気を拭き取り、平らな面にすき間なく貼ります。

無地のマグネットに、カッティングシートの文字を貼って作る

文字が1〜2色なら、無地のマグネットにカッティングシートの切り文字を貼って作る方法もあります。サインシティでは、車両用マグネットシート(白・異方性・0.8mm)が幅500mm×5mで13,310円、幅620mm×5mで16,390円(税込)です。必要な大きさに切って使えるので、何台分もまとめて作るときにも向きます。切り文字は店舗カッティングシートで、文字を送って作ってもらえます。マグネットに貼る手順は、車体に貼るときと同じで、カッティングシートの貼り方が参考になります。

剥がれ・跡を防ぐ使い方

すき間の水分・砂ラミネート(UVカット)印刷の色あせ・傷を防ぐ印刷・切り文字インクジェット出力やカッティングマグネット(ゴム磁石)車両用は厚さ0.8mm前後塗装水分がこもると跡・変色のもと車体の鉄板鉄でないところには付かない
車に貼ったマグネットシートの断面(厚みは誇張しています)。すき間にこもった水分や砂が、跡や変色、傷の原因になる

マグネットと車体のあいだには、目に見えないすき間があり、雨や洗車の水、砂ぼこりが入り込みます。ニチレイマグネットのカタログは、屋外や高温の場所では、塗装への貼り付き(ブロッキング)や塗装の汚れ、サビが出ることがあるとし、予防として、2〜3日に1回は外して吸着面を清掃するよう書かれています。外す頻度は、資料によって違います。

資料 外す頻度・注意
ニチレイマグネット
マグネットのメーカー
2〜3日に1回外して、吸着面を清掃するのをすすめる
トヨタ系の公式グッズ
TOYOTA GAZOO Racing
1週間に1回以上外す。洗車のときは必ず外す。高速道路では剥がれるおそれ
サンワサプライ
取扱説明書
定期的に外して貼る場所を変える。夏は毎日。洗車・高速・長く乗らないときは外す
キュービック東京
グループ
週1回程度外して両面を拭く。高速道路と洗車機の前は外す
海外のメーカー
Drytac・Magnum
毎日外して拭く。新しい塗装は約90日(クリア塗装は60日)あける

※各社の取扱説明書・製品ページ・カタログの記載(日本語は原文の要旨、海外のメーカーは訳)。

どの資料も、試験で決めた頻度を示しているわけではありません。毎日から週1回の幅のなかで、夏の炎天下、雨や洗車のあと、長く乗らないときほど短くするのが安全です。走行中の速度の上限を数字で示したメーカーの資料は見当たらず、高速道路の前は外す、または剥がれに注意するよう書くメーカーがあります。端が少し浮いているだけでも風が入るので、貼るたびに端を指でなぞって確かめます。

  • 貼る前に、車体とマグネットの裏を拭いて、よく乾かす
  • 平らな面にすき間なく貼り、端が浮いていないか指でなぞる
  • 外すときは角ではなく、辺を持ってはがす
  • 高速道路・洗車機の前、長く乗らないときは外して車内に保管する
  • 貼るたびに位置を少しずつずらし、日焼けの色の差を防ぐ
  • 新しく塗装した車は、塗装が落ち着くまで貼らない(海外のメーカーは約90日)
  • 保管は平らな場所に。マグネットの面どうしを重ねない
白い社用車のドアから外したマグネットシートを片手に持ち、もう片方の手で車体の貼っていた部分を布で拭いている手元
外したら、車体とマグネットの裏を拭いて乾かしてから貼り直す

社名を隠したいときは、無地のマグネットを上から

社名の入った車を休日に使うときや、訪問先によって社名を出したくないときは、車体の色に近い無地のマグネットを社名の上から貼る方法があります。白い車なら白の無地のマグネットが目立ちません。もともと社名を出したくない業種なら、社名を入れずにロゴだけのマグネットにする方法もあります。

ただし、表示の義務がある車は隠せません。産業廃棄物の収集運搬車は、運搬しているあいだは表示が要ります。緑ナンバー・黒ナンバーの車や、白ナンバーの普通・小型の貨物車(会社のバンやトラック)も、使用者の名称などを外側に表示する決まりがあります(次の節)。

社用車の表示のルール:窓・屋外広告物・名称の表示

決まり 内容
窓ガラス
保安基準 第29条
前の窓と、運転席・助手席の横の窓には貼れない(運転席より後ろの窓は、この決まりの対象外)
ナンバープレート
道路運送車両法 第19条(軽自動車は第73条)
ナンバープレートを覆わない(あわせて、ライトや反射器の上にも貼らない)
屋外広告物(大阪市)
屋外広告物申請 Q&A
車に広告物を出すときは許可申請の対象。自社の名称などの自家用広告物は7㎡を超えると申請、ほかの会社の広告は大きさに関係なく申請
屋外広告物(東京都など) 東京都は名称・店名・商標だけなら許可不要、事業の内容を表示するなら許可。東京都・横浜市・京都市は反射・蛍光の材料を使わない
名称の表示
道路運送法 第95条
軽の自家用・定員10人以下の自家用乗用車・自家用の特殊自動車などを除く車は、使用者の氏名・名称又は記号を外側に表示(緑・黒ナンバーのほか、白ナンバーの普通・小型の貨物車も対象)
産廃の収集運搬車
廃棄物処理法施行規則 第7条の2の2
車体の両側面に、運搬車である旨は140ポイント以上、氏名・名称(収集運搬業者は許可番号の下6けたも)は90ポイント以上。書面も備え付ける
危険物の運搬
危険物の規制に関する規則 第47条
0.3m平方の黒地の板に、黄色の反射材で「危」。車の前後に

※2026年10月21日時点。屋外広告物の扱いは自治体ごとに違い、大阪府の条例には移動する広告物の定めがなく(府の質疑応答集)、大阪市・堺市・吹田市・茨木市など10市はそれぞれの条例で扱います。使用の本拠の自治体の窓口で確かめてください。

窓ガラスに貼れないのは、前の窓と、運転席・助手席の横の窓です。運転席より後ろの窓は、保安基準のこの決まりの対象外ですが、東京都の屋外広告物の案内は、車体の窓やドアのガラス部分に広告物を表示しないよう求めています。社名や広告は、窓ではなくドアやボディに貼るのが基本です。

屋外広告物の条例は、自治体ごとに扱いが違います。大阪市は、自動車に広告物を出すときは許可申請の対象とし、自社の名称などを表示する自家用広告物は7㎡を超える場合に申請が必要としています。ドアに貼る幅600×高さ300mmのマグネットは1枚0.18㎡なので、自社の社名入れなら、ふつうは申請の対象になりません。ほかの会社の広告を載せる場合は、大きさに関係なく申請が必要です。

産業廃棄物の収集運搬車の表示

幅600×高さ190mmのマグネットに入れた例(実際の比率)約5cm約3cm1「産業廃棄物収集運搬車」140ポイント(約5cm)以上2氏名・名称と許可番号(下6桁)90ポイント(約3cm)以上3車体の両側面にマグネットでもよい(はがれ落ちないもの)
産業廃棄物収集運搬車の表示の例(文字はフォントの大きさを140ポイント・90ポイントにして比率どおりに描画。社名と番号は架空)

産業廃棄物を運ぶ車は、車体の両側面に、産業廃棄物の収集運搬車であることと氏名又は名称を表示し(収集運搬業者は許可番号の下6けたも)、許可証の写しなどの書面を備え付けます(廃棄物処理法施行規則 第7条の2の2)。文字の大きさは、運搬車であることは140ポイント以上、それ以外は90ポイント以上で、環境省のパンフレットの説明では、約5cm・約3cmです。ポイントは文字の枠の大きさなので、実際の字の高さはこれより少し小さくなります。少し大きめに作れば、基準を下回る心配がありません。

表示はマグネットでもかまいません。宮城県は「マグネットシート等を用いることも可能です」とし、走行中にはがれ落ちないものを使うよう求めています。千葉県の案内にも、必要な事項を書いたマグネットシートを貼る方法が載っています。サインシティには、産業廃棄物収集運搬車表示のマグネット標識(ユニット製)があり、社名と許可番号を入れたオーダーのマグネットも1枚から作れます。

白い2tトラックの荷台の側面に、「産業廃棄物収集運搬車」と社名、許可番号が黒い文字で入った横長のマグネットが貼られている様子
産業廃棄物の収集運搬車は、両側面に表示する

緑・黒ナンバー、白ナンバーの貨物車の名称の表示

道路運送法第95条は、自動車を使う人に、使用者の氏名・名称又は記号を、車の外側に見やすいように表示するよう定めています。対象から外れるのは、自家用の軽自動車、定員10人以下の自家用乗用車、自家用の特殊自動車と、施行規則で定める警察用などの車だけです。表示が要る車の代表例は事業用の緑ナンバー・黒ナンバーですが、白ナンバーの普通・小型の貨物車(会社名義の1ナンバー・4ナンバーのバンやトラック)も除外に入っていないので、表示の対象です。

文字の大きさの決まりはありませんが、黒ナンバー(貨物軽自動車運送事業)について、宮城運輸支局は、両側面に氏名又は名称(屋号)を「はっきりと消えないもので」表示するよう案内しています。マグネットで足りるかは、管轄の運輸支局に確かめるか、カッティングシートで貼っておけば迷いません。

何年も貼るなら、カッティングシートで社名を入れる

外す手間をかけられない車や、表示の義務がある車は、カッティングシートで社名を入れます。3Mのスコッチカルは、日本国内の標準的な環境で屋外の垂直面に貼った場合、Jシリーズで約5年、XLシリーズで約8年の耐候性があります。グループのCUVICは、カッティングシートでの車両マーキング(社用車の文字入れ)を受けていて、258色のシートや、夜に光を反射するシートも選べます。

自分で貼るなら、切り文字を注文して、ドライ貼りで貼ります。車はワックスやコーティングを落とし、気温と車体の表面がどちらも16〜32℃のときに貼るのが、3M(米国)の車両施工の手引きがすすめる条件で、詳しくはカッティングシートの貼り方に書きました。

白いワンボックス車の側面に、紺色のカッティングシートの社名とロゴ、電話番号が貼られている様子
何年も貼るなら、カッティングシートで社名を入れる

車のマグネットシートについてよくある質問

リース車やレンタカーにも貼っていいですか?

まず契約を確かめます。グループのキュービック東京も、リース車は規約の確認をすすめています。マグネットを貼ったままにすると、塗装の跡や日焼けの色の差が残ることがあり、返すときに原状回復を求められるおそれがあります。貼るなら、外して拭く間隔を短めにし、長く乗らない日は外して車内に保管します。

車のマグネットは、何年くらい使えますか?

グループのキュービック東京は、車・屋外で3年前後(1〜5年)を目安にしています。マグネットのメーカーが屋外の耐候年数を示した資料は見当たらず、日の当たり方や外す回数で大きく変わります。端が反ってきた、表面にひびが入った、色があせて文字が読みにくくなった、といった変化が出たら作り直しどきです。

100円ショップや家庭用のマグネットシートで作れますか?

薄いシートは磁力が弱く、走行中の風で外れやすくなります。車には、車両用とされる厚さ0.8mm前後のシートを使います。マグネットのメーカーのニチレイマグネットは、紙のように印刷できる「マグネペーパー」は屋外サイン用ではないとして、車両ステッカーへの使用を避けるよう書いています。

光る(反射する)マグネットを貼ってもいいですか?

社名や広告には、反射材を使わないほうが安全です。東京都・横浜市・京都市は、車体の広告物に反射・蛍光の材料を使わないよう求めています。保安基準の細目を定める告示(第218条)も、前方に赤色、後方に白色の光を反射する反射器を備えてはならないと定めています。工事車両の注意喚起などで使うときも、色と貼る位置を確かめます。

片側のドアだけに貼ってもいいですか?

自社の宣伝として貼るだけなら、片側でもかまいません。ただし、産業廃棄物の収集運搬車は車体の両側面に表示する決まりで、黒ナンバーの車についても、運輸支局が両側面に名称を表示するよう案内しています。こうした表示の義務がある車は、左右の両方に貼ります。

マグネットの跡が日焼けで色違いになったら?

マグネットを貼った部分は紫外線が当たらないため、まわりと色の差が出ることがあると、サンワサプライの取扱説明書や海外のメーカー(Magnum)も注意しています。防ぐには、外して拭くたびに、貼る位置を少しずつずらします。できてしまった色の差が磨きで目立たなくなるかは塗装の状態によるので、車の塗装の専門店に相談します。

社用車の社名入れは、マグネットもカッティングシートも

車用マグネットは、サインシティで1枚から頼めます。デザインから頼みたい、何台分もまとめて作りたい、カッティングシートで長く貼りたい、といったご相談は、CUVIC大阪が承ります。車の写真とドアの寸法を送っていただくと、話が早く進みます。

0120-944-599受付時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休み)

参考資料

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