バナースタンドのデザイン例12点と作り方|展示会・ポップアップ・催事場で見える高さ、文字の大きさ、入稿データ

バナースタンドのデザイン例

バナースタンド(ロールアップバナー)のデザインは、3つを決めれば迷いません。どの幅のスタンドに入れるか、床から何mの高さに何を置くか、上の帯の言葉を何文字にするかです。たとえば幅850mmの表示面なら、文字の高さ100mmで1行6文字ほど入り、25m先から見せる文字の目安になる大きさです。床から0.7mより下は、展示会では机や前に立つ人で隠れやすいので、大事な文字は置かずに背景の色だけにします。

この記事では、通販サイト「サインシティ」で売れている3台、i-LooK 90(アイルック90)・くるりん2 W850・くるりん2 W600を使ったデザイン例12点と、展示会・ポップアップストア・催事場・商業施設での作り方、文字の大きさ、色、入稿データの作り方を2026年10月28日時点でまとめました。サインシティでは、作ったデータを入稿することも、デザインから頼むことも、どちらもできます。デザイン作成の料金の目安は、ロゴなどを配置するだけなら5,000円(税抜)からです。

場面 スタンドと要点
展示会のブース i-LooK 90かくるりん2 W850。上に社名と「何の会社か」、真ん中に製品の写真。2台を並べて1枚の絵にする手も
ポップアップストア くるりん2 W600。写真1枚とロゴだけ、文字は少なく。狭い区画の入口や柱の横に置ける細さ
百貨店の催事場 くるりん2 W850。催しの名前と会期、産地や商品の写真。売場の入口で遠くから見せる
商業施設
通路・テナントの前
くるりん2 W600で店名と矢印、i-LooK 90で季節ごとに差し替える店頭
店内の販促
セール・新商品
くるりん2 W850。大きな文字と強い色。色の強い組み合わせは文字を縁取る
受付・セミナー
式典・ウェルカム
i-LooK 90。高さを下げて机の横に。会の名前と日付は上に寄せる

※スタンドの価格(2026年10月28日時点、税込、表示面に何も印刷していない本体の最低価格):i-LooK 90 26,070円〜、くるりん2 W850 シルバー 8,800円〜、くるりん2 W600 8,250円〜。表示面を印刷して本体に組み込んだ完成品で頼む場合は、印刷の費用が加わります。

バナースタンドのデザイン例12点:展示会・ポップアップ・催事場・店内

3台それぞれに合う場面とデザインを、4点ずつ並べました。1〜4がi-LooK 90、5〜8がくるりん2 W850、9〜12がくるりん2 W600です。「5番のような感じで、うちのロゴと製品写真で」と番号で伝えてもらえれば、デザインの相談がすぐに進みます。

展示会のブースの角に、上に紺色の帯で社名、真ん中に工業製品の大きな写真が入ったロールアップバナーが立っている様子。土台は黒く丸みのある形

1. 展示会のブースで、製品の写真を主役に

i-LooK 90(幅880mm)|展示会・商談会

上の帯に社名と「何の会社か」がわかる一文、真ん中に製品の写真を大きく入れます。高さを2mあまりまで伸ばせば、通路の人の頭越しに見えます。

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商業施設の中のアパレル店の入口の横に、秋の新作を着たモデルの後ろ姿の写真と「AUTUMN COLLECTION」の文字が入ったロールアップバナーが立っている様子

2. 季節ごとに絵柄を替える、テナントの店頭

i-LooK 90(幅880mm)|商業施設のテナント・ショールーム

スクリーンを差し替えられるので、春夏・秋冬やキャンペーンごとに絵柄だけを作り替えられます。本体は同じものを何年も使えます。

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ホテルの会議室の前の受付の机の横に、腰の高さほどに低くしたロールアップバナーが立ち、上の部分にセミナーの名前と日付が入っている様子(文字はぼかす)

3. セミナーの受付で、高さを下げて机の横に

i-LooK 90(高さを下げて)|セミナー・学会・説明会の受付

高さを低くすると、受付の机の横でも圧迫感が出ません。低くすると下の部分が土台に隠れるので、会の名前と日付は上に寄せます。

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ホテルの宴会場の入口に、白地に金色の飾り線と「WELCOME」の文字、花の写真が入った上品なロールアップバナーが立っている様子

4. ホテル・式場の入口で、ウェルカムボードに

i-LooK 90(幅880mm)|ホテル・式場・社内行事

会の名前と歓迎の一文、写真を1枚。差し替えられるので、行事のたびにスクリーンだけを作ります。

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展示会のブースで、2台のロールアップバナーが横に並び、2台で1枚の大きな海と空の写真がつながって見え、上に白い大きな文字のキャッチが入っている様子

5. 2台を並べて、1枚の大きな絵に

くるりん2 W850 ×2台|展示会・イベント

左右の2台で1枚の写真がつながるように作ると、幅およそ1.7mの壁のように見えます。並べたときの継ぎ目のすき間を見込んで、顔や文字が切れ目にかからない配置にします。

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百貨店の催事場の入口に、果物と田園の写真を背景に、筆文字風の「北の味覚フェア」の文字が入ったロールアップバナーが立っている様子

6. 百貨店の催事場で、フェアの案内

くるりん2 W850(幅850mm)|百貨店の催事場・物産展

産地や商品の写真と、催しの名前、会期を入れます。売場の入口に立てて、遠くから何の催しかがわかるようにします。

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家電量販店の入口に、黄色とオレンジの放射状の背景に、白で縁取った赤い大きな文字で「決算SALE」と入ったロールアップバナーが立っている様子

7. 決算セール・在庫一掃の告知

くるりん2 W850(幅850mm)|店内の入口・売場

黄色や赤の地に、大きな文字で催しの名前を入れます。色の強い組み合わせは、文字の縁取りで読みやすくします。

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合同企業説明会の会場のブースで、作業服を着た若い社員の後ろ姿の写真と、上に会社名と「未経験から、つくる仕事へ。」の文字が入ったロールアップバナーが立っている様子

8. 合同説明会のブースで、採用の案内

くるりん2 W850(幅850mm)|合同企業説明会・採用イベント

働く人の写真と、仕事の内容がひと目でわかる一文を入れます。下のほうにQRコードを置いて、採用ページへつなぎます。

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商業施設の中の期間限定のポップアップストアの入口に、深い茶色の地にオレンジの丸いロゴと、縦書きの英字のブランド名が入った細身のロールアップバナーが立っている様子

9. ポップアップストアの入口に、ブランドの世界観

くるりん2 W600(幅600mm)|ポップアップストア・期間限定店

写真1枚とロゴだけの、文字の少ないデザインです。幅が細いので、狭い区画の入口や柱の横にも置けます。

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ショッピングモールの通路で、テナントの区画の前に、上に店名、真ん中に大きな矢印と「この先 20m」の文字が入った細身のロールアップバナーが立っている様子

10. 通路から店へ誘う、矢印の案内

くるりん2 W600(幅600mm)|商業施設の通路・エスカレーター前

店の名前と矢印、何階のどちらにあるかだけを大きく入れます。施設の通路に置くときは、施設の許可と、通路をふさがない置き場所を確かめます。

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スーパーの食品売場の試食台の横に、焼きたてのパンの写真と「焼きたて 試食できます」の文字が入った細身のロールアップバナーが立っている様子

11. 売場の試食・実演コーナー

くるりん2 W600(幅600mm)|スーパー・百貨店の食品売場

商品の写真と「試食できます」などの短い言葉を入れます。細身なので、台の横に置いても通る人のじゃまになりにくい大きさです。

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明るいサロンの受付の横に、白地に淡いピンクの帯と、ハンドケアの写真、「季節のメニュー」の文字が入った細身のロールアップバナーが立っている様子

12. クリニック・サロンの受付で、メニューの案内

くるりん2 W600(幅600mm)|クリニック・美容室・サロン

季節のメニューや新しい機械の案内を、写真と短い説明で入れます。待合室から読める大きさの文字にします。

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※画像はイメージです。社名・ロゴ・店名は架空のものです。

3台の違い:幅、高さ、表示面を差し替えられるか

デザインを始める前に、どのスタンドに入れるかを決めます。幅が違えば1行に入る文字数が変わり、高さを変えられるかどうかで、どこに大事な文字を置くかが変わるからです。

目の高さ1.56mいちばん低くしたときの上端くるりん2 W600高さ1,560〜1,900幅620mmくるりん2 W850高さ2,110幅870mmi-LooK 90高さ900〜2,160幅910mm
3台と身長170cmの人を同じ縮尺で描いた図(単位はmm)。くるりん2 W600とi-LooK 90は高さを変えられ、黒い破線はいちばん低くしたときの上端です。オレンジの破線は、国土交通省のガイドラインの立った人の目の高さ1,560mm
スタンド 大きさ・作り・価格(税込)
i-LooK 90
アイルック90
本体 幅910×高さ900〜2,160mm、表示面 幅880×高さ790〜2,100mm、3.8kg
表示面を差し替えられる。高さを変えられる。生地はターポリンと防炎ターポリンから
26,070円〜
くるりん2 W850
シルバー
本体 幅870×高さ2,110mm、表示面 幅850×高さ2,000mm
高さは固定。表示面は下をテープで貼る作りで、差し替えはできない
8,800円〜(同じ大きさのブラックは10,230円〜)
くるりん2 W600 本体 幅620×高さ1,560〜1,900mm、表示面 幅600×高さ1,450〜1,800mm
高さを変えられる(くるりん2ではW600だけ)。差し替えはできない
8,250円〜

※サインシティの商品ページ・特集ページ・一覧の表示(2026年10月28日時点、税込、本体の最低価格)。差し替えと高さの調整は、i-LooK 90はサインシティの特集ページ、くるりん2はメーカー(チヨダディステム)の商品ページの説明(「上部クリップ式、下部テープ貼付」「W600タイプのみ伸縮式」)から。3台とも屋内用です。

i-LooK 90:差し替えて何年も使う、展示会の定番

サインシティの特集ページで、バナースタンドの売れ筋・実績1位とされている商品で、表示面の幅は880mm。支柱を伸ばして高さを900〜2,160mmの間で変えられ、表示面を差し替えられます。展示会ごと、季節ごと、キャンペーンごとに絵柄だけを作り替えて、本体は何年も使う、という使い方に向きます。高さを下げると表示面の下のほうが本体の中に残るので、低くして使う予定があるなら、会の名前やロゴを上に寄せたデザインにします。生地は丈夫なターポリンと、防炎ターポリンから選べます。

展示会の準備中の会場で、作業者がロールアップバナーの支柱を伸ばし、黒く丸みのある土台からスクリーンを引き出して立てている手元
i-LooK 90は、支柱を伸ばして好きな高さで止められます

くるりん2 W850:1台8,800円から、2台並べても使いやすい

表示面は幅850×高さ2,000mm。本体は8,800円からと手ごろで、展示会で2台、3台とそろえやすいスタンドです。表示面は下を本体の中の巻き取りにテープで貼る作りで、差し替えには向きません。1回の展示会や催しのために作る、毎回デザインを変えて買い足す、という使い方が合います。2台を並べるときは、本体の幅870mmに対して表示面が850mmなので、本体どうしをつけて置いても表示面の間に約2cmのすき間ができます。2台で1枚の写真をつなげるなら、このすき間に顔や文字がかからない配置にします。

くるりん2 W600:細身で、狭い場所の入口や通路に

表示面は幅600mmで、高さを1,450〜1,800mmの間で変えられます(くるりん2で高さを変えられるのはW600だけです)。本体は8,250円から。ポップアップストアの入口、柱の横、通路の脇、受付の横など、幅850mmでは大きすぎる場所に置けます。幅が狭いぶん、1行に入る文字数は幅850mmの7割ほどに減るので、言葉を短くし、写真1枚で見せるデザインが合います。

3台のほかにも、両面に表示するタイプ、屋外で使えるタイプ、幅1.5m以上の大判タイプがあります。種類ごとの違いと値段はバナースタンドの種類と選び方で比べています。

レイアウト:見える高さで、上・中・下に分ける

バナースタンドは、表示面の全部が同じように見られるわけではありません。国土交通省のガイドラインでは、立った人の目の高さを床から1,560mmとしています。幅850×高さ2,000mmの表示面なら、表示面の上端(床から約2.11m)から約55cm下が目の高さです。ここを中心に、床からの高さで4つの帯に分けて、何を置くかを決めます。

0.5m1m1.5m2m1ロゴとキャッチ遠くから・人の頭の上から見える2写真・商品名・ひとこと目の高さ。いちばん見られる3QRコード・URL・小間番号近くに来た人が読む4背景の色だけ机・人・商品で隠れやすい机0.7m目の高さ1.56m
くるりん2 W850(表示面 幅850×高さ2,000mm)を、床からの高さで4つの帯に分けた図。目の高さ1,560mmは国土交通省のガイドラインの立った人の値、机の高さ700mmは展示会でよく使う長机の例です
帯 置くもの
1 上の帯
床から1.7〜2.1m
社名・ブランドのロゴと、何の会社・何の商品かがわかるキャッチ。人の頭越しに通路の遠くから見える
2 真ん中
1.1〜1.7m
製品・商品の写真と、商品名、言いたいことをひとこと。目の高さ1.56mが入る、いちばん見られる帯
3 下の帯
0.7〜1.1m
QRコード、URL、小間番号、会期。近くに来た人が読む小さな情報
4 いちばん下
0.7mより下
机・前に立つ人・置いた商品で隠れやすい。大事な文字は置かず、背景の色を伸ばしておく

上の帯は、通路の遠くからでも、前を歩く人の頭越しにも見える場所です。ここに社名だけを置くと、何の会社かが伝わりません。「工場の電気代を下げるLED照明」のように、何を扱っているかが一目でわかる言葉を社名と一緒に入れます。いちばん下の帯は、展示会では長机(高さ0.7mほど)や前に立つ人、足元に置いた商品で隠れます。店頭でも、床に近い文字は読まれにくいので、背景の色や模様だけを伸ばしておきます。

展示会の通路から、ブースの角に立つロールアップバナーを見た様子。手前に長机と人がいて、バナーの下の部分が隠れ、上の社名とキャッチ、真ん中の写真がよく見えている
机や人で、バナーの下のほうは隠れます。大事な文字は上と真ん中に

高さを変えられるi-LooK 90とくるりん2 W600は、低くすると下のほうが本体に隠れます。どの高さで使うかを先に決めて、その高さでも見える範囲に、ロゴと言いたいことを収めます。背景の写真は、低くしたときにも途中で切れて不自然にならない絵柄を選びます。

文字の大きさと文字数:上の帯は6文字前後

インテックス大阪で開かれたPOWTEX 2025の出展者マニュアルでは、1小間の間口が2,970mmです。歩く速さを秒速1m(大阪府警察が歩行者用信号の青の秒数を決めるときの一般的な目安)とすると、人は1小間の前を約3秒で通り過ぎる計算です。この3秒で目に入るのは、上の帯の大きな文字と、写真1枚くらいです。上の帯の言葉は短く、大きくします。

文字の高さ 1行に入る文字数と読める距離
60mm W600:7文字/W850:10文字/i-LooK 90:11文字
読める距離 約15m
80mm W600:5文字/W850:8文字/i-LooK 90:8文字
読める距離 約20m
100mm W600:4文字/W850:6文字/i-LooK 90:6文字
読める距離 約25m
120mm W600:3文字/W850:5文字/i-LooK 90:5文字
読める距離 約30m
150mm W600:3文字/W850:4文字/i-LooK 90:4文字
読める距離 約37.5m

※表示面の幅の8割に文字を並べ、1文字の幅を字間込みで文字の高さの1.05倍として計算。読める距離は、国土交通省のガイドラインの「文字の大きさの選択の目安」(見る距離10mで和文の文字の高さ40mm以上、20mで80mm以上、30mで120mm以上)を比例で当てはめた、その距離に必要な最低限の大きさの目安です(150mmの37.5mは表の範囲外を延ばした値)。

表から、幅850mmの上の帯なら、文字の高さ100〜120mmで5〜6文字が目安です。言いたいことが長いときは、2行に分けるか、大きな6文字と小さな説明文の2段にします。会社名や電話番号の下の説明文は、近くで読む文字なので高さ40〜60mmでかまいません。文字の数と大きさの考え方は、同じく縦長ののぼりのデザインでも詳しく計算しています。

色と写真:読みやすい組み合わせと、写真の解像度

文字と背景の色の組み合わせ

遠くから読ませるには、文字と背景の明るさの差(コントラスト)が大きい組み合わせを選びます。日本人の男性の約5%、女性の約0.2%は、生まれつき色の見え方が多くの人と異なり(日本眼科医会)、赤と緑のように明るさが近い組み合わせは見分けにくくなります。

文字と地の色 コントラスト比
黄に黒 15.5:1 ◯ 遠くからでも読みやすい
紺に白 13.5:1 ◯ 落ち着いた印象で読みやすい
青に白 5.7:1 ◯
赤に白 4.8:1 ◯ セールの定番。文字は太く
赤と黄 3.5:1 △ 大きな文字なら読める。白の縁取りを足す
オレンジに白 2.3:1 ✕ 読みにくい。黒の文字か、濃い縁取りに
黄に白 1.4:1 ✕ ほとんど読めない
赤と緑 1.2:1 ✕ 明るさがほぼ同じで、色の見え方によっては区別できない

※代表的な色(黄#FFDC00、赤#E60012、緑#00913A、紺#1C2F4A、青#0068B7、オレンジ#F39800)で、WCAG 2.2 の計算式で出したコントラスト比。WCAGの達成基準1.4.3(レベルAA)は、文字に4.5:1以上、大きな文字に3:1以上を求めています(ウェブの基準ですが、印刷物の見やすさの目安になります)。

スタンドの本体の色も、デザインの一部です。くるりん2 W850はシルバーとブラックがあり、黒い地のデザインならブラックの本体にすると、上のバーと下の土台が絵と一体になって見えます。会社の色が明るい色なら、シルバーの本体のほうがなじみます。

写真は、印刷する大きさから必要な画素数を出す

写真 画素数・解像度
幅850mm
100dpi
横3,346px(高さ2,000mmなら縦7,874px)
幅850mm
150dpi
横5,020px
幅600mm
100dpi
横2,362px
スマホの写真
横4,032px
幅850mmに広げると約120dpi、幅600mmなら約170dpi
生成AIの画像
横1,024px
幅850mmに広げると約31dpi。そのままでは粗く、高解像度にする作業が要る

※dpi=画素数÷(印刷する長さmm÷25.4)。求める解像度は販売店によって違い、原寸で100〜150dpi、100〜200dpi、300dpi以上などの指定があります。注文する店の指定に合わせます。

スマートフォンで撮った写真でも、幅いっぱいに使えるだけの画素数があります。一方、ウェブサイトの写真や生成AIで作った画像は、そのままでは粗くなることが多いので、元の大きな写真を探すか、高解像度にする作業をしてから使います。

素材とセールの表示の決まり

フリー素材は、商用で使える数や、ロゴへの使用などに決まりがあります。生成AIで作った画像も、既存の作品と似ていて、その作品をもとに作られたと認められると、著作権の侵害になり得ます(文化庁の考え方)。決算セールなどで「通常価格○円を○円に」と書くなら、比べる価格はセール前の一定期間に実際に売っていた値段であること、「地域No.1」などと書くなら調査の根拠があることが前提です。

場面ごとのデザインと置き方

展示会:小間の前の角に、通路へ向けて斜めに置く

展示会の小間は、間口2,970×奥行2,970mm、装飾の高さは床から2.7m以下、と決めている展示会があります(インテックス大阪で開かれたPOWTEX 2025の出展者マニュアル)。3台ともこの高さに収まります。奥にバックパネル、手前に受付のカウンターを置くなら、バナースタンドは前の両角に、通路を歩いてくる人のほうへ少し斜めに向けて置くと、隣の小間の壁に隠れずに遠くから見えます。

通路1233間口 2,970mm
間口2,970mmの小間を上から見た置き方の例。バナースタンドを前の両角に置き、通路を歩いてくる人のほうへ少し斜めに向けます(番号は下の表と同じ)
番号 置くもの
1 バックパネル(奥の壁)。らくらくバックパネル3×3は幅2,265mm
2 受付のカウンター・テーブル(テーブルクロスで会社の色に)
3 バナースタンド(前の両角に斜めに)。くるりん2 W850なら2台で17,600円〜

展示会では、1台目は「何の会社か」、2台目は「何ができるか(製品の写真と特長)」というように、2台で役割を分けると、遠くから来た人にも近くで足を止めた人にも伝わります。会場によっては装飾の資材に防炎を求めているので、出展者マニュアルを確かめて、必要なら防炎の生地で作ります。

ポップアップストア:写真1枚とロゴで、世界観を見せる

期間限定の店は、通る人に「何のお店か」を一瞬で伝えることが先です。ブランドの写真1枚とロゴ、短い言葉だけにして、文字を詰め込まないようにします。区画が狭いことが多いので、入口の脇や柱の横には幅600mmのくるりん2 W600が置きやすい大きさです。会期と場所を入れた2台目を、施設の通路側に置く方法もあります。

百貨店の催事場・商業施設:施設の決まりを先に確かめる

催事場では、催しの名前と会期、産地や商品の写真を大きく入れて、売場の入口に立てます。百貨店などの物品販売店舗は消防法の防炎防火対象物で、東京消防庁の審査基準は、店舗でパネルとして使う合板なども防炎の対象に含めています。バナースタンドの表示面を名指しした決まりはありません。施設によって、置ける場所、大きさ、防炎の要否が決まっているので、デザインを作る前に施設の担当に確かめます。通路に置くときは、避難口や階段の前をふさがない場所を指定してもらいます。

店内の販促:セール・新商品・キャンペーン

セールの告知は、遠くから見て「何のセールか」と「いつまでか」がわかれば十分です。黄色や赤の強い色を使うときは、文字に白や黒の縁取りを付けて読みやすくします。新商品の告知なら、商品の写真を大きく、商品名と価格を目の高さの帯に入れます。セールのたびに作り替えるなら、手ごろなくるりん2で1回ずつ作るのが無駄のない方法です。

受付・セミナー・式典:高さを下げて、上に会の名前

受付の机の横に立てるなら、i-LooK 90の高さを下げて、机の上に頭が出る程度にすると、圧迫感がありません。低くすると見えるのは上のほうだけなので、会の名前、日付、主催者のロゴを上に集めます。毎年開く行事なら、日付を入れない表示面にして、何年も同じものを使う方法もあります。

場面 施設・会場の決まり
展示会場の防炎 インテックス大阪は「装飾における資材はすべて防炎加工のもの」、東京ビッグサイトは防炎の対象でない装飾品も「努めて防炎性能を有するものを使用」と定めている。i-LooK 90は防炎ターポリンを選べる
展示会の高さ 小間の装飾の高さに上限がある(例:インテックス大阪で開かれたPOWTEX 2025の出展者マニュアルで床から2.7m以下。東京ビッグサイトの防災ガイドラインは、展示用パネルやパーテーションの高さを原則3m以下としている)。3台とも2.16m以下で収まる
店舗・百貨店の売場 物品販売店舗は防炎防火対象物。東京消防庁の審査基準は、店舗で陳列棚以外に、天井から下げたりパネルとして使ったりする合板も防炎の対象に含めている(東京の例)。バナースタンドの表示面を名指しした決まりはないので、売場に置く前に施設の担当に確かめる
通路に置くとき 百貨店などの管理者は、廊下・階段・避難口などに、避難の支障になる物が放置されたりみだりに置かれたりしないよう管理しなければならない(消防法第8条の2の4)。商業施設の通路には、施設の許可と置き場所の指示に従う
セール・No.1の表示 「通常価格より○円引き」の比べる価格は、セール前8週間(販売が8週間未満ならその期間)のうち過半の期間その値段で売っていて、通算2週間以上、かつ最後に売った日から2週間たっていないこと。「No.1」は、比べる相手と調査する人を適切に選んだ公平な調査があり、表示がその結果と合っていることが前提(景品表示法と消費者庁の考え方)

※インテックス大阪の使用計画書、東京ビッグサイト「防災ガイドライン」、POWTEX 2025の出展者マニュアル、東京消防庁の審査基準、消防法、消費者庁の資料から。会場・施設ごとに決まりが違うので、出展者マニュアルと施設の規定を確かめます。

入稿データの作り方

デザインを自分で作って入稿するときは、次の点を確かめます。データの大きさは、表示面の大きさに、上のバーに挟む分と、下の本体に巻き込む分を足したものになり、商品と店によって違います。注文する店のテンプレートや指定のサイズに合わせ、わからなければ注文の前に問い合わせます。

  • 表示面の大きさ(幅と高さ)に、上下の取り付け・巻き込みの分を足したデータの大きさ(商品・店の指定に合わせる)
  • 上と下の端から、文字やロゴを離しておく(上はバーに、下は本体に隠れることがある)
  • 背景の色や写真は、データの端まで伸ばす(塗り足し)
  • 文字はアウトライン化する
  • 特色は使わず、プロセスカラー(CMYK)にする
  • 写真は原寸で100dpi以上(店の指定を確かめる)
  • Illustrator(ai)かPhotoshop(psd)で作り、確認用にPDFかJPGも付ける
  • 縮小して離れて見て、上の帯だけで何の会社・何の商品かがわかるか確かめる

※ファイルの形式・アウトライン化・プロセスカラーは、サインシティの「データ入稿時に必要な作業について」から。上下に足す長さは商品と店で違い、同じくるりん2を扱う別の販売店では商品ごとのテンプレートで上下の加工域を決めていて、ほかに下だけ40mm足す店もあります。

パソコンの画面にロールアップバナーのデザインが縮小して表示され、担当者が少し離れた位置から画面を見て、上の帯の文字が読めるかを確かめている様子(画面の文字はぼかす)
縮小したデザインを離れて見ると、遠くからの見え方を確かめられます

デザインから頼む:料金と流れ

デザインのデータがなくても、サインシティにデザインから頼めます。ロゴや写真、入れたい言葉がそろっていれば、手書きのラフや、参考にしたいデザインの画像、生成AIで作ったイメージ画像からでも作れます。料金の目安は次のとおりです。

作業 料金の目安(税抜)
配置のみ 店名・ロゴのデータなどを配置するだけ 5,000円
文字配列
簡単なデザイン
文字を並べた簡単なデザイン 8,000円
地図・フロア図の作製 15,000円
写真の加工・レイアウト
ロゴデータ支給
20,000円〜

※サインシティ「デザインから依頼をされたい方」の「データ作成料金の目安」(税抜)。オリジナルの表示面の印刷をデータ作成から頼む場合の料金で、スタンドの本体と表示面の印刷の代金は別です。

  1. スタンドを選ぶ置く場所と使う回数から、i-LooK 90・くるりん2 W850・くるりん2 W600のどれにするかを決めます。迷ったら、置く場所の写真と使う場面を添えて相談してください。
  2. 材料を送るロゴのデータ(あればaiの形式)、写真、入れたい言葉、手書きのラフや参考にしたいデザインの画像を送ります。生成AIで作ったイメージ画像でもかまいません。
  3. デザインを確かめる縮小した案を、スマートフォンやパソコンで離れて見て、上の帯で何の会社かが伝わるか、文字と写真の位置を確かめます。
  4. 印刷・組み込み決まったデザインで表示面を印刷し、本体に組み込んだ完成品でお届けします。

頼むときに用意するもの

  • ロゴのデータ(ai・pdfなど。なければ画像でも)
  • 入れたい言葉(社名・キャッチ・商品名・会期・URL)
  • 写真(できるだけ大きなもの)
  • 使う場面と置く場所(展示会の小間、催事場、受付など)
  • 手書きのラフ、参考にしたいデザインの画像(生成AIの画像でも可)
  • 使う日と、届けてほしい日

展示会は、バナースタンドとバックパネル・テーブルクロスを一式で

展示会では、バナースタンドだけでなく、バックパネル、テーブルクロス、タペストリー、のぼりまで同じ色とロゴでそろえると、通路の遠くからでも1社の展示だとわかります。サインシティでは、展示会のツールを単品でも、まとめてでも頼めます。バックパネルのデザイン例はバックパネルのデザイン例12点、タペストリーはタペストリーの作り方で紹介しています。

そろえるもの 価格の目安(税込)
バナースタンド くるりん2 W850 本体8,800円〜、i-LooK 90 本体26,070円〜
バックパネル
らくらくバックパネル3×3
本体+表示面製作 55,330円〜
テーブルクロス
前掛けタイプ
11,000円〜
タペストリー
トロマット
3,410円〜
のぼり
ポンジ 600×1,800mm
1,562円〜
1〜9枚の場合

※サインシティの表示価格(2026年10月28日時点、税込)。バナースタンドは本体の価格で、印刷は別です。デザイン料は別にかかります。

展示会のブースで、奥のバックパネル、手前の受付テーブルのテーブルクロス、両角の2台のロールアップバナーが、同じ青と白のデザインとロゴでそろえられている様子
色とロゴをそろえると、ブース全体が1つのデザインに見えます

バナースタンドのデザインについてよくある質問

本体だけ買って、自分で印刷した表示面を付けられますか?

くるりん2は、表示面の上をクリップで留め、下を本体の中の巻き取りにテープで貼る作りで、メーカーは下のテープを交換不可としています。最初から表示面を印刷して本体に組み込んだ完成品で頼むほうが確実です。i-LooK 90は表示面を差し替えられる作りなので、本体を使い続けて、表示面だけを作り直せます。

生成AIで作った画像を、バナーに使えますか?

使えますが、そのままでは解像度が足りないことがほとんどです。横1,024pxの画像を幅850mmに広げると約31dpiで、近くで見ると粗くなります。高解像度にしたり、データに作り直したりして、できる限り使えるようにしているので、まず一度送ってください。また、文化庁の考え方では、AIで作った画像でも、既存の作品と似ていて、その作品をもとに作られたと認められると、著作権の侵害になり得ます。有名なキャラクターや他社のデザインに似せる指示は避けます。

フリー素材やCanvaのテンプレートを使ってもいいですか?

素材ごとの決まりを確かめれば使えます。たとえば、いらすとやは1つの制作物につき20点まで商用で無料、21点以上は有償です。Canvaの素材は、原則として広告やプロモーションに使えますが(「エディトリアル使用のみ」の素材などを除く)、ロゴや商標の一部として使うことは禁止されています(フォントを除く)。社名ロゴのまわりに素材を組み合わせるときは注意します。

両面に表示したいときは?

ここで紹介した3台は片面です。展示会の島小間や通路の真ん中に置いて、両側から見せたいときは、サインシティの両面タイプのバナースタンドから選びます。

屋外の店先でも使えますか?

3台とも屋内用です。店先や屋外のイベントには、屋外対応のバナースタンドを選びます。屋外に看板を置くときは、道路にはみ出さない場所に置きます。

バナースタンドの購入費は経費にできますか?

法人なら、取得価額(購入の代価に送料などの付随費用を足した額。法人税法施行令第54条)が10万円未満のものは、使い始めた事業年度に損金経理をすれば損金にできます(国税庁 No.5403)。ここで紹介した3台は、本体の価格がどれも3万円未満です。印刷やデザイン料、送料を合わせた取得価額が10万円未満かどうかで判断します。勘定科目の決め方を含め、顧問の税理士に確かめてください。

バナースタンドは、データ入稿でもデザインからでも

サインシティでは、i-LooK 90、くるりん2 W850、くるりん2 W600をはじめ、バナースタンドを1台から注文できます。作ったデータを入稿することも、ロゴと写真、入れたい言葉を送ってデザインから頼むこともでき、表示面の印刷も頼めば、本体に組み込んだ完成品で届きます。展示会のバックパネルやテーブルクロスも、同じデザインでまとめて頼めます。

参考資料

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