展示会・店舗のタペストリー作成|使い方12例とサイズ・値段、掛け方・防炎、デザイン依頼

タペストリーは、布に印刷して上下にパイプを通し、壁やパネル、天井から吊るす販促物です。展示会なら、1小間(間口2,970mm・高さ2,700mm)の壁に幅900mm・高さ1,800mmを3枚、店の中なら幅600mm前後のものを壁や天井に掛けるのが、よくある使い方です。1枚の値段は、オリジナルで作ると数千円から2万円台で、サインシティのオリジナルタペストリー(トロマット製)は3,410円から作れます(税込、2026年10月16日時点)。

作る前に確かめたいのは、置く場所の寸法と防炎です。展示会場や、飲食店・物販店の店内で壁に沿って下げる布は、消防本部の基準で防炎の対象に含まれ、防炎ラベルの付いた生地で作ります。デザインは、下の使い方12例から近いものを選び、ロゴのデータと伝えたいことを送れば、デザインから頼めます。展示会のバックパネルやテーブルクロスと同じデザインで、一式そろえることもできます。

展示会場の通路から見た、同じデザインでそろえた縦長のタペストリーが壁に並ぶブース
展示会では、小間の壁に縦長のタペストリーを並べる使い方がよく見られます

タペストリーとは?用途で決まるサイズ・生地・掛け方

タペストリーは、もとは壁に掛ける織物の飾りのことですが、看板や販促の分野では、布にフルカラーで印刷して上下に棒(パイプ)を通し、紐で吊るすものを指します。布ポスター、布バナーとも呼ばれます。紙のポスターより破れにくく、巻いて運べるので、展示会のたびに持ち歩く会社や、季節ごとに掛け替える店に向く形です。

使う場所 合うサイズ・生地・掛け方
展示会の小間の壁
間口2,970mm・高さ2,700mm
W900×H1,800mmを1面に3枚。防炎のトロマット。パネルの上の枠にフックで掛ける
説明会・セミナー
長机の後ろ・演台の横
W900×H1,800mmを2枚、またはW600×H1,800mmをスタンドに。トロマット
店内の壁
飲食店・物販店・サロン
W600×H900mm〜W600×H1,800mm。防炎のトロマット。壁のフックやバーに掛ける
店内の天井
売り場の通路の上
W600×H900mm前後。両面なら透けない生地。天井の金具から吊るし、下にウエイト
ショーウィンドウ
窓の内側から外へ
窓の幅に合わせる。両面に見せるなら透けない生地
店先・キッチンカー
屋外
屋外用のターポリン。スタンドや車体のフックに掛ける

※サイズは一般的な例。展示会の小間の寸法は、POWTEX 2025の出展社マニュアル(インテックス大阪)の1小間です。会場や主催者によって違います。

防炎がいるかどうかは、置く建物の用途で決まります。くわしくはお店で掛けるときの決まりにまとめました。建物や会場に掛ける大きな幕は垂れ幕・懸垂幕の値段とサイズ、店の軒先の幕は日除け幕・布の看板の選び方で取り上げました。

タペストリーの使い方12例(展示会・店舗・イベントのデザインの参考に)

業務用のタペストリーを、使う場面ごとに12例並べました。どれもイメージ画像です。頼むときに「No.5のような感じで」と番号や画像を添えると、デザイナーにイメージが伝わりやすくなります。

展示会の小間の白い壁に、同じ紺色のデザインでそろえた縦長のタペストリーが3枚並んでいる様子

1. 展示会の壁に3枚並べる

展示会の1小間|W900×H1800×3枚

製品の写真を1枚ずつ大きく入れ、上に短いキャッチを置きます。3枚の色と文字の位置をそろえると、壁全体が1つの絵に見えます。

白と青の格子にロゴを並べた大判のタペストリーが、展示会ブースの正面の壁に掛かっている様子

2. 大判1枚で社名を大きく

展示会の正面・説明会|W1200×H2000

社名とロゴを格子に並べると、写真に写ったときも社名が読めます。サインシティの大判タペストリーは、格子柄のデザイン費が無料です。

長机の後ろに、社名と働く人の後ろ姿の写真を入れたタペストリーが2枚掛かった、合同企業説明会のブース

3. 会社説明会の長机の後ろに

採用説明会・合同企業説明会|W900×H1800×2枚

社名と、働く人の後ろ姿の写真、短い一言だけにします。日付を入れなければ、毎年の説明会で使い回せます。

セミナー会場の演台の横に、テーマ名を大きく入れた縦長のタペストリーがスタンドで立っている様子

4. セミナーの演台の横に

セミナー・講演会|W600×H1800+スタンド

テーマの名前を大きく入れ、演台の横にスタンドで立てます。登壇者の写真に一緒に写るので、主催者名は上のほうに置きます。

木の壁の飲食店で、料理の写真と短い品名を入れたタペストリーが壁に掛かっている店内

5. 飲食店の壁に季節のメニュー

飲食店の店内|W600×H900

料理の写真を大きく、品名と値段は短く入れます。季節ごとに掛け替えると、来るたびに違う品が目に入ります。

スーパーの売り場の天井から、赤い文字の両面のタペストリーが通路の上に何枚も吊るされている様子

6. 売り場の天井から吊るす

スーパー・ドラッグストア|W600×H900・両面

通路の奥からも見えるよう高い位置に吊るし、「セール」や売り場の名前を大きく入れます。両面に印刷すると、どちらから歩いてきても読めます。

明るい美容室の店内の壁に、余白の多い落ち着いた色のタペストリーが掛かっている様子

7. サロンの店内の壁に

美容室・エステ・ネイル|W600×H1800

写真と余白を多めにとり、文字はブランド名とメニューの名前だけにします。内装に合わせた落ち着いた色がなじみます。

路面店のショーウィンドウの内側に、外に向けて季節のキャンペーンのタペストリーが吊るされている様子を外から見たところ

8. ショーウィンドウに吊るす

路面店の窓の内側|透けない生地・両面

窓の内側から外に向けて、季節のキャンペーンを見せます。外からも店の中からも見えるので、透けない生地で両面にします。

店の入口の脇に、スタンドに掛けた「テイクアウト」の文字のタペストリーが立っている様子

9. 店先にスタンドで出す

店の入口|屋外用のターポリン

「テイクアウトできます」など、通りがかりの人に向けた短い言葉を入れます。自分の敷地の中に置き、歩道には出しません。

キッチンカーの側面に、料理の写真とメニュー名を大きく入れたタペストリーが掛かっているイベント会場の様子

10. キッチンカーの側面に

キッチンカー|屋外用のターポリン

料理の写真とメニューの名前、値段を大きく入れます。車体と同じ色でそろえると、遠くからでも同じ店だとわかります。

工場の休憩所の壁に、安全のスローガンを大きく入れたタペストリーが掛かっている様子

11. 工場・オフィスの理念や標語

会社の中の壁|W900×H1800

経営理念や安全のスローガンを、遠くから読める大きさで1行ずつ入れます。張り紙より丈夫で、来客の目にも留まります。

ホテルの宴会場の受付の横に、記念のロゴと「Welcome」の文字を入れたタペストリーがスタンドで立っている様子

12. 式典・周年の受付に

創立記念・祝賀会の受付|W900×H1800+スタンド

記念のロゴと「Welcome」の文字を入れ、受付の横に立てます。会場の写真にも写るので、色は会社のカラーでそろえます。

1・3・11のように縦長を並べる使い方なら、サインシティのオリジナルタペストリー(トロマット製)、2のように大きく1枚で見せるなら大判(W1,200×H2,000mm)、9・10の屋外なら屋外用のターポリン製が合います。用意されたデザインから選んで作るデザインセット品(W900×H1,800mm)もあり、デザイン込みで10,780円からです。キッチンカーの装飾全体は、キッチンカー装飾のポイントと看板の種類で取り上げました。

展示会のタペストリーは何枚・どの大きさ?小間の壁から決める

展示会では、まず小間の壁の寸法を確かめます。インテックス大阪で開かれたPOWTEX 2025の出展社マニュアルでは、1小間が間口2,970mm×奥行き2,970mm×高さ2,700mmで、陳列や装飾、表示の高さは床から2.7m以下(10小間以上の独立小間は、通路から下げるなどの条件つきで4.0mまで)と決められていました。東京都産業労働局が公開している展示会の資料「標準小間等の詳細」でも、基礎小間(大)は同じW2,970×D2,970×H2,700mmです。

幅900mmのタペストリーなら、2,970÷3=990mmなので、1面に3枚がすき間を残して並びます。高さ1,800mmを、上端をパネルの上(2.7m)にそろえて掛けると、下端は床から0.9mで、長机(高さ約70cm)より上に出ます。ブースの前に人が立っても、上の約1mは頭越しに見えます。

1小間(間口2,970×高さ2,700mm)長机上端 2,700mm小間の高さの上限頭越しに見える上の約1m人の頭 約1.7m下端 900mm長机は高さ約700mmW900×H1,800mmを3枚(2,970÷3=990mm)
1小間の壁にW900×H1,800mmを3枚掛けた例(縮尺どおり。小間の寸法はインテックス大阪で開かれたPOWTEX 2025の出展社マニュアル、人は身長170cm)
高さ 上端を2.7mにしたときの見え方
高さ900mm
下端は床から1,800mm
全体が人の頭より上に出る。天井吊りや高い位置に
高さ1,800mm
下端は床から900mm
長机より上に出る。下の約0.8mは人に隠れやすい
高さ2,000mm
下端は床から700mm
長机より上に出る。下の約1.0mは人に隠れやすい
高さ2,400mm
下端は床から300mm
床近くまで届く。机を置くと下の約0.4mは隠れる

※人の頭の高さは身長170cm、長机は高さ70cmとして計算。

間口が2m前後の小間では、1面に2枚です。幅900mmでそろえて作っておくと、3mの小間でも2mの小間でも同じタペストリーを使い回せます。角小間なら、正面と通路に面した側面の両方に掛けられます。

掛け方は、会場と主催者の規程に従います。POWTEX 2025では、小間のシステムパネルやビーム(上の枠)を切ったり釘を打ったりできず、会場の天井・柱・壁から吊り下げることも禁止されていました。インテックス大阪の利用案内では、天井から吊るす物はバナーや幕類に限られ、事前に届出書を出して承認を得なければなりません。ふつうは、パネルの上の枠に引っかけるフックか、床に置く自立式のスタンドで掛けます。パネルにテープやピンを使ってよいかは、出展社マニュアルで確かめておきます。

文字の大きさは「どこから読ませたいか」で決める

国土交通省のバリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)は、駅などの案内表示の和文の文字の高さを、4〜5mから読ませるなら20mm以上、10mなら40mm以上、20mなら80mm以上、30mなら120mm以上を、最低限の目安としています。距離1mにつき4mmの比率です。これを幅900mmのタペストリーに当てはめると、1行に入る文字数が決まります。

距離 文字の大きさ・1行の文字数
約5m
ブースの前で足を止めた人
文字の高さ20mm以上・1行に36文字まで
約10m
通路を歩きながら、少し離れた所から
文字の高さ40mm以上・1行に18文字まで
約20m
通路の先・店の奥から
文字の高さ80mm以上・1行に9文字まで
約30m
広い会場・売り場の端から
文字の高さ120mm以上・1行に6文字まで

※文字の高さは国土交通省「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン 旅客施設編」(令和7年9月)参考2-2-3の目安。文字数は、幅900mmから左右50mmずつの余白を除いた800mmに、1文字を文字の高さの1.1倍の幅で並べた計算です。

写真省エネ診断文字の高さ120mm → 約30m1行に6文字まで電気を見える化文字の高さ80mm → 約20m1行に9文字までセンサーを付けるだけ文字の高さ40mm → 約10m1行に18文字までその日から使えますサンプル工業株式会社 ブースA-12文字の高さ20mm → 約5m1行に36文字まで
W900×H1,800mmに4つの大きさの文字を入れた例(縮尺どおり。読める距離は国土交通省のガイドラインの目安、1行の文字数は左右50mmの余白を除いた800mmで計算)

展示会の通路では、立ち止まらずに通り過ぎる人のほうが多くなります。いちばん伝えたいことは6文字前後にまとめて120mm前後の大きさで上に置き、説明は40mmで2〜3行まで、社名やブース番号は小さくてもかまいません。離れた所からはキャッチだけ、近づいた人には説明も読める、という2段構えにすると、文字を詰め込まずに済みます。色の組み合わせによる見やすさの違いは、のぼりデザインの作り方で明るさの比を数字で比べました。

生地とパイプの選び方:トロマット・ターポリン・ポンジ・スエード

業務用のタペストリーで使う生地は、主に4種類です。屋内の展示会や店内ならトロマット、屋外ならターポリンが基本です。

生地 向く使い方と特徴
トロマット
ポリエステルの厚手の布
展示会・店内の定番。厚手(約0.32mm)で裏に透けにくく、折りたためる。防炎の生地も選べる
ターポリン
ビニールでおおった生地
屋外・キッチンカー向け。雨に強く、汚れを拭ける。厚く(約0.35mm)重い。引っかくとインクがはがれることがある
ポンジ
のぼりと同じ薄い布
最も安い。裏から透けて見える。屋外では3か月ほどで交換するのが目安
遮光スエード
光を通さない布
両面に印刷できる。窓や天井から吊るして両側に見せるとき向き。価格は高め

※厚み・屋外の交換の目安は、印刷会社の解説(イタミアート「タペストリーの素材と選び方」)。同じ会社のW600×H900mmの価格は、ポンジ1,390円、トロマット2,310円、ターポリン3,755円、遮光スエード9,935円でした。ターポリンの扱いの注意は、旗・幕の専門店の解説によります。

サインシティのオリジナルタペストリーは、屋内向けのトロマット製と、屋外用のターポリン製の2種類で、どちらも防炎加工を選べます。上下のパイプは、軽くて安い塩ビやABS樹脂、たわみにくいアルミ、店内になじむ白木調・ケヤキ調などがあります。サインシティのタペストリーバーは、幅900mmに合う直径15mm・長さ915mmのもので1本1,540円(税込、キャップ付き)で、上下に2本使います。上下のバーのクリップで表示面を挟むだけのクイックロックバーなら、表示面を差し替えて同じバーを使い回せます(紙のポスター向けの商品なので、布に使うときは注文前に確かめます)。

タペストリーの値段:1枚の相場と、展示会の一式の目安

サインシティでは、オリジナルのタペストリーを1枚から作れます。一覧に出ている価格は次のとおりです。サイズや防炎加工、枚数は商品ページで選びます。

商品 一覧の価格(税込)
オリジナルタペストリー
トロマット製・屋内
3,410円〜
屋外用オリジナルタペストリー
ターポリン製・上下棒袋
4,180円〜
大判オリジナルタペストリー
トロマット製・W1,200×H2,000mm
10,560円〜
格子柄デザイン費無料
デザインセット品
トロマット製・W900×H1,800mm
10,780円〜
一覧から選ぶデザイン込み
既製デザインの店内タペストリー
W600×H520mmなど
1,980円

※サインシティの一覧の表示価格(2026年10月16日時点)。最も安い条件の価格で、サイズ・防炎・枚数で変わります。送料は商品ページで確かめます。

ほかの通販の公開価格も、定番のW900×H1,800mmで並べました。同じ大きさでも、生地、パイプや紐が付くか、防炎か、何日で出荷するかで、1枚3,000円台から2万円台まで開きが出ます。

W900×H1,800mmの1枚 公開価格
通販A
ポンジ/ターポリン・パイプと紐付き
3,256円/6,600円
税込。ターポリンの防炎加工は+1,650円
通販B
トロマット・パイプと紐付き
4,220円
税込。1,800×900mm
通販C
パイプと紐付き
5,555円〜
税込
通販D
トロマット・バーと紐が標準で付く
13,000円
税別。〜1.62㎡の区分
展示会の装飾会社E
側面用・パイプ付き
19,500円〜
税別。防炎の生地は24,000円〜

※2026年10月16日時点の各社の公開価格。Aはサインパートナー、Bはアドフラッグ、Cはパプリ by ASKUL、Dは旗・幕の専門店(バーの料金が含まれるかは見積もりで確認)、Eはお得ブース装飾。送料・デザイン料は含みません。

防炎の生地にすると、1枚あたり税込で1,650円から4,950円ほど上がる例があります。展示会で使う予定があるなら、最初から防炎の生地で頼んでおくと、会場ごとに作り直さずに済みます。

展示会では、タペストリーだけでなく、バックパネルやテーブルクロス、のぼりまで同じ色とロゴでそろえると、離れた通路からでも1社の展示だとわかります。サインシティでの一式の価格の目安は次のとおりです。デザイン例とサイズはバックパネルのデザイン例12点に載せました。

そろえるもの 価格の目安(税込)
タペストリー トロマット 3,410円〜
バックパネル3×3 幕込み 53,680円〜
テーブルクロス 前掛けタイプ 11,000円〜
ロールアップバナー 幅850mm 本体8,800円〜
のぼり旗 600×1,800mm 1,562円〜
1〜9枚の場合

※サインシティの公開価格(2026年10月16日時点)。ロールアップバナーは本体の価格で、印刷は別です。デザイン料は別にかかります。

同じ青いデザインでそろえたタペストリー、バックパネル、テーブルクロス、のぼりが並ぶ展示会のブース
色とロゴをそろえると、ブース全体が1つのデザインに見えます

タペストリーと同じデザインで、一式そろえて頼めます

展示会ツールを見る(サインシティ)›

お店で掛けるときの決まり:防炎・天井から吊るす・窓・店先

店内で壁に下げる布は、防炎の対象になる

消防法は、劇場、飲食店、物品販売店舗、展示場、ホテル、病院などの「防炎防火対象物」で使うカーテンや暗幕、じゅうたん、展示用の合板などに、一定の防炎性能を求めています(消防法第8条の3、施行令第4条の3)。高さ31mを超えるビルと地下街も対象です。法令の物品名に「タペストリー」という言葉はありませんが、東京消防庁は防炎対象物品の例に「室内装飾のために壁に沿って下げられている布製のもの」と「布製ののれん、装飾幕、紅白幕等で、下げ丈が概ね1メートル以上のもの」を挙げています。堺市消防局の審査基準でも、この2つは防炎対象物品に含まれます。

掛ける場所 防炎ラベルが要るか
展示会場
展示場は防炎防火対象物
要る。会場の規程でも求められる(インテックス大阪は「装飾における資材はすべて防炎加工」)
飲食店・物販店・ホテル・病院など
店内の壁に下げる
要る。壁に沿って下げる布製の装飾は、防炎対象物品に含まれる。「下げ丈おおむね1m以上」の条件を付ける消防本部もあるので、丈が1m未満なら所轄の消防署に確かめる
同じ店で天井から吊るす
下げ丈がおおむね1m以上
対象になることがある。のれん・装飾幕は下げ丈おおむね1m以上が目安。所轄の消防署に確かめる
事務所・工場・学校
幼稚園などを除く
用途としては義務の対象外。ただし高さ31mを超えるビルや地下街にあれば対象
屋外
店先・外壁
堺市・大分市の審査基準では、外壁に沿って垂れ下がる広告幕と、のぼり(独立したさお等に掲げる旗)は防炎対象物品に含めない

※防炎防火対象物は、消防法施行令第4条の3第1項(別表第一の(1)〜(4)項、(5)項イ、(6)項、(9)項イ、(12)項ロ、(16の3)項)と、消防法第8条の3の高層建築物・地下街。複合ビルでは、これらの用途に使う部分が対象です。対象に当たるかの判断は所轄の消防署が行います。壁に下げる布の丈の条件と屋外の扱いは、堺市・大分市の審査基準によります。

防炎ラベル(防炎表示)を付けられるのは、消防庁長官の登録を受けた者だけです(消防法第8条の3第2項、施行規則第4条の4)。この表示か、JISなどの指定表示がないものを、防炎物品として販売したり、販売のために陳列したりしてはならない、と消防法は定めます(第8条の3第4項)。あとから防炎加工をすればよいと考えがちですが、POWTEX 2025のマニュアルは、布の防炎処理は浸して行うため、アクリルやポリエステルを20%以上含む布は二次加工ができないとしています。トロマットはポリエステルの布なので、防炎が要る場所で使うなら、注文のときに防炎の生地を選びます。

キッチンカーは防炎の義務がある建物の用途にあたらず、店先の外壁に沿って下げる広告幕やのぼりも、堺市・大分市の審査基準では防炎対象物品に含めないとされています。ただし、屋内のイベント会場や商業施設の中に出店するときは、主催者や施設が防炎ラベルを求めることがあります。

天井から吊るすときは、スプリンクラーと誘導灯を避ける

天井から吊るすと、通路の奥や売り場の遠くからでも目に入ります。ただし、スプリンクラーの近くには吊るせません。消防法施行規則は、閉鎖型スプリンクラーの標準型ヘッドについて、ヘッドのデフレクター(水を散らす部分)から下方0.45m以内、かつ水平方向0.3m以内には何も設けない、と定めています(第13条の2第4項第1号ホ)。非常口や通路の誘導灯のまわりにも、誘導灯とまぎらわしいものや、誘導灯をさえぎる広告物・掲示物を設けてはいけません(第28条の3第4項第8号)。

天井下0.45m横0.3m非常口1231スプリンクラーヘッドの下0.45m・横0.3mには何も置かない(消防法施行規則 第13条の2)2非常口や通路の誘導灯をさえぎらない(消防法施行規則 第28条の3)3下のパイプにウエイトを付けて、空調の風で揺れたり回ったりしにくくする
天井から吊るすときに避ける所(W600×H900mmの例。スプリンクラーの範囲は閉鎖型の標準型ヘッドの場合)

テナントで入っている店では、天井に金具を付ける前にビルの管理会社の承認を取ります。天井の材質によって使える金具が違い、照明や火災の感知器、防犯カメラを隠す位置も避けます。下のパイプにウエイトを付けると、空調の風で揺れたり裏返ったりしにくくなります。サインシティには、ポスターハンガー・POPハンガーや、天井から吊るしたタペストリー用のウエイト(9,790円、税込)もあります。

窓の内側から外に見せる、店先に出す

窓ガラスの内側に吊るして外に見せるものは、大阪市の屋外広告物の許可の対象外です。大阪市の「屋外広告物申請 Q&A」は、ガラスの内側から貼り付けて表示するものを「屋内に設置しているもの」として扱っています。ただし、御堂筋や堺筋などの重点届出区域では、ガラス面の内側に貼り付ける広告物も、都市景観条例の届出の対象になります(大阪市「景観読本」)。

店先にスタンドで出すタペストリーは屋外広告物にあたります。大阪市では、店名や営業の内容を自分の店に出すもので、表示面積が1つ7㎡以内なら許可はいりません(屋外広告物条例第7条第1項第3号、施行規則第7条第1項)。ただし、御堂筋・堺筋などの重点届出区域では、7㎡以下の自家用の広告物も都市景観条例の届出の対象です(大阪市「景観読本」)。歩道にはみ出して置くことはできません。大阪市は、看板や商品で道路をふさぐことを道路法43条と道路交通法76条3項に違反する行為としています。自分の敷地の中に置き、風の強い日はしまいます。

デザインから頼む流れと、用意するもの

データを作れなくても、ロゴのデータと伝えたいことがあれば、デザインから頼めます。頼み方は4段階です。

  1. 使う場所とサイズ・枚数を決める展示会なら小間の寸法と高さの制限、店なら掛ける壁や天井の写真を用意します。
  2. ロゴのデータと、入れたい文字・写真を送るロゴはIllustrator(.ai)のデータ。この記事の使い方の番号や、参考にしたい画像を添えると伝わりやすくなります。
  3. デザインを確認する文字の大きさは、画面で拡大せず、実際の大きさの比率で見て確かめます。
  4. 生地・防炎・パイプを決めて注文する印刷して、パイプと紐を付けた状態で届きます。

頼む前に、次のことを決めておくとやり取りが早く進みます。

  • 使う場所の寸法(展示会は小間の間口と高さの制限、店は壁・天井の写真)
  • サイズと枚数、片面か両面か
  • ロゴのデータ(.ai)と、色の指定(DICなどの色番号があれば)
  • 入れたい文字(いちばん伝えたい一言と、説明を3つまで)
  • 使いたい写真(できるだけ大きなサイズの元データ)
  • 防炎が要るか(会場の規程・店の用途)
  • 届けてほしい日(会期やオープン日から逆算)
  • 同じデザインでそろえたいもの(バックパネル・テーブルクロス・のぼりなど)

デザインの料金は、頼む内容で変わります。サインシティのデザイン依頼のページでは、ロゴや店名を配置するだけなら5,000円、文字を並べる簡単なデザインなら8,000円、写真の加工やレイアウトは20,000円から(いずれも税抜、印刷代は別)という料金の目安が載っています。費用を抑えたいときは、デザイン込みのデザインセット品や、格子柄のデザイン費が無料の大判も選べます。自分でデータを作る場合は、データ入稿の注意点(文字のアウトライン化、CMYK、10MBを超えるときはファイル転送サービス)を確かめます。

店の看板やのぼりとデザインをそろえたい場合は、CUVIC大阪の看板デザイン制作に、タペストリーも含めてご相談ください。

ロゴのデータと、使い方の番号を添えてお送りください

デザインを依頼する(サインシティ)›まとめて相談する(無料見積もり)›

運び方・しまい方と、次の展示会で使い回す工夫

タペストリーは、パイプを付けたまま巻くか、パイプを外して巻いて、筒やケースに入れて運びます。トロマットは折りたためますが、折り目が残ることがあるので、展示会で使う物は巻いて運ぶほうがきれいに掛かります。会場に直接送るときは、主催者が決めた搬入の方法と宛名の書き方に合わせます。

パイプを外して巻いたタペストリーを、筒状のケースに入れて運ぶ準備をしている様子
巻いて筒に入れると、しわを付けずに運べます

次の展示会でも使うつもりなら、デザインに会期や展示会の名前を入れないでおきます。幅900mmでそろえて何枚か作ると、小間の広さに合わせて枚数を変えられます。新製品のたびに作り替える部分だけを1枚にしておけば、残りはそのまま使えます。上下を棒袋で縫わずに挟んで留める方式なら、表示面だけを差し替えて同じバーを使い回せます。

タペストリーについてよくある質問

両面に印刷したタペストリーは作れますか?

天井から吊るしたり窓に掛けたりして両側から見せるときは、光を通さない遮光の生地を使って両面に印刷するか、片面のものを2枚合わせて作ります。普通の生地で片面だけに印刷すると、裏から絵が透けて見えます。サインシティのオリジナルタペストリーは片面フルカラーの商品なので、両面が必要な場合は問い合わせで相談してください。

写真の解像度は、どのくらいあればよいですか?

大判の布の印刷では、仕上がりの大きさ(原寸)で100〜200dpiほどを目安にする印刷会社が多く、入稿先の指定に合わせます。スマートフォンの写真でも、W900×H1,800mmいっぱいに引き伸ばすと粗く見えることがあるので、写真は一部に入れるか、元のデータをそのまま送ります。ロゴはIllustratorのデータを用意します。

汚れたら洗濯できますか?防炎はどうなりますか?

防炎の生地は、洗い方によっては防炎の処理をやり直すことになります。東京消防庁の「防炎表示」のページにも、クリーニングで防炎処理のやり直しが必要になる場合がある、との注意書きがあります。防炎ラベルの表示(水洗い可・ドライクリーニング可など)を確かめ、汚れが目立つ物は、作り直したほうが手間が少なく済む場合もあります。

1枚だけでも、同じものを何十枚でも頼めますか?

サインシティのオリジナルタペストリーは1枚から作れます。チェーン店の各店舗や支店に同じタペストリーを配る場合は、大量注文の相談から、枚数による値引きや、各店への分けた納品も相談できます。

屋外で使っても大丈夫ですか?

屋外で使うなら、雨に強いターポリンの生地を選びます。サインシティの屋外用オリジナルタペストリー(ターポリン製)は4,180円から(税込)です。のぼりと同じ薄いポンジの生地は、屋外では3か月ほどで交換するのが目安とされます。風を受けると倒れたり飛ばされたりするので、強風の日は外にしまいます。

タペストリーの代金は経費になりますか?

法人の場合、取得価額が10万円未満のものは、事業に使い始めた年度に損金経理をすれば損金にできます(国税庁 No.5403、法人税法施行令第133条)。タペストリーは1枚数千円から数万円のことが多く、この範囲に入ります。広告宣伝費・消耗品費など、どの勘定科目にするかは会社の決まりに合わせ、顧問の税理士に確かめてください。

タペストリーの注文とデザインの相談は、サインシティとCUVIC大阪へ

オリジナルのタペストリーは、サインシティでサイズと生地を選んで1枚から注文できます。デザインから頼みたい、展示会のバックパネルやのぼりと同じデザインで一式そろえたい、店の看板と合わせたい場合は、使う場所の写真とロゴのデータを添えてご相談ください。

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参考資料

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